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【特集】身捨つるほどの政治はありや

新潮45 2008年11月号

(毎月18日発売)

796円(税込)

雑誌の仕様

発売日:2008/10/18

発売日 2008/10/18
JANコード 4910049371183
定価 796円(税込)

【特集】身捨つるほどの政治はありや

◆麻生太郎は暗殺されるのか/鹿島圭介

「私はガンジーもゲーテも優々超えた」
 公明党・創価学会を揺るがす「池田大作」の老耄/西岡亘

ハマコーが吠える!
 小沢「自民党出向社員」政権なら日本は滅びる/浜田幸一

◆「所信表明演説」で読み解く麻生総理の“一寸先”/上杉隆

■呪いの時代/内田樹

■今こそ日本人に聞かせたい「武士道」/ヒクソン・グレイシー

■貧困を往く 続・私の「蟹工船」日記/末永直海

◆◆衝撃スクープ!◆◆
野口さんが命がけで隠した闇の資金と香港コネクション/一橋文哉

■医療崩壊 国立がんセンター中央病院の黄昏/本誌医療問題取材班

■事故米、メラミンだけじゃない! 中国の害毒/鈴木譲仁

■【達人対談】からくり人形の達人/九代目玉屋庄兵衛vsビートたけし

■「悲観疲れ」はもうやめよう 本当に悪いか、日本経済/潮田道夫

■北朝鮮高官から得た拉致被害者「生存者情報」/平沢勝栄

■【新連載】外務省に告ぐ/佐藤優

◆「おくりびと」誰もが通る“最期の儀式”を見つめて/本木雅弘

〈短期集中連載……1〉
◆『ドット・コム・ラヴァーズ』著者が解き明かす
 恋愛単語で知るアメリカ/吉原真里

◆英国『ブーリン家の姉妹』紀行 ヘンリー八世の不倫が近代を作った/徳川家広

◆アメリカ人はどれだけバカか! 大統領を選ぶ衆愚の実像/町山智浩

◆続・フルトヴェングラーかカラヤンか/川口マーン惠美

[連載]
◆作家の日常、私の仕事 「シンナーとミルフィーユ」/曾野綾子
◆だまし庵日記/野坂昭如
◆哲学者というならず者がいる ベルヒテスガーデン/中島義道
◆日本人の教養 *傲慢ヤマトよ アイヌに学べ/柳田邦男
◆日本語万華鏡 ラジオ型言語とテレビ型言語(一)/鈴木孝夫
◆1963 「二つの『運動』」/山口文憲
◆ドスケベ三都ものがたり もう、放さないから。/岩井志麻子
◆矢来町心中 玄関先の恋/マツコ・デラックス
◆スピリチュアル御伽草子 *『猿蟹合戦』と仕返しの是非/江原啓之

■書物の森
■シネマ・ブレイク

◆【コラム】10の眼 ten eyes
・徳川家広〈社会〉
・竹内靖雄〈経済〉
・上杉隆〈政治〉
・中村うさぎ〈女〉
・岩切徹〈テレビ〉

[グラビア]
◆シリーズ 住まいのかたち……1/小松義夫
◆将軍家末裔が行く「英国王室ゆかりの地」紀行

[企画広告]
◇下重暁子の自転車紳士録(31) フレデリック・マニエ

[扉のことば]
◇谷沢永一・選

編集長から

生まれ変わりました。
 リニューアル記念号をお届けにあがりました。編集長が変わった途端、「雑誌に元気がなくなったね」といわれないよう、腐心したつもりです。
 トップの特集は、他誌とは一味違う“政治もの”。知られざる、麻生総理の秘書官宅銃撃事件の闇を描いた「麻生太郎は暗殺されるのか」を筆頭に、ハマコーが吠え、『官邸崩壊』の上杉隆氏の渾身作がトリをしめます。
 つづく目玉企画が、論壇の雄、内田樹氏の「呪いの時代」。他人の不幸を自分の喜びとする“呪詛の言葉”が蔓延する現代社会の病理を鋭く斬り、その呪縛を解く法を見事な筆致で伝授してくれます。また大ヒット映画『おくりびと』の本木雅弘氏も登場。人間の生と死への深い洞察が展開されます。その他、常に日本のがん治療の中心だった“総本山”の凋落を明かす「医療崩壊 国立がんセンター中央病院の黄昏」など、充実作が詰め込まれた一冊。生まれ変わった「新潮45」を思う存分、ご賞味下さい。

新潮45編集長 宮本太一

バックナンバー

雑誌バックナンバーの販売は「発売号」と「その前の号」のみとなります。ご了承ください。

雑誌から生まれた本

新潮45とは?

「新潮45」の創刊は1982(昭和57)年3月で、創刊当初は「新潮45+」(シンチョウヨンジュウゴプラス)という誌名でした。その名の示すとおり、もともとは45歳以上の中高年層を読者対象に想定した雑誌であり、新潮社にとっては初の総合雑誌への挑戦でもありました。
 3年後の1985年より「+」が取れて、誌名は現在の「新潮45」に変わります。内容も「日記と伝記」を軸にした新たな教養雑誌へとリニューアル。以来、その時々の編集部の方針によってノンフィクションや事件への志向が強まったり、独自の言論に力点を置いたり、誌面は変わり続けてきました。
 しかし、一つだけ変わらない「芯」のようなものがこの雑誌にはあります。
 それは「人の生き死に」について考えるということです。
 扱うテーマや素材は、政治経済から殺人事件、芸能スキャンダルやスポーツ・ドキュメントに至るまで多岐にわたります。叙述の仕方も、論考あり、エッセイあり、重厚なノンフィクションありとさまざまです。けれども雑誌の真ん中には、尽きることのない「人間への関心」がある。
これからも「新潮45」は変わり続けるでしょう。時代に向き合いながら、新しいテーマに挑み、表現の幅も広がっていく。しかし、その「芯」の部分は変わりません。ネットの時代になっても、いやネットの時代だからこそ、「新潮45」は「人間」を書き続けていきます。

 ちょっと危険で、深くて、スリリング。
 死角を突き、誰も言わないことを言い、人の生き死にを考える。
 一度読むとクセになるような「毒にも薬にもなる雑誌」。
 
「新潮45」はそんな雑誌であり続けたいと思っています。

雑誌主催・共催・発表誌の文学賞