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[特集]我々はどこへ行くのか

新潮45 2009年9月号

(毎月18日発売)

796円(税込)

雑誌の仕様

発売日:2009/08/18

発売日 2009/08/18
JANコード 4910049370995
定価 796円(税込)

【特集】我々はどこへ行くのか Ou Allons-Nous?

◆【金と女】祝・鳩山政権! 北海道から初の総理誕生で、どうする「室蘭の女」/山村杳樹

◆小沢一郎が暴力団大幹部と裏カジノという怪情報/鹿島圭介

◆日本をぶっ壊した元総理と大臣の首をとばした男との不可解な関係/伊藤博一

◆ドン・キホーテでもかまわない
 私の「日本列島改造論」/東国原英夫

◆高速道路タダに子ども手当で「どっちがお得?」
 マニフェスト選挙はスーパーの安売り広告か/薬師院仁志

【特集】我々はどこから来たのか D'ou Venons-Nous?

◆二重外交展開、占領下も「君主」でありつづけた昭和天皇/河西秀哉

◆「パケナム日記」で紐解く戦後日米秘史/青木冨貴子
 第二回*天皇とダレスを結ぶ線

◆「東京裁判」はいかに創られたか/竹内修司

◆日系元情報兵と訪ね歩いた「日米戦争」/柳田由紀子
 最終回*戦後の日本を創った男

【シリーズ】結ぶ 「糸の魔術師」と「染織の名匠」の邂逅
 第二回*「奇跡の肌襦袢」山口智子  取材・構成/神山典士

【達人対談】ウイスキーづくりの達人/輿水精一vsビートたけし

■押尾学と酒井法子、破滅を招いた東京コネクション/梨元勝

【時効間近!】「警察庁長官狙撃事件」で警視総監が握りつぶす真犯人/本誌取材班
 ――なぜ東大中退の老スナイパーは全国警察トップの暗殺を企てたのか

■「婚活」と他者との共生/内田樹

■「議論を尽くす」はどこまでか/里見清一

■「強権」民主主義国シンガポールの繁栄/高木徹

[連載]
◆作家の日常、私の仕事 「お茶か、コーヒーか、我が憎しみか」/曾野綾子
◆だまし庵日記/野坂昭如
◆我が鍾愛の奇人伝 大野伴睦/福田和也
◆スポーツドキュメント「あの一瞬」
 昭和最高の決戦「大鵬vs柏戸」全勝対決の涙/門田隆将
◆スピリチュアル御伽草子 *『赤ずきん』で考える恋愛体験/江原啓之
◆日本人の教養 *いのちの仕事 20日間の日記(続)/柳田邦男
◆銀行王 安田善次郎 *後継者育成と多角経営/北康利
◆レンタル・チャイルド *消えた浮浪児/石井光太
◆外務省に告ぐ/佐藤優
◆[シリーズ]私と母 デヴィ・スカルノ(元インドネシア大統領夫人)/歌代幸子
◆[シリーズ]「昭和」の謎に挑む なぜ人々はユリ・ゲラーに熱狂したか/上條昌史
◆矢来町心中/マツコ・デラックス
◆純粋異性批判/中島義道

【連載コラム】
・浮世/徳川家広
・おんな/中村うさぎ
・経世済民/竹内靖雄

■書物の森

■シネマ・ブレイク

■第八回 新潮ドキュメント賞 候補作品発表

[グラビア]
◆日本再発見
◆シリーズ 世界の暮らし紀行5/小松義夫
◆シリーズ 「結ぶ」山口智子

[扉のことば]
◇谷沢永一・選

岩瀬達哉氏の連載「松下幸之助 策謀の昭和史」は今月休載いたします。

編集長から

我々はどこへ行くのか
 いよいよ総選挙。今月も前号につづき選挙特集を組みました。ゴーギャンの絵の題を借りた通しタイトルには、「我々の行き先を決める選挙」という意味を込めています。
 トップは、今や総理に最も近い男、鳩山由紀夫・民主党代表の話題。彼にはかつて、闇献金疑惑と女性スキャンダルという二大醜聞がありました。一国のトップになるということは、こうした「金と女」の問題も問われるということ。その時、彼は難事にどう対処したのか。そこからも宰相としての資質を占うことができるのです。
 もう一つの目玉は、現在、世上の話題をさらっている、酒井法子と押尾学の薬物事件を扱った記事。死人が出たり、逃亡劇が演じられ、驚きの展開を見せたこれらの事件につき、ご存知、芸能レポーターの梨元勝氏がとっておきの秘話を披露してくれます。
 今月も盛りだくさんの内容の小誌をお楽しみください。

新潮45編集長 宮本太一

バックナンバー

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雑誌から生まれた本

新潮45とは?

「新潮45」の創刊は1982(昭和57)年3月で、創刊当初は「新潮45+」(シンチョウヨンジュウゴプラス)という誌名でした。その名の示すとおり、もともとは45歳以上の中高年層を読者対象に想定した雑誌であり、新潮社にとっては初の総合雑誌への挑戦でもありました。
 3年後の1985年より「+」が取れて、誌名は現在の「新潮45」に変わります。内容も「日記と伝記」を軸にした新たな教養雑誌へとリニューアル。以来、その時々の編集部の方針によってノンフィクションや事件への志向が強まったり、独自の言論に力点を置いたり、誌面は変わり続けてきました。
 しかし、一つだけ変わらない「芯」のようなものがこの雑誌にはあります。
 それは「人の生き死に」について考えるということです。
 扱うテーマや素材は、政治経済から殺人事件、芸能スキャンダルやスポーツ・ドキュメントに至るまで多岐にわたります。叙述の仕方も、論考あり、エッセイあり、重厚なノンフィクションありとさまざまです。けれども雑誌の真ん中には、尽きることのない「人間への関心」がある。
これからも「新潮45」は変わり続けるでしょう。時代に向き合いながら、新しいテーマに挑み、表現の幅も広がっていく。しかし、その「芯」の部分は変わりません。ネットの時代になっても、いやネットの時代だからこそ、「新潮45」は「人間」を書き続けていきます。

 ちょっと危険で、深くて、スリリング。
 死角を突き、誰も言わないことを言い、人の生き死にを考える。
 一度読むとクセになるような「毒にも薬にもなる雑誌」。
 
「新潮45」はそんな雑誌であり続けたいと思っています。

雑誌主催・共催・発表誌の文学賞