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【特集】沖縄に死す

新潮45 2010年6月号

(毎月18日発売)

796円(税込)

雑誌の仕様

発売日:2010/05/18

発売日 2010/05/18
JANコード 4910049370605
定価 796円(税込)

【特集】沖縄に死す

◆なぜ自主憲法を持たないのか
 鳩山総理、切腹せよ/平沼赳夫

◆沖縄の原風景とサミットまでの遠い道
 人心を弄んだ鳩山政権を糺す/野中広務

◆日米安保に賭けた祖父・岸信介の思い/安倍晋三

◆米海兵隊沖縄完全撤退の最悪シナリオ/森本敏

外務省に告ぐ【特別篇】
 外務官僚の手に落ちた岡田外相/佐藤優

【深層レポート】時効撤廃・八王子スーパー3女性射殺事件
「犯人」と「女」全真相/一橋文哉

◆「愛子様・学習院不登校」ごときは序の口 学級崩壊“恐怖の四時半”/樽谷賢二

【達人対談】原子力発電の達人/近藤駿介vs.ビートたけし

◆[シリーズ]私と母 藤原正彦(数学者)/歌代幸子

【武道対談】甦れ! 日本人/内田樹vs.小澤博 剣道家

【新連載コラム】道聴途説/外山滋比古

◆[新シリーズ]人生の星の時間〈黒田清隆〉/福田和也

◆[特別読物]高松宮殿下にアラン・ドロン……
 日本第一号ゲイバーの昭和裏面史/深笛義也

◆脱石油! 森から始める日本再生/養老孟司

◆[大反響! 連載第2回]
 科学の興亡「ネイチャー」vs.「サイエンス」/竹内薫

◆人を殺す理由 あるいは死なせる基準(その1)/里見清一

◆限界家族 二〇一〇年・初夏/岩井志麻子

◆美しき「天才女性演奏家」の世界/宇野功芳

[連載]
◆作家の日常、私の仕事 「誇りだらけの春」/曽野綾子
◆だまし庵日記/野坂昭如
◆松下幸之助 策謀の昭和史
 *“夢のテレビ時代”始まる/岩瀬達哉
◆昭和の特別な一日 *さらば、銀座の都電(その2)/杉山隆男
◆現代に宿る神々を求めて/山村明義
◆人生是全て泣き寝入り/村野まさよし
◆おんな41歳、日雇い稼業どん底渡世/山崎マキコ
◆純粋異性批判/中島義道

【連載コラム】
・浮世/徳川家広
・おんな/中村うさぎ
・経世済民/竹内靖雄

■書物の森

■シネマ・ブレイク

[グラビア]
◆日本再発見
◆【シリーズ】乗り物で巡る世界の暮らし6/小松義夫
◆[連載]この盃を受けてくれ 第四回/小平尚典

[扉のことば]
◇谷沢永一・選

豊田正義氏「根性を忘れた日本人へ」、上條昌史氏「シリーズ『昭和』の謎に挑む」は、今月休載します。

編集長から

暗愚宰相への退場勧告
「世紀の暗愚宰相よ、君は万死に値する。世が世なら切腹ものだ」――。今月号の特集は『沖縄に死す』。そのトップは、平沼赳夫代議士の『なぜ自主憲法を持たないのか』。普天間問題で崩壊寸前の鳩山政権。平沼氏は、暗愚宰相に政界からの退場を勧告。かえす刀で、憲法問題に斬り込み、「日本が自主憲法を制定し、自衛隊を日本国防軍として、要衝の地、沖縄に常駐させていれば、米軍基地負担も軽減でき、今日のような問題は起っていなかった」と喝破する。
 同特集では、野中広務元自民党幹事長も登場。自身と自民党が長年かけて取り組んできた苦労を、鳩山政権がわずか7ヶ月でぶち壊しにしたとして、その愚策を糺します。
 その他、藤原正彦氏が母、藤原ていを語った『私と母』や、内田樹氏と剣道家、小澤博氏の対談『甦れ! 日本人』、養老孟司氏の『脱石油! 森から始める日本再生』など、今月も小誌は充実のラインナップです。

新潮45編集長 宮本太一

バックナンバー

雑誌バックナンバーの販売は「発売号」と「その前の号」のみとなります。ご了承ください。

雑誌から生まれた本

新潮45とは?

「新潮45」の創刊は1982(昭和57)年3月で、創刊当初は「新潮45+」(シンチョウヨンジュウゴプラス)という誌名でした。その名の示すとおり、もともとは45歳以上の中高年層を読者対象に想定した雑誌であり、新潮社にとっては初の総合雑誌への挑戦でもありました。
 3年後の1985年より「+」が取れて、誌名は現在の「新潮45」に変わります。内容も「日記と伝記」を軸にした新たな教養雑誌へとリニューアル。以来、その時々の編集部の方針によってノンフィクションや事件への志向が強まったり、独自の言論に力点を置いたり、誌面は変わり続けてきました。
 しかし、一つだけ変わらない「芯」のようなものがこの雑誌にはあります。
 それは「人の生き死に」について考えるということです。
 扱うテーマや素材は、政治経済から殺人事件、芸能スキャンダルやスポーツ・ドキュメントに至るまで多岐にわたります。叙述の仕方も、論考あり、エッセイあり、重厚なノンフィクションありとさまざまです。けれども雑誌の真ん中には、尽きることのない「人間への関心」がある。
これからも「新潮45」は変わり続けるでしょう。時代に向き合いながら、新しいテーマに挑み、表現の幅も広がっていく。しかし、その「芯」の部分は変わりません。ネットの時代になっても、いやネットの時代だからこそ、「新潮45」は「人間」を書き続けていきます。

 ちょっと危険で、深くて、スリリング。
 死角を突き、誰も言わないことを言い、人の生き死にを考える。
 一度読むとクセになるような「毒にも薬にもなる雑誌」。
 
「新潮45」はそんな雑誌であり続けたいと思っています。

雑誌主催・共催・発表誌の文学賞