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【総力特集】インターネット13の怪事件簿

新潮45 2007年11月号

(毎月18日発売)

796円(税込)

雑誌の仕様

発売日:2007/10/18

発売日 2007/10/18
JANコード 4910049371176
定価 796円(税込)

【総力特集】インターネット13の怪事件簿
この十年で世界中にあまねく広がった「新しいツール」。それは、便利さと同時に、想像を絶する厄災をもたらす〈パンドラの函〉でもあった…。

◆「ドクター・キリコ」青酸ネット宅配事件
◆西鉄バスジャック犯人少年の「2ちゃんねる犯罪予告」
◆塩釜港「出会い系サイト」女子高生殺人
◆「クラブきっず」「猫殺し」…残酷画像で摘発された奴ら
◆ヤフオク詐欺最高額「4億円」の女
◆そして誰もいなくなった…「メルヘン系サイト」で8人自滅
◆有名「ブログ炎上」史
◆官公庁「サイバー攻撃」連続事件
◆「男女7人ネット心中」の舞台裏
◆「殺人請負探偵サイト」に騙された女公務員の泥沼不倫劇
◆長野「くまぇり」連続放火で懲役10年
◆ファイル共有ソフトとmixiで流出した「ケツ毛バーガー」騒動
◆「学校裏サイト」中傷書き込み初立件で露呈した凄まじい内容

◆◆衝撃スクープ◆◆
 安倍辞任の背後で蠢く朝鮮総連事件の魑魅魍魎/一橋文哉

■ベテラン教師が見た学校崩壊の元凶「モンスター・ペアレンツ」の正体/樽谷賢二

■〈アメリカ現地ルポ〉「デブのシリコンバレー」びっくり滞在記/柳田由紀子

■【達人対談】左官の達人/挾土秀平×ビートたけし

■「人殺しの脳」の作られ方/生田哲

■「ミスコン」爆笑取材秘話/中森明夫

■日本・ロシアで首相が同時辞任! 日露対抗「権力と男の物語」/佐藤優

■日本企業を環境問題で訴えた 中国政府の「因縁のつけ方」/鈴木譲仁

【特別企画】セックスの極北
・男根巡礼記/鬼塚かをり
・私、日本人ではダメなんです/吉田潮withビッチャーズ
・変態バーの人々/ミストレス春琴

[コラム]
◆【コラム】10の眼 ten eyes
 社会…鈴森髑髏 経済…竹内靖雄
 政治…上杉隆 女…中村うさぎ
 テレビ…岩切徹

◆読まずにすませるベストセラー やはり読みたいベストセラー “リターンズ”
◆シネマ格付け隊、ムーヴィーズが行く!
◆商品格付け隊が買う!

[連載]
◆夜明けの新聞の匂い 金がなければ死ぬ/曾野綾子
◆だまし庵日記/野坂昭如
◆哲学者というならず者がいる クールジャパン/中島義道
◆日本語万華鏡 天狗の鼻はなぜ高いのか/鈴木孝夫
◆虹の部族 第八回 歌姫と孤児たちの戦後史/高山文彦
◆オバはんでもわかる「八月の光」/福田和也
◆ドスケベ三都ものがたり 愛人Jと同棲へ!/岩井志麻子
◆矢来町心中 女優という蛮族/マツコ・デラックス
◆【最終回】家族の昭和 「回想」の昭和/関川夏央
◆ブスの壁/高須克弥
◆日本人の教養 第四十八回 私の「人生の師」河合隼雄先生へ(続)/柳田邦男
◆さいばらりえこの鳥頭日記/西原理恵子

[グラビア]
◆The Auction 沈黙の逸品
 ジェフ・クーンズのダイヤモンド/監修:内田みさほ
◆私の時の時 今井美樹/写真:佐藤慎吾
◆被写体に恋して 相澤秀仁・京子の猫
◆日露対抗「権力と男の物語」
◆挾土秀平の仕事
◆詩を奏でる絵/宮島永太良
◆斜め45度人間関係星占い/カルマ・カイヤム

[企画広告]
◇下重暁子の自転車紳士録(19) 鶴見辰吾

[扉のことば]
◇谷沢永一・選

編集長から

インターネットという〈パンドラの函〉
 先日、ネットの「闇の職安」サイトで知り合ったならず者どもが、無辜の若い女性の未来を奪い去るという無残な事件が起きた。その直後には出会い系サイトを利用していた女性が泣き叫ぶわが子の隣で無残な死体となって発見された事件、自殺サイトの運営者が20万円で依頼者を手にかけた事件……と本来なら出会うはずもなかったもの同士が、ネットという名の「パンドラの函」を通じて出会い、悲劇が起き続けている。事件の発端は家の中のほんの小さな「箱」の中で芽吹き、今も人知れず育っている……今月の総力特集は頻発するネット問題に挑戦する「インターネット13の怪事件簿」。「『ドクターキリコ』青酸ネット宅配事件」から「『学校裏サイト』中傷書き込み初立件で露呈した凄まじい内容」まで、わずかこの10年でここまで巨大化したモンスターの暗部を、実際の事件を通じて、身にしみて知ってもらいたい。


 また、本誌でしか読めない一橋文哉の最新スクープ、「安倍辞任の背後で蠢く朝鮮総連事件の魑魅魍魎」では点と点にしか見えなかった出来事を線につなぎ、不可解な事件の真相に迫る。
 その安倍総理辞任劇をさらにグローバルに解析した佐藤優氏の「日本・ロシアで首相が同時辞任! 日露対抗『権力と男の物語』」も膝をうつ面白さだ。
 他にもアメリカで一番ホットな町を訪ねた「アメリカ現地ルポ『デブのシリコンバレー』びっくり滞在記」や「ベテラン教師が見た学校崩壊の元凶『モンスター・ペアレンツ』の正体」、そして、ゲームや映像がもたらす子供たちへの戦慄の影響を描く「『人殺しの脳』の作られ方」など衝撃作が満載。
 気分が暗くなった向きには、特別企画「セックスの極北」で、はやここまで来た、日本女性たちの赤裸々な性体験やセックス案内をご堪能あれ。

新潮45編集長 中瀬ゆかり

バックナンバー

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雑誌から生まれた本

新潮45とは?

「新潮45」の創刊は1982(昭和57)年3月で、創刊当初は「新潮45+」(シンチョウヨンジュウゴプラス)という誌名でした。その名の示すとおり、もともとは45歳以上の中高年層を読者対象に想定した雑誌であり、新潮社にとっては初の総合雑誌への挑戦でもありました。
 3年後の1985年より「+」が取れて、誌名は現在の「新潮45」に変わります。内容も「日記と伝記」を軸にした新たな教養雑誌へとリニューアル。以来、その時々の編集部の方針によってノンフィクションや事件への志向が強まったり、独自の言論に力点を置いたり、誌面は変わり続けてきました。
 しかし、一つだけ変わらない「芯」のようなものがこの雑誌にはあります。
 それは「人の生き死に」について考えるということです。
 扱うテーマや素材は、政治経済から殺人事件、芸能スキャンダルやスポーツ・ドキュメントに至るまで多岐にわたります。叙述の仕方も、論考あり、エッセイあり、重厚なノンフィクションありとさまざまです。けれども雑誌の真ん中には、尽きることのない「人間への関心」がある。
これからも「新潮45」は変わり続けるでしょう。時代に向き合いながら、新しいテーマに挑み、表現の幅も広がっていく。しかし、その「芯」の部分は変わりません。ネットの時代になっても、いやネットの時代だからこそ、「新潮45」は「人間」を書き続けていきます。

 ちょっと危険で、深くて、スリリング。
 死角を突き、誰も言わないことを言い、人の生き死にを考える。
 一度読むとクセになるような「毒にも薬にもなる雑誌」。
 
「新潮45」はそんな雑誌であり続けたいと思っています。

雑誌主催・共催・発表誌の文学賞