【独占手記】国政に突きつけた果たし状 我が闘争/東国原英夫
新潮45 2009年8月号
(毎月18日発売)
発売日 | 2009/07/18 |
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JANコード | 4910049370896 |
定価 | 特別定価838円(税込) |
速記者は見た! 「東京裁判」土壇場の人間学/菊地正憲
第三回*戦艦ミズーリに乗った通訳官
第一回*「ダッカの霧」山口智子 取材・構成/神山典士
鈴木宗男、田中眞紀子・両代議士の歴史的和解で解明される「外務省機密費」の闇
佐藤優vs.萩生田勝「機密費事件では、現・宮内庁長官まで事情聴取した」
◆作家の日常、私の仕事 「肌の夜櫻」/曾野綾子
◆だまし庵日記/野坂昭如
◆我が鍾愛の奇人伝 矢嶋楫子/福田和也
◆スポーツドキュメント「あの一瞬」
明徳義塾ナインが「松井五敬遠」で見た風景/門田隆将
◆スピリチュアル御伽草子 *『美女と野獣』と人間力の磨き方/江原啓之
◆日本人の教養 *いのちの仕事 20日間の日記/柳田邦男
◆銀行王 安田善次郎 *企業グループ形成へ/北康利
◆レンタル・チャイルド *嬰児の市/石井光太
◆[シリーズ]私と母 大平光代(弁護士)/歌代幸子
◆[シリーズ]根性を忘れた日本人へ 村西とおる(AV監督)/豊田正義
◆純粋異性批判/中島義道
◆矢来町心中/マツコ・デラックス
◆松下幸之助 策謀の昭和史 *自信を深める幸之助を、悲しみが見舞う/岩瀬達哉
・浮世/徳川家広
・おんな/中村うさぎ
・経世済民/竹内靖雄
◆日本再発見
◆シリーズ 世界の暮らし紀行4/小松義夫
◆新シリーズ 「結ぶ」山口智子
◇下重暁子の自転車紳士録(38) 長嶋一茂
◇谷沢永一・選
編集長から
もう一つの目玉企画は、戦史特集の「速記者は見た! 『東京裁判』土壇場の人間学」。ジャーナリストの菊地正憲氏が人脈をたぐり寄せる取材を積み重ね、東京裁判の全容を記録した速記者たちを探し当てることに成功しました。そもそも東京裁判の速記者に関する資料はほとんど何も残っていないのが実情。“生き証人”を発掘した菊地氏の作品からは、これまでの映像や文献資料などでは決して感じられなかった、リアルな臨場感が味わえます。東京裁判の知られざる闇に光をあてる、超一級の発掘ノンフィクションをご高覧ください。
バックナンバー
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雑誌から生まれた本
新潮45とは?
「新潮45」の創刊は1982(昭和57)年3月で、創刊当初は「新潮45+」(シンチョウヨンジュウゴプラス)という誌名でした。その名の示すとおり、もともとは45歳以上の中高年層を読者対象に想定した雑誌であり、新潮社にとっては初の総合雑誌への挑戦でもありました。
3年後の1985年より「+」が取れて、誌名は現在の「新潮45」に変わります。内容も「日記と伝記」を軸にした新たな教養雑誌へとリニューアル。以来、その時々の編集部の方針によってノンフィクションや事件への志向が強まったり、独自の言論に力点を置いたり、誌面は変わり続けてきました。
しかし、一つだけ変わらない「芯」のようなものがこの雑誌にはあります。
それは「人の生き死に」について考えるということです。
扱うテーマや素材は、政治経済から殺人事件、芸能スキャンダルやスポーツ・ドキュメントに至るまで多岐にわたります。叙述の仕方も、論考あり、エッセイあり、重厚なノンフィクションありとさまざまです。けれども雑誌の真ん中には、尽きることのない「人間への関心」がある。
これからも「新潮45」は変わり続けるでしょう。時代に向き合いながら、新しいテーマに挑み、表現の幅も広がっていく。しかし、その「芯」の部分は変わりません。ネットの時代になっても、いやネットの時代だからこそ、「新潮45」は「人間」を書き続けていきます。
ちょっと危険で、深くて、スリリング。
死角を突き、誰も言わないことを言い、人の生き死にを考える。
一度読むとクセになるような「毒にも薬にもなる雑誌」。
「新潮45」はそんな雑誌であり続けたいと思っています。