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【総力特集】昭和&平成 13の「家族」黒いアルバム

新潮45 2008年3月号

(毎月18日発売)

796円(税込)

雑誌の仕様

発売日:2008/02/18

発売日 2008/02/18
JANコード 4910049370384
定価 796円(税込)

【総力特集】昭和&平成 13の「家族」黒いアルバム
愛する家族がある日あなたに殺意の刃を向けたとしたら…?けして他人事ではない、13の崩れ去った「黒い家」の記録。

◆実父に犯され5人の子供を生んだ娘の「尊属殺人」
◆浮気夫の身代わりで「毒入りサイダー」を飲んだ愛娘
◆有名代議士の京大生長男と早大生次男の兄弟げんか「2度目の決闘」
◆「障害児の娘」を餓死させたエリート銀行マンの最後の叫び
◆「1億円保険金殺人」33歳好色妻が年下男に溺れて
◆元伊藤忠ロス支店長の父を14回刺したマザコン息子と「お嬢様妻」
◆船橋「母子バラバラ殺人」の冷血夫…みんな創価学会員だった
◆「ハネムーン初夜」夫に突き落とされた新妻の一言
◆19歳2浪息子に殺された両親の「因果」
◆同居の嫁が気の強い姑を…「修羅の家」に何が起きたか
◆「立派になって欲しかった」次男を鎖に繋ぎ監禁死させた教育パパ
◆「ママ、遅いよ!」幼子2人を1ヶ月放置した21歳の鬼畜母
◆北海道「友人に頼んで」母親を消した恐るべき高校1年

【激突対談】医療とタブー
万波誠 宇和島徳洲会病院泌尿器科部長vs.根津八紘 諏訪マタニティークリニック院長

■誰も知らない小沢一郎の行動原理/平野貞夫

■20年王朝の危機…カリスマになりそこねたプーチン/佐藤優

■【達人対談】礼法の達人/小笠原清忠×ビートたけし

■介護暴力はなぜ生じるのか/風樹茂

■40代未婚女性、最後の聖戦/奥田祥子

■親日派が台湾からいなくなる日/宮崎正弘

■東京ばかりがバカを見る! 地方道路天国の実態/村野まさよし

◆◆特別企画◆◆ 昭和のエロス
・おじさんのためのエロぃ写真講座/篠山紀信
・ピンク映画草創期・女優男優の「それから」/鈴木義昭
・90歳・伝説の性豪「安田老人」訪問記/吉田潮

[コラム]
◆【コラム】10の眼 ten eyes
 社会…鈴森髑髏【最終回】 経済…竹内靖雄
 政治…上杉隆 女…中村うさぎ
 テレビ…岩切徹

◆読まずにすませるベストセラー やはり読みたいベストセラー “リターンズ”
◆シネマ格付け隊、ムーヴィーズが行く!
◆商品格付け隊が買う!

[連載]
◆夜明けの新聞の匂い 普通の人たちの贈りもの/曾野綾子
◆だまし庵日記/野坂昭如
◆哲学者というならず者がいる 哲学塾・カント/中島義道
◆日本語万華鏡 虹にはいくつの色があるのか/鈴木孝夫
◆1963 『子供ぢゃないの』/山口文憲
◆オバはんでもわかる「アントワネット首飾り事件」/福田和也
◆ドスケベ三都ものがたり 子供が産みたい/岩井志麻子
◆矢来町心中 ショップチャンネルに見る女の生きざま/マツコ・デラックス
◆虹の部族 第十二回 歌姫と孤児たちの戦後史/高山文彦
◆ブスの壁/高須克弥
◆日本人の教養 第五十二回 いいぞ、社長室に絵本!/柳田邦男
◆さいばらりえこの鳥頭日記/西原理恵子

[グラビア]
◆The Auction 沈黙の逸品
  マーク・ロスコ「No.15」/監修:内田みさほ
◆私の時の時 小池栄子/写真:坪田充晃
◆昭和&平成13の「家族」黒いアルバム
◆被写体に恋して 太田康男のエコハウス
◆詩を奏でる絵/宮島永太良
◆斜め45度人間関係星占い/カルマ・カイヤム

[企画広告]
◇下重暁子の自転車紳士録(23) 中村敦夫

[扉のことば]
◇谷沢永一・選

編集長から

崩壊した家族の記録
 最近とみに増えていると感じるのは家族間の「殺し合い」。親が子を、子が親を、いとも簡単に消し去る悲惨な事件が連日報じられてはすぐに忘れられていく。しかしこの現象は断じて他人事と片付けられない。ここに紹介する事件の主役たちも「普通の」人々だったのだから。「総力特集 昭和&平成 13の『家族』黒いアルバム」では「『障害児の娘』を餓死させたエリート銀行マンの最後の叫び」「19歳2浪息子に殺された両親の『因果』」「同居の嫁が気の強い姑を…『修羅の家』に何が起きたか」など日常の亀裂から生まれた悲惨な事件をレポート。
 また「医療とタブー」と題し、臓器移植問題でバッシングを受けた万波医師と代理母問題で波紋を呼ぶ根津医師の二大アウトロー医師が誌上で激突対談。日本の医学界に鋭く切り込む。その他「特別企画 昭和のエロス」から「誰も知らない小沢一郎の行動原理」まで硬軟取り混ぜてお楽しみあれ。

新潮45編集長 中瀬ゆかり

バックナンバー

雑誌バックナンバーの販売は「発売号」と「その前の号」のみとなります。ご了承ください。

雑誌から生まれた本

新潮45とは?

「新潮45」の創刊は1982(昭和57)年3月で、創刊当初は「新潮45+」(シンチョウヨンジュウゴプラス)という誌名でした。その名の示すとおり、もともとは45歳以上の中高年層を読者対象に想定した雑誌であり、新潮社にとっては初の総合雑誌への挑戦でもありました。
 3年後の1985年より「+」が取れて、誌名は現在の「新潮45」に変わります。内容も「日記と伝記」を軸にした新たな教養雑誌へとリニューアル。以来、その時々の編集部の方針によってノンフィクションや事件への志向が強まったり、独自の言論に力点を置いたり、誌面は変わり続けてきました。
 しかし、一つだけ変わらない「芯」のようなものがこの雑誌にはあります。
 それは「人の生き死に」について考えるということです。
 扱うテーマや素材は、政治経済から殺人事件、芸能スキャンダルやスポーツ・ドキュメントに至るまで多岐にわたります。叙述の仕方も、論考あり、エッセイあり、重厚なノンフィクションありとさまざまです。けれども雑誌の真ん中には、尽きることのない「人間への関心」がある。
これからも「新潮45」は変わり続けるでしょう。時代に向き合いながら、新しいテーマに挑み、表現の幅も広がっていく。しかし、その「芯」の部分は変わりません。ネットの時代になっても、いやネットの時代だからこそ、「新潮45」は「人間」を書き続けていきます。

 ちょっと危険で、深くて、スリリング。
 死角を突き、誰も言わないことを言い、人の生き死にを考える。
 一度読むとクセになるような「毒にも薬にもなる雑誌」。
 
「新潮45」はそんな雑誌であり続けたいと思っています。

雑誌主催・共催・発表誌の文学賞