[御即位20周年記念〈特別対談〉]我が心の今上天皇/阿川弘之vs.半藤一利
新潮45 2009年11月号
(毎月18日発売)
発売日 | 2009/10/17 |
---|---|
JANコード | 4910049371190 |
定価 | 特別定価827円(税込) |
昭和天皇から受け継がれしものとは……
我が心の今上天皇/阿川弘之vs.半藤一利
谷垣・自民党総裁が嵌った「ハニー・トラップ」/鹿島圭介
日本最強捜査機関は「総理の犯罪」に斬り込めるか/伊藤博一
「ムネオ詣で」を始めた外務官僚たち/佐藤優
取材・構成/田中奈美
「不屈の精神」はいかに描かれたか――
『沈まぬ太陽』撮影秘話/若松節朗
未解決・八王子スーパー3人射殺事件
第三の容疑者と内通した女/一橋文哉
◆作家の日常、私の仕事 「沈黙の現場」/曾野綾子
◆だまし庵日記/野坂昭如
◆我が鍾愛の奇人伝 武原はん/福田和也
◆スポーツドキュメント「あの一瞬」
「新日鉄釜石vs同志社」史上最強激突の意地(前編)/門田隆将
◆日本人の教養 *いのちの仕事 20日間の日記(4)/柳田邦男
◆銀行王 安田善次郎 *百三十銀行救済/北康利
◆レンタル・チャイルド *廃棄された子供/石井光太
◆[シリーズ]私と母 田岡由伎(カウンセラー)/歌代幸子
◆[シリーズ]根性を忘れた日本人へ 田部井淳子(登山家)/豊田正義
◆矢来町心中/マツコ・デラックス
◆純粋異性批判/中島義道
・浮世/徳川家広
・おんな/中村うさぎ
・経世済民/竹内靖雄
◆日本再発見
◆シリーズ 世界の暮らし紀行7/小松義夫
◆紅葉の水辺/高橋宣之
◇谷沢永一・選
編集長から
今上天皇へのオマージュ
特集「日沈処の天子、大いに嗤う」では、中国の動向にクローズアップ。なかでも、安倍元総理は、鳩山・小沢両氏の「友愛外交」の危うさを鋭く指摘し、東シナ海のガス田開発などで日本の国益が損なわれる重大危機に警鐘を鳴らします。
また、映画『沈まぬ太陽』の公開を記念して、若松節朗監督にもご登場いただきました。スクリーンの裏にあった撮影秘話を存分に披露してくれます。
その他、現代屈指の論客、内田樹氏や人気スポーツ・ライターの玉木正之氏など強力執筆陣もラインナップ。今月も盛り沢山の小誌をお楽しみ下さい。
バックナンバー
雑誌バックナンバーの販売は「発売号」と「その前の号」のみとなります。ご了承ください。
雑誌から生まれた本
新潮45とは?
「新潮45」の創刊は1982(昭和57)年3月で、創刊当初は「新潮45+」(シンチョウヨンジュウゴプラス)という誌名でした。その名の示すとおり、もともとは45歳以上の中高年層を読者対象に想定した雑誌であり、新潮社にとっては初の総合雑誌への挑戦でもありました。
3年後の1985年より「+」が取れて、誌名は現在の「新潮45」に変わります。内容も「日記と伝記」を軸にした新たな教養雑誌へとリニューアル。以来、その時々の編集部の方針によってノンフィクションや事件への志向が強まったり、独自の言論に力点を置いたり、誌面は変わり続けてきました。
しかし、一つだけ変わらない「芯」のようなものがこの雑誌にはあります。
それは「人の生き死に」について考えるということです。
扱うテーマや素材は、政治経済から殺人事件、芸能スキャンダルやスポーツ・ドキュメントに至るまで多岐にわたります。叙述の仕方も、論考あり、エッセイあり、重厚なノンフィクションありとさまざまです。けれども雑誌の真ん中には、尽きることのない「人間への関心」がある。
これからも「新潮45」は変わり続けるでしょう。時代に向き合いながら、新しいテーマに挑み、表現の幅も広がっていく。しかし、その「芯」の部分は変わりません。ネットの時代になっても、いやネットの時代だからこそ、「新潮45」は「人間」を書き続けていきます。
ちょっと危険で、深くて、スリリング。
死角を突き、誰も言わないことを言い、人の生き死にを考える。
一度読むとクセになるような「毒にも薬にもなる雑誌」。
「新潮45」はそんな雑誌であり続けたいと思っています。