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日本の「重大問題」はほんとうに重大か/養老孟司

新潮45 2009年1月号

(毎月18日発売)

特別定価838円(税込)

雑誌の仕様

発売日:2008/12/18

発売日 2008/12/18
JANコード 4910049370193
定価 特別定価838円(税込)

恐慌、総理、通り魔、教育崩壊……
◆日本の「重大問題」はほんとうに重大か/養老孟司

■旅する力、生きる力/沢木耕太郎

■呪いを解く「祝福」の言葉/内田樹

■1ドル70円もありうる、「百年に一度」の経済危機/野口悠紀雄

■オバマ大統領が日本を見捨てる時/上杉隆

■ここまで堕ちたか、公明党/矢野絢也

■田母神問題で露呈したシビリアン・コントロール/秦郁彦/谷沢永一/森本敏

■東條英機に訊く『あの戦争は何だったのか』/保阪正康

【新連載】
◆日本の礎を創った男 銀行王 安田善次郎/北康利

◆レンタル・チャイルド/石井光太

◆深層ルポ◆ 秋葉原通り魔殺人事件 なぜ男には敵が見えないのか/中村うさぎ

■【達人対談】アメフットの達人/後藤完夫vsビートたけし

■リア・ディゾン、倖田來未から森進一、フランク永井まで……  芸能界という名の「人間動物園」/梨元勝

◆「八王子スーパー3人射殺事件」捜査員極秘渡航 真犯人は中国にいた!?/鹿島圭介

◆元厚生次官連続テロ事件 処刑マシーン小泉毅を操った「公安調査官」/一橋文哉

【新シリーズ】私と母(1)/張本勲  取材・構成/歌代幸子

【新連載コラム】
・浮世/徳川家広
・おんな/中村うさぎ
・経世済民/竹内靖雄

[連載]
◆作家の日常、私の仕事 「駒込蓬莱町」/曾野綾子
◆だまし庵日記/野坂昭如
◆哲学者というならず者がいる 持続するいま/中島義道
◆外務省に告ぐ/佐藤優
◆日本人の教養 *新自由主義の暴虐 活字文化は崩壊!/柳田邦男
◆日本語万華鏡 人称の本質は何か/鈴木孝夫
◆1963 「海外旅行、自由化元年」/山口文憲
◆矢来町心中 亜紀ちゃんが聴きたい/マツコ・デラックス
◆恋愛単語で知るアメリカ 魅力的な相手をネットで/吉原真里
◆スピリチュアル御伽草子 *投資家に聞かせたい『笠地蔵』/江原啓之

■スピリチュアル熊野トリップ/辛酸なめ子

■あなたの知らない「カラオケ」の世界/烏賀陽弘道

■漏洩情報入手! 秘密文書で読み解く“お笑い自衛隊”/天野晋

■書物の森

■シネマ・ブレイク

[グラビア]
◆日本再発見
◆シリーズ 住まいのかたち ヨーロッパII/小松義夫
◆辛酸なめ子inスピリチュアル熊野トリップ

[企画広告]
◇下重暁子の自転車紳士録(33) 山崎美緒

[扉のことば]
◇谷沢永一・選

編集長から

質量充実の「新潮45」で良いお年を!
「恐慌であわてふためく必要はない。もっと考えたほうがいい問題がほかにある」――。 『バカの壁』の養老先生が「新潮45」に久々のご登場です。世界恐慌から総理交代劇に見る政局まで、今年起ったトピックスについて大いに語ります。
 今月号は活版32ページ増の新年特大号。『旅する力―深夜特急ノート―』が話題の沢木耕太郎氏も登場。若者に贈るそのメッセージは老若男女問わず必読です。他にも、内田樹氏や経済学の第一人者、野口悠紀雄氏、歴史家の秦郁彦氏、『あの戦争は何だったのか』の保阪正康氏など、豪華な顔ぶれが並びます。
 事件では、「秋葉原通り魔殺人」の深層に迫る中村うさぎさんのルポや、一橋文哉氏が「元厚生次官連続テロ事件」の誰も知らない真相と犯人の背後関係を浮き彫りにする渾身のスクープなど、一挙3本を掲載。質・量とも充実のラインナップで送る「新潮45」をお手元に、良いお年をお迎えください。

新潮45編集長 宮本太一

バックナンバー

雑誌バックナンバーの販売は「発売号」と「その前の号」のみとなります。ご了承ください。

雑誌から生まれた本

新潮45とは?

「新潮45」の創刊は1982(昭和57)年3月で、創刊当初は「新潮45+」(シンチョウヨンジュウゴプラス)という誌名でした。その名の示すとおり、もともとは45歳以上の中高年層を読者対象に想定した雑誌であり、新潮社にとっては初の総合雑誌への挑戦でもありました。
 3年後の1985年より「+」が取れて、誌名は現在の「新潮45」に変わります。内容も「日記と伝記」を軸にした新たな教養雑誌へとリニューアル。以来、その時々の編集部の方針によってノンフィクションや事件への志向が強まったり、独自の言論に力点を置いたり、誌面は変わり続けてきました。
 しかし、一つだけ変わらない「芯」のようなものがこの雑誌にはあります。
 それは「人の生き死に」について考えるということです。
 扱うテーマや素材は、政治経済から殺人事件、芸能スキャンダルやスポーツ・ドキュメントに至るまで多岐にわたります。叙述の仕方も、論考あり、エッセイあり、重厚なノンフィクションありとさまざまです。けれども雑誌の真ん中には、尽きることのない「人間への関心」がある。
これからも「新潮45」は変わり続けるでしょう。時代に向き合いながら、新しいテーマに挑み、表現の幅も広がっていく。しかし、その「芯」の部分は変わりません。ネットの時代になっても、いやネットの時代だからこそ、「新潮45」は「人間」を書き続けていきます。

 ちょっと危険で、深くて、スリリング。
 死角を突き、誰も言わないことを言い、人の生き死にを考える。
 一度読むとクセになるような「毒にも薬にもなる雑誌」。
 
「新潮45」はそんな雑誌であり続けたいと思っています。

雑誌主催・共催・発表誌の文学賞