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【二十三回忌特別企画】石原裕次郎が言い遺した映画へのロマン/舘ひろし

新潮45 2009年7月号

(毎月18日発売)

特別定価838円(税込)

雑誌の仕様

発売日:2009/06/18

発売日 2009/06/18
JANコード 4910049370797
定価 特別定価838円(税込)

【特集】パンデミックは終っていない

◆インフルエンザ文明論/黒川清

◆「冷静な対応」ってなんだ/里見清一

◆本当に罹ったら、どうする?
 3日で機能崩壊した「神戸モデル」が暗示するもの/新井省吾

■世襲制限の断行が日本の未来をひらく/菅義偉

■英語なんていらない奇跡の国、ニッポン/内田樹

■経済回復が不可能な理由/野口悠紀雄

■体罰の復権/戸塚宏

■限界家族 二〇〇九年初夏/岩井志麻子

■秋葉原通り魔事件から1年 無差別殺人犯の頭の中/片田珠美

■殺人事件の半分は家族内殺人という異常 私が体験した「出版禁止」騒動/橘由歩

【時効間近!】「警察庁長官狙撃事件」をめぐる新聞報道の怪/モリオ・アマノ

■格安「航空会社」でビックリ仰天世界一周/下川裕治

■団地妻からセーラー服百合族まで ポルノ女優たちのその後/鈴木義昭

【達人対談】ル・マンの達人/寺田陽次郎vsビートたけし

【シリーズ】「昭和」の謎に挑む(4)
 ホテル・ニュージャパン火災と羽田沖日航機墜落 警視庁が呪われた48時間/上條昌史

【二十三回忌特別企画】
 石原裕次郎が言い遺した映画へのロマン/舘ひろし
取材・構成/須藤邦裕

【大好評! 連載第二回】
・我が鍾愛の奇人伝 小林一三/福田和也
・純粋異性批判/中島義道

【短期集中連載】日系元情報兵と訪ね歩いた「日米戦争」
 第二回*生きて虜囚の辱を受けず/柳田由紀子

■徳川家康から西郷隆盛まで
 中国で人気者になった日本の英雄/譚ロ美(タン・ロミ)

[連載]
◆作家の日常、私の仕事 「地中の人生」/曾野綾子
◆だまし庵日記/野坂昭如
◆外務省に告ぐ/佐藤優
◆スポーツドキュメント「あの一瞬」
 60年代を駆け抜けた「F・原田」が演じた世紀の番狂わせ/門田隆将
◆スピリチュアル御伽草子 *『シンデレラ』になる方法/江原啓之
◆日本人の教養 *幼い子が、もし言葉を話せたら/柳田邦男
◆銀行王 安田善次郎 *父・善悦の死/北康利
◆レンタル・チャイルド *赦免なき日々/石井光太
◆[シリーズ]私と母 美川憲一(歌手)/歌代幸子
◆[シリーズ]根性を忘れた日本人へ
 福富太郎(キャバレー「ハリウッド」会長)/豊田正義
◆矢来町心中/マツコ・デラックス
◆松下幸之助 策謀の昭和史 *創業、そして“二股ソケット”の成功/岩瀬達哉

【連載コラム】
・浮世/徳川家広
・おんな/中村うさぎ
・経世済民/竹内靖雄

■書物の森

■シネマ・ブレイク

[グラビア]
◆日本再発見
◆シリーズ 世界の暮らし紀行3/小松義夫
◆グランド・キャバレー

[企画広告]
◇下重暁子の自転車紳士録(37) 宮田亮平

[扉のことば]
◇谷沢永一・選

編集長から

死して二十三年――。舘ひろしだけが知る裕次郎の実像。
 太古の昔より、人類の存命を脅かしてきたのは、飢え、そして疫病――。稲作技術などが開発されて、食料の不安がなくなった後も、人はわが子やわが身を襲う正体不明の“死神”に畏れを抱きつづけてきました。
 そして現在。世界中で猛威をふるった新型インフルエンザは収束した観がありますが、変異を繰り返し強毒化する第二波、第三波が必ずやってくるでしょう。爆発的に増えた人口と急速なグローバル化。歪みが生じた地球上で生の営みをつづける限り、人類は感染症との闘いを永遠に繰り返さねばなりません。今月の特集「パンデミックは終っていない」の3本の記事はそれに備えるための知恵と覚悟を教えてくれます。
 さらなる目玉は、石原裕次郎の二十三回忌特別企画。石原プロの副社長で、その死の直前まで側にいた舘ひろしが、今だからこそ語れる秘話の数々を明かしてくれます。今月も話題作満載の小誌をお楽しみ下さい。

新潮45編集長 宮本太一

バックナンバー

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雑誌から生まれた本

新潮45とは?

「新潮45」の創刊は1982(昭和57)年3月で、創刊当初は「新潮45+」(シンチョウヨンジュウゴプラス)という誌名でした。その名の示すとおり、もともとは45歳以上の中高年層を読者対象に想定した雑誌であり、新潮社にとっては初の総合雑誌への挑戦でもありました。
 3年後の1985年より「+」が取れて、誌名は現在の「新潮45」に変わります。内容も「日記と伝記」を軸にした新たな教養雑誌へとリニューアル。以来、その時々の編集部の方針によってノンフィクションや事件への志向が強まったり、独自の言論に力点を置いたり、誌面は変わり続けてきました。
 しかし、一つだけ変わらない「芯」のようなものがこの雑誌にはあります。
 それは「人の生き死に」について考えるということです。
 扱うテーマや素材は、政治経済から殺人事件、芸能スキャンダルやスポーツ・ドキュメントに至るまで多岐にわたります。叙述の仕方も、論考あり、エッセイあり、重厚なノンフィクションありとさまざまです。けれども雑誌の真ん中には、尽きることのない「人間への関心」がある。
これからも「新潮45」は変わり続けるでしょう。時代に向き合いながら、新しいテーマに挑み、表現の幅も広がっていく。しかし、その「芯」の部分は変わりません。ネットの時代になっても、いやネットの時代だからこそ、「新潮45」は「人間」を書き続けていきます。

 ちょっと危険で、深くて、スリリング。
 死角を突き、誰も言わないことを言い、人の生き死にを考える。
 一度読むとクセになるような「毒にも薬にもなる雑誌」。
 
「新潮45」はそんな雑誌であり続けたいと思っています。

雑誌主催・共催・発表誌の文学賞