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【創作】ミランダ・ジュライ「はいつくばって」岸本佐知子訳
【特集】今あえて、イスラエル人作家エトガル・ケレットと考える

新潮 2026年7月号

(毎月7日発行)

1,200円(税込)

雑誌の仕様

発売日:2026/06/05

発売日 2026/06/05
JANコード 4912049010765
定価 1,200円(税込)

【創作】
はいつくばって Chapter 1-6ミランダ・ジュライ岸本佐知子 訳)
名の知れたアーティストとして活躍し、素敵な夫と可愛い息子に恵まれた45歳のわたし。だが狂った一人旅をきっかけに、人生は思わぬ方向へと転がりだす。全米図書賞ファイナリストにも選ばれた代表作、遂に邦訳!

温室の鳥内田ミチル
植物と鳥たちが集まる場所で、息を潜めて目を覚ます。平衡感覚の薄れた体で一歩踏み出す、気鋭の第二作。
【掌篇】
山猫筒井康隆
【連作】
あなたたちはわたしたちを夢みる 12川上弘美
からの旅 6(上)/小山田浩子
第39回 三島由紀夫賞発表
【受賞作】はくしむるち(一部掲載)/豊永浩平
【選評】川上未映子/高橋源一郎/多和田葉子/中村文則/松家仁之
◆受賞記念エッセイ 壁のなかのひとつの煉瓦
■■ 特集 今あえて、イスラエル人作家エトガル・ケレットと考える ■■
[写真]ファトマ・ハッスーナ
戦争日記エトガル・ケレット秋元孝文 訳)
ところで円城 塔
ここが、戦場でないなら温 又柔
リードのない命の世界で木村友祐
未来の読者の皆さんへ福永 信
ポケットの戦争本谷有希子
混乱を讃えてエトガル・ケレット秋元孝文 訳)
【ロングインタビュー】
作家業五十年目に広がる、『湾』の幸福な景色宮本 輝 聞き手・構成 佐久間文子
「泥の河」でデビューしてから半世紀。舞鶴湾の眺めに導かれるようにして辿り着いた、新しい小説のかたち。
【新連載】
未来の身体(第1回)親になる 1伊藤亜紗
イスラエルで進む、倫理を超えた死後生殖。すでに実現しているSF的な身体の変化を、哲学的・美学的に問う。
【対談】
ほとんど勝ち目のない闘いに挑むこと──映画『急に具合が悪くなる』をめぐって濱口竜介×磯野真穗
言葉の下の土壌を見つめ、独自の花を咲かせてくれた──不可能性の「抜け道」を探る、監督と原作者の対話。
【ノンフィクション】
触れるポートフォリオ──さようなら、真夜中の部屋島本理生
ある出来事を機に蘇った、長いあいだ失われていた記憶。
【評論】
数学する惑星(第4回)計算の野性へ森田真生
AIが賢くなるより危険なのは、人間が愚かになること。
【連載対談】
教室で読む文学(第5回)井伏鱒二「山椒魚」池澤夏樹×田口耕平
【追悼 祖父江 慎】
◆寄り道/佐藤亜沙美
【リレーコラム 街の気分と思考】
◆細長い公園/小川洋子
◆ビンゴ文化論/細井美裕
【新潮】
◆ヤギに挟まれる/沓乃よう
◆椅子になる/花形 槙
◆生きているから歌うんだ/濱本 奏
◆異国に住む孫/山本莉会
【書評委員による 私の書棚の現在地】
◆クレメンス・J・ゼッツ『丸いもののもつ慰め』(犬飼彩乃 訳)/井戸川射子
◆パピヨン本田『コンセプチャル・ガール』、ニコラ・ブリオー『包摂性の美学──資本新世のアート』(辻 憲行 訳)/豊永浩平
【本】
◆有賀未来『あなたが走ったことないような坂道』/いしいしんじ
◆島田雅彦『Ifの総て』/川本 直
◆藤野知明『どうすればよかったか?』/小森はるか
◆保坂和志『鉄の胡蝶は』/滝口悠生
◆ゲオルギ・ゴスポディノフ『タイム・シェルター』(寺島憲治 訳)/豊﨑由美
◆井戸川射子『私的応答』/鳥山まこと
◆小川洋子『劇場という名の星座』/畠山丑雄
◆角田光代『明日、あたらしい歌をうたう』/文月悠光
【連載コラム】
うたと夢の出会う場所(第5回)/大森静佳
光源の旅(第6回)/石川直樹
【連載小説】
マキノ(第6回)/高村 薫
その後の桜(第7回)/村田喜代子
痴れ者(第7回)/上田岳弘
山吹散るか ほろほろと(第11回)/辻原 登
【連載評論】
小林秀雄(第129回)/大澤信亮
第59回新潮新人賞 応募規定
執筆者紹介

この号の誌面

編集長から

ミランダ・ジュライ「はいつくばって」
特集「今あえて、イスラエル人作家
エトガル・ケレットと考える」

◎日本でも多くのファンを持つミランダ・ジュライ。その最新長篇「はいつくばって」(岸本佐知子訳)の冒頭部を、8月の刊行を前に先行掲載する。主人公は45歳の女性アーティスト。同じくクリエイティブな仕事をする夫とともに7歳の息子を育て、一見満ち足りた生活をしている。あるとき彼女は、居住地のLAからNYまで単身、車で向かうことを思い立つ。子供と2週間半も離れるのは初めてのことだ。だが、出発早々に立ち寄ったガソリンスタンドで若い男性と出会ったあたりから、ロードトリップの計画は狂い始める。ロマンスへの欲望と精神的自由。そして中年の危機ミッドライフ・クライシス。本来の自分を追い求める旅が始まった◎中東地域では今もなお戦火が拡大している。エトガル・ケレットはテルアビブに暮らしながら公然とイスラエル政府を批判する作家だが、彼がシェルターで書いた「戦争日記」に、接点のある日本の作家5名がエッセイの応答を行った。世界の問題を自分たちの問題としても受け止めたい。

編集長・杉山達哉

バックナンバー

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雑誌から生まれた本

新潮とは?

文学の最前線はここにある!
人間の想像力を革新し続ける月刊誌。

■「新潮」とはどのような雑誌?
「新潮」は日露戦争の年(1904年)に創刊された、百歳を超える文芸誌です。現役の商業文芸誌としては世界一古いという説があります(ただし第二次大戦中は紙不足のため数号、関東大震災のときは1号だけ休刊)。その歴史の一端は小誌サイト内にある〈表紙と目次で見る「新潮」110年〉でご覧ください。

■革新し続ける文学の遺伝子
もちろん古いことと古臭いことはまったく別です。百余年にわたり、たえず革新を続けてきたことこそが「新潮」の伝統であり、その遺伝子は現編集部にも確実に引き継がれています。ケータイ小説やブログ、あるいは電子配信、電子読書端末まで、いまだかつてない〈環境変動〉がわたしたちの生に及びつつある今、時代精神を繊細に敏感に感じ取った小説家、批評家たちが毎月、原稿用紙にして計1000枚以上(単行本にして数冊分)の最新作を「新潮」を舞台に発信し続けています。

■日本語で表現されたあらゆる言葉=思考のために
デビュー間もない20代の新人からノーベル賞受賞作家までの最新作がひとつの誌面にひしめきあうのが「新潮」の誌面です。また、文芸の同時代の友人である音楽、映画、ダンス、建築、写真、絵画などの領域からも、トップクラスの書き手、アーティストが刺激的な原稿を毎号寄せています。文芸を中心にしっかりと据えながら、日本語で表現されたあらゆる言葉=思考の力を誌面に結集させたい――それが「新潮」という雑誌の願いです。

雑誌主催・共催・発表誌の文学賞

新潮

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