小泉進次郎、かく語りき
新潮45 2010年5月号
(毎月18日発売)
発売日 | 2010/04/17 |
---|---|
JANコード | 4910049370506 |
定価 | 特別定価827円(税込) |
民主党に入り込んだガンが日本を亡ぼす/中山成彬
幼稚な浅知恵で社会は変えられない/岡崎久彦
国税の出番で第二ラウンドのゴング/橘誠司
極秘訪朝、厳寒の敵地で繰り広げた「金正日最側近」との暗闘8日間/井上義行
ルール改正で女子フィギュアはこうなる/長谷川仁美
サッカー「メキシコ五輪・銅」奇跡はなぜ起こったのか(後編)/門田隆将
◆作家の日常、私の仕事 「夏の小袖」/曾野綾子
◆だまし庵日記/野坂昭如
◆我が鍾愛の奇人伝 福田英子/福田和也
◆松下幸之助 策謀の昭和史
*「伝統の経営方針」が生む背信と憎悪/岩瀬達哉
◆外務省に告ぐ/佐藤優
◆昭和の特別な一日 *さらば、銀座の都電(その1)/杉山隆男
◆現代に宿る神々を求めて/山村明義
◆人生是全て泣き寝入り/村野まさよし
◆[シリーズ]私と母 浅香光代(女剣劇・浅香流家元)/歌代幸子
◆おんな41歳、日雇い稼業どん底渡世/山崎マキコ
◆純粋異性批判/中島義道
・浮世/徳川家広
・おんな/中村うさぎ
・経世済民/竹内靖雄
◆日本再発見
◆【シリーズ】乗り物で巡る世界の暮らし5/小松義夫
◆[連載]この盃を受けてくれ 第三回/小平尚典
◇谷沢永一・選
編集長から
「自民党には自由があるが、民主党には自由はない」と一刀両断。その目玉政策についても、「子ども手当てに所得制限をかけるべきだ」と、敢然と正論を唱え、問題点を訴えかける。
フリーライターの松井和志氏が、こうした民主政権批判から、自民党再生、目指すべき国家ビジョンまで、進次郎氏の発言を幅広く拾い集め、紹介。そのうえで自民党の救世主たる器はあるか、論評を加えた本作は読み応え充分です。
更なる注目記事は、極秘訪朝した安倍元総理秘書官の手記「金正日最側近との暗闘8日間」。知られざる拉致交渉の秘録が初めて明かされます。今月も小誌を宜しくお願い致します。
バックナンバー
雑誌バックナンバーの販売は「発売号」と「その前の号」のみとなります。ご了承ください。
雑誌から生まれた本
新潮45とは?
「新潮45」の創刊は1982(昭和57)年3月で、創刊当初は「新潮45+」(シンチョウヨンジュウゴプラス)という誌名でした。その名の示すとおり、もともとは45歳以上の中高年層を読者対象に想定した雑誌であり、新潮社にとっては初の総合雑誌への挑戦でもありました。
3年後の1985年より「+」が取れて、誌名は現在の「新潮45」に変わります。内容も「日記と伝記」を軸にした新たな教養雑誌へとリニューアル。以来、その時々の編集部の方針によってノンフィクションや事件への志向が強まったり、独自の言論に力点を置いたり、誌面は変わり続けてきました。
しかし、一つだけ変わらない「芯」のようなものがこの雑誌にはあります。
それは「人の生き死に」について考えるということです。
扱うテーマや素材は、政治経済から殺人事件、芸能スキャンダルやスポーツ・ドキュメントに至るまで多岐にわたります。叙述の仕方も、論考あり、エッセイあり、重厚なノンフィクションありとさまざまです。けれども雑誌の真ん中には、尽きることのない「人間への関心」がある。
これからも「新潮45」は変わり続けるでしょう。時代に向き合いながら、新しいテーマに挑み、表現の幅も広がっていく。しかし、その「芯」の部分は変わりません。ネットの時代になっても、いやネットの時代だからこそ、「新潮45」は「人間」を書き続けていきます。
ちょっと危険で、深くて、スリリング。
死角を突き、誰も言わないことを言い、人の生き死にを考える。
一度読むとクセになるような「毒にも薬にもなる雑誌」。
「新潮45」はそんな雑誌であり続けたいと思っています。