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企業献金廃止でも「壮絶金集めパーティー」日本のドン、小沢一郎の高笑い/伊藤博一

新潮45 2009年12月号

(毎月18日発売)

特別定価827円(税込)

雑誌の仕様

発売日:2009/11/18

発売日 2009/11/18
JANコード 4910049371299
定価 特別定価827円(税込)

企業献金廃止でも「壮絶金集めパーティー」
日本のドン、小沢一郎の高笑い/伊藤博一

対米失政で「死に至る鳩山政権」/浜田和幸

【特集】炎上、霞が関城

◆〈年金復活!〉長妻昭「国民との約束」を崩壊させた官僚との死闘/内海武一

◆負けるな、前原誠司! 貪官汚吏と族議員が肥え太った“犯罪の濁流”を押しとどめよ/山村杳樹

◆どこへ消えた、「官僚たちの夏」
 いつ? なぜ!? 役人は志を捨て、悪代官となるのか/佐藤優

◆〈深層ドキュメント〉「死神」結婚詐欺女
 “いびつな生き物”を生んだ女系の血脈/駒村吉重

◆私の「地方復活論」/藤川優里

◆カツカレー、北の国から(前編)/佐藤和歌子

◆孫文の女たち/西木正明

【シリーズ】「結ぶ」 第五回*400年の歴史を寿ぐ2つのプロジェクト/山口智子 取材・構成/神山典士

【達人対談】コーヒーの達人/川島良彰vs.ビートたけし

【特別企画】ニッポン、次の10年
◆“神々との共生”で甦る「日本の力」/榊原英資
◆“欲望の文明”の果てに目指す「森の環境国家」/安田喜憲

◆矢沢永吉“疲れた日本”へ捧げる応援歌/増田久雄

◆〈継母独占告白!〉酒井法子「ママに会った」
 ――自分を捨てた実母との再会/山岸京子(仮名) 取材・構成/上條昌史

◆加藤和彦「完璧な死」までの二週間
才能も、財産も、名誉も、友人にも恵まれていた不世出の音楽家はなぜ死を選んだのか/梨元勝

◆欺瞞の堆積 日米「核密約問題」の本質に迫る/河内孝

◆そのメールがあなたの好感度を下げている/神舘和典

◆限界家族 二〇〇九年・晩秋/岩井志麻子

◆〈新連載〉人生是全て泣き寝入り/村野まさよし

◆死ぬまで頑張れ!?/里見清一

◆明治の婚カツ/鬼田歳三

【大好評 連載 第二回】
・速記者は見た! 昭和国会秘史 *吉田茂「バカヤロウ解散」の舞台裏/菊地正憲
・おんな41歳、日雇い稼業どん底渡世
 *「いいじゃないか、このくらい」の議員さん/山崎マキコ

[連載]
◆作家の日常、私の仕事 「箱船の乗客」/曾野綾子
◆だまし庵日記/野坂昭如
◆我が鍾愛の奇人伝 大宅壮一/福田和也
◆スポーツドキュメント「あの一瞬」
 「新日鉄vs同志社」史上最強激突の意地(後編)/門田隆将
◆農業革命の最前線 *苦悩する「コメ王国」新潟で起きていること/足立倫行
◆松下幸之助 策謀の昭和史 *“ラジオの時代”到来に、幸之助、一計を案じる/岩瀬達哉
◆銀行王 安田善次郎 *授爵を逃す/北康利
◆レンタル・チャイルド *死の淵の歌声/石井光太
◆矢来町心中[最終回]/マツコ・デラックス
◆純粋異性批判/中島義道

【連載コラム】
・浮世/徳川家広
・おんな/中村うさぎ
・経世済民/竹内靖雄

■書物の森

■シネマ・ブレイク

[グラビア]
◆日本再発見
◆シリーズ 世界の暮らし紀行8/小松義夫

[扉のことば]
◇谷沢永一・選

豊田正義氏「根性を忘れた日本人へ」、歌代幸子氏「私と母」、柳田邦男氏「日本人の教養」、上條昌史氏「シリーズ『昭和』の謎に挑む」は、今月休載します。

編集長から

日本のドンの高笑い
 企業・団体献金の全面禁止。マニフェストで綺麗ごとを謳いながら、会社経営者や役員など企業人にパーティー券を買わせ、壮絶な金集めを行うのは、小沢一郎・民主党幹事長。今月のトップは、“恐怖政治”で内閣にも睨みをきかせるこの小沢氏の動向ドキュメント。国会法改正や公選法改正などを目論む“日本のドン”の真の野望とは何なのか。ライターの伊藤博一氏がその深層に迫ります。
 特集は、「炎上、霞が関城」。政権交代で無血開城したかに見えた中央官庁の官僚たち。が、その実、強かに省益を守らんと水面下では徹底抗戦。炎をあげる“霞が関城”で、そんな貪官汚吏と死闘を繰り広げる長妻厚労相や前原国交相の奮闘ぶりなどをお伝えします。
 その他、娘の更生を願う、酒井法子の継母の独占告白や、天才音楽家、加藤和彦の、未だ判然としない自死の謎に迫る“梨元勝レポート”など、今月も小誌は充実のラインナップです。

新潮45編集長 宮本太一

バックナンバー

雑誌バックナンバーの販売は「発売号」と「その前の号」のみとなります。ご了承ください。

雑誌から生まれた本

新潮45とは?

「新潮45」の創刊は1982(昭和57)年3月で、創刊当初は「新潮45+」(シンチョウヨンジュウゴプラス)という誌名でした。その名の示すとおり、もともとは45歳以上の中高年層を読者対象に想定した雑誌であり、新潮社にとっては初の総合雑誌への挑戦でもありました。
 3年後の1985年より「+」が取れて、誌名は現在の「新潮45」に変わります。内容も「日記と伝記」を軸にした新たな教養雑誌へとリニューアル。以来、その時々の編集部の方針によってノンフィクションや事件への志向が強まったり、独自の言論に力点を置いたり、誌面は変わり続けてきました。
 しかし、一つだけ変わらない「芯」のようなものがこの雑誌にはあります。
 それは「人の生き死に」について考えるということです。
 扱うテーマや素材は、政治経済から殺人事件、芸能スキャンダルやスポーツ・ドキュメントに至るまで多岐にわたります。叙述の仕方も、論考あり、エッセイあり、重厚なノンフィクションありとさまざまです。けれども雑誌の真ん中には、尽きることのない「人間への関心」がある。
これからも「新潮45」は変わり続けるでしょう。時代に向き合いながら、新しいテーマに挑み、表現の幅も広がっていく。しかし、その「芯」の部分は変わりません。ネットの時代になっても、いやネットの時代だからこそ、「新潮45」は「人間」を書き続けていきます。

 ちょっと危険で、深くて、スリリング。
 死角を突き、誰も言わないことを言い、人の生き死にを考える。
 一度読むとクセになるような「毒にも薬にもなる雑誌」。
 
「新潮45」はそんな雑誌であり続けたいと思っています。

雑誌主催・共催・発表誌の文学賞