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日本の行く末/佐伯啓思

新潮45 2010年1月号

(毎月18日発売)

特別定価827円(税込)

雑誌の仕様

発売日:2009/12/18

発売日 2009/12/18
JANコード 4910049370100
定価 特別定価827円(税込)

【通巻333号記念特別寄稿】日本の行く末/佐伯啓思

【特集】死に至る「小鳩政権」

◆小鳩劇場100日 漂流、鳩山内閣/野中広務

◆特捜検察は死なず! 裏金太り「小沢一郎」が逮捕される日/岡本純一

◆自民党に指南! 大秘策で天下に晒される「鳩山総理の首」/明石散人

◆迷走「CO2・25%削減」 ならば「核兵器もエコ爆弾」と推奨せよ/薬師院仁志

◆外務省に告ぐ〈続々々・政権交代特別篇〉「事業仕分け」の罠/佐藤優

◆姜尚中教授に政治学者の資格はあるか/小針進

◆ブックオフという妖怪が徘徊している/松井和志

◆「坂の上の雲」と清水次郎長 知られざる人間ドラマ/高田明和

◆薬物汚染から海老蔵結婚まで 2009・芸能界という名の「人間動物園」/梨元勝

【達人対談】ツール・ド・フランスの達人/別府史之vs.ビートたけし

【事件企画】「女と男」の不可解心理
◆なぜ女心は狂わされるのか 殺人逃亡者・市橋達也の「人間失格」/橘由歩

◆“警察のヨン様”まで陥落…… なぜ男たちは「ゴミ屋敷女」の毒牙にかかるのか/岡田晃房

【衝撃レポート】世田谷一家惨殺事件 十年目の新事実(前編)  福岡、大阪に現れた韓国人実行犯/一橋文哉

【新春 特別対談】養老孟司vs.内田樹「マンガと日本の力」 “辺境”の民が誇る最強文化

◆希望という名の絶望/里見清一

◆「少女売買」その後 売春窟から救出されたネパールの少女たち/長谷川まり子

[連載]
◆作家の日常、私の仕事 「自分の死、他人の死」/曾野綾子
◆だまし庵日記/野坂昭如
◆我が鍾愛の奇人伝 山路愛山/福田和也
◆速記者は見た! 昭和国会秘史/菊地正憲
◆スポーツドキュメント「あの一瞬」
 打倒「山下泰裕」に賭けた「遠藤純男」執念の必殺技/門田隆将
◆[シリーズ]「結ぶ」 甦る大麻布/山口智子 取材・構成/神山典士
◆松下幸之助 策謀の昭和史 *技術力で劣っても、販売力で勝ち残る/岩瀬達哉
◆銀行王 安田善次郎 *盟友・浅野総一郎/北康利
◆レンタル・チャイルド *死体乞食/石井光太
◆[シリーズ]私と母 ヨネスケ(タレント)/歌代幸子
◆人生是全て泣き寝入り/村野まさよし
◆おんな41歳、日雇い稼業どん底渡世/山崎マキコ
◆純粋異性批判/中島義道

【連載コラム】
・浮世/徳川家広
・おんな/中村うさぎ
・経世済民/竹内靖雄

■書物の森

■シネマ・ブレイク

[グラビア]
◆日本再発見
◆【新シリーズ】乗り物で巡る世界の暮らし/小松義夫
◆【通巻333号記念】4つのスクープ、5つの手記

[企画広告]
◇下重暁子の自転車紳士録(40) 白川道

[扉のことば]
◇谷沢永一・選

豊田正義氏「根性を忘れた日本人へ」、柳田邦男氏「日本人の教養」、上條昌史氏「シリーズ『昭和』の謎に挑む」は、今月休載します。

編集長から

燦々々と輝く
通巻第333号
 新春の慶賀とともに、小誌は通巻333号を迎えることになりました。これを記念した特大号のトップを飾るのは、佐伯啓思・京都大学大学院教授の「日本の行く末」です。世を覆う「国民のための政治」という幻想。このお題目を唱えながら、民主党政権は、「国民のおねだり」に直接応え、新手のバラマキを繰り返しています。佐伯教授はこの現況を憂慮。本来、「政治主導」とは、国民に進むべき道の選択を迫り、目指す国家像を示すことだと説いています。
 さらなる目玉企画は、養老孟司氏と内田樹氏との新春特別対談。日本人とは何者なのか、この究極のテーマを扱った『日本辺境論』(新潮新書)が大きな話題となっている内田氏に、養老氏が斬り込みます。マンガという文化を議題に、“辺境”の民であるがゆえに、特殊性を獲得した、「日本の力」が語り尽くされます。賢人たちの言葉が一杯詰まった「新潮45」を手に、良いお年をお迎え下さい。

新潮45編集長 宮本太一

バックナンバー

雑誌バックナンバーの販売は「発売号」と「その前の号」のみとなります。ご了承ください。

雑誌から生まれた本

新潮45とは?

「新潮45」の創刊は1982(昭和57)年3月で、創刊当初は「新潮45+」(シンチョウヨンジュウゴプラス)という誌名でした。その名の示すとおり、もともとは45歳以上の中高年層を読者対象に想定した雑誌であり、新潮社にとっては初の総合雑誌への挑戦でもありました。
 3年後の1985年より「+」が取れて、誌名は現在の「新潮45」に変わります。内容も「日記と伝記」を軸にした新たな教養雑誌へとリニューアル。以来、その時々の編集部の方針によってノンフィクションや事件への志向が強まったり、独自の言論に力点を置いたり、誌面は変わり続けてきました。
 しかし、一つだけ変わらない「芯」のようなものがこの雑誌にはあります。
 それは「人の生き死に」について考えるということです。
 扱うテーマや素材は、政治経済から殺人事件、芸能スキャンダルやスポーツ・ドキュメントに至るまで多岐にわたります。叙述の仕方も、論考あり、エッセイあり、重厚なノンフィクションありとさまざまです。けれども雑誌の真ん中には、尽きることのない「人間への関心」がある。
これからも「新潮45」は変わり続けるでしょう。時代に向き合いながら、新しいテーマに挑み、表現の幅も広がっていく。しかし、その「芯」の部分は変わりません。ネットの時代になっても、いやネットの時代だからこそ、「新潮45」は「人間」を書き続けていきます。

 ちょっと危険で、深くて、スリリング。
 死角を突き、誰も言わないことを言い、人の生き死にを考える。
 一度読むとクセになるような「毒にも薬にもなる雑誌」。
 
「新潮45」はそんな雑誌であり続けたいと思っています。

雑誌主催・共催・発表誌の文学賞