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【特集】〈来たれ総選挙!〉落選させたい政治家12人

新潮45 2012年7月号

(毎月18日発売)

特別定価880円(税込)

雑誌の仕様

発売日:2012/06/18

発売日 2012/06/18
JANコード 4910049370728
定価 特別定価880円(税込)

【特集】〈来たれ総選挙!〉
落選させたい政治家12人

◆言い訳ばかりの権力亡者「菅直人」/保阪正康

◆思い出したくもない史上最低の総理「鳩山由紀夫」/福田和也

◆見識も政策もない 鵺のような「輿石東」/阿比留瑠比

◆龍馬かぶれの子供政治家「橋下徹」/小田嶋隆

◆やっぱり何も考えてないのね「田中直紀」/倉田真由美

◆どの口で綺麗事を言うか「小沢一郎」/屋山太郎

◆調子の良さだけは一流の厚顔無恥「原口一博」/適菜収

◆究極の勘違い女「小宮山洋子」/麻生千晶

◆何が政治主導か 三百代言「枝野幸男」/佐々淳行

◆永田町の絶滅危惧種「福島瑞穂」/ツノダ姉妹

◆日本の政治そのもの 薄くて軽い「石原伸晃」/林操

◆とにかくなんだか怖ろしい「小泉進次郎」/青木るえか

【特集】〈燃えた総選挙!〉
ウォーホルも予言した「AKB現象」徹底解読
・「ポンコツ」から「ぽんこつ」へ AKB48と成長の物語/濱野智史
・「だだ漏れ」時代の純日本型アイドル/AKB研究会チームH[編]
・少女たちの輝かしき黒歴史/編集部[編]

◆菊地直子逮捕! オウムと私の17年/有田芳生

◆「酒鬼薔薇聖斗」15年の残像/高山文彦

◆司法はなぜ「結果責任」を問わないのか(上)/佐藤直樹
 ――亀岡暴走事件の軽すぎる「罪と罰」


◆対策費200億円でもなぜ自殺は減らないか/野田正彰

【特集】「生活保護」天国ニッポン

・足立区財政の2割は生活保護費に消えている/橘由歩
・心の病を口実にする人々/片田珠美
・これが日本の未来? イギリスの「働かない若者たち」/マークス寿子

【優勝記念インタビュー】
相撲が私を育ててくれた/旭天鵬勝

◆密着! 襲名披露興行 猿之助、中車の挑戦/光森忠勝

◆ネクタイは電力と共に/古市憲寿

◆「キラキラネーム」大研究 個性という呪縛/福田ますみ

◆追悼 丸山眞男が語った「吉田秀和」/中野雄

【座談会】木嶋佳苗と谷亮子/湯山玲子×岩井志麻子×町山広美

◆エネルギーと人類の歴史[最終回]
 「地球のからくり」から未来を考える/大河内直彦


◆責任を取るとはどういうことか
 リスク・コミュニケーション(その2)/里見清一


◆戦後史の風景〈4〉 連合赤軍「あさま山荘」――軽井沢・榛名/武田徹

◆歌謡曲が聴こえる〈2〉
 「カヴァー・ソングの女王」ちあきなおみ/片岡義男


◆世界史を変えた化学物質〈2〉
 トマス・アクィナスと砂糖/佐藤健太郎


◆浮浪児1945――彼らはどこへ消えたか〈3〉 子供たちの稼業/石井光太

◆立川談志は名月である〈3〉 半月/吉川潮

◆昭和の子供だ君たちも〈8〉/坪内祐三

◆日本八策〈5〉 本当の「クール・ジャパン」/茂木健一郎

◆石の虚塔〈7〉 決別/上原善広

◆兵士は起つ 自衛隊史上最大の作戦〈10〉/杉山隆男

◆弟宮〈10〉 高松宮の東条暗殺計画/竹田恒泰

◆名門と国家[第二部]〈4〉 なぜ会津藩は壊滅させられたか2/徳川家広

◆国の死に方[最終回] 「国体」は失われたのか/片山杜秀

◆人生の星の時間〈26〉 河竹黙阿弥/福田和也

◆反・幸福論〈19〉 時代閉塞をもたらしたもの/佐伯啓思

【達人対談】鳥にも絵や音楽の好みがある
 鳥脳の達人/渡辺茂vs.ビートたけし

◆[扉]望郷/高木亮
◆地球生き物語10 ジャイアントパンダ/福田幸広

◆〈巻頭随筆〉風が時間を/徳岡孝夫
◆人間関係愚痴話/曽野綾子
◆閻魔堂の吹き流し/山本一力
◆右顧左眄/外山滋比古
◆だまし庵日記/野坂昭如

◆[記者匿名座談会]破れかぶれの内閣改造
◆おとこのるつぼ *男のメンツ/群ようこ
◆イマイマイズム見聞録 *東京スカイツリーオープン当日/今井舞

◆三島由紀夫賞・山本周五郎賞*決定発表

◆[切り絵パロディ]新世界文学名作選〈9〉/高木亮

■Review■
・BOOK
・CINEMA・EXHIBITION
[読書日記]片山杜秀
[インタビュー]高山信彦

編集長から

落選させたい政治家たち
 毎年、通常国会の会期末の時期になると、与野党の駆け引きが熾烈になります。今年も消費税をめぐって、民主・自民入り乱れて攻防が繰り広げられた訳ですが、国会中継を見ているともうウンザリ。およそ本筋とは関係のない「論戦」ばかりで、これでは言論の府というより「口舌の徒の館」。片っ端から退場させたくなってきます。
 そんなわけで今月の特集は、「来たれ総選挙! 落選させたい政治家12人」。それじゃ少ないぞという声が聞こえてきそうですが、まずは即刻やめていただきたい面々を厳選しました。
 そして総選挙といえば昨今はAKB。「燃えた総選挙! ウォーホルも予言した『AKB現象』徹底解読」ではその人気の謎に迫ります。政治家とアイドルグループを並べて論じる含意をお酌み取りいただければ幸い。
 このほか都内最高の生活保護受給率を誇る足立区の実態をルポした橘由歩「足立区財政の2割は生活保護費に消えている」も必読。

新潮45編集長 三重博一

(「波」2012年7月号より)

バックナンバー

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雑誌から生まれた本

新潮45とは?

「新潮45」の創刊は1982(昭和57)年3月で、創刊当初は「新潮45+」(シンチョウヨンジュウゴプラス)という誌名でした。その名の示すとおり、もともとは45歳以上の中高年層を読者対象に想定した雑誌であり、新潮社にとっては初の総合雑誌への挑戦でもありました。
 3年後の1985年より「+」が取れて、誌名は現在の「新潮45」に変わります。内容も「日記と伝記」を軸にした新たな教養雑誌へとリニューアル。以来、その時々の編集部の方針によってノンフィクションや事件への志向が強まったり、独自の言論に力点を置いたり、誌面は変わり続けてきました。
 しかし、一つだけ変わらない「芯」のようなものがこの雑誌にはあります。
 それは「人の生き死に」について考えるということです。
 扱うテーマや素材は、政治経済から殺人事件、芸能スキャンダルやスポーツ・ドキュメントに至るまで多岐にわたります。叙述の仕方も、論考あり、エッセイあり、重厚なノンフィクションありとさまざまです。けれども雑誌の真ん中には、尽きることのない「人間への関心」がある。
これからも「新潮45」は変わり続けるでしょう。時代に向き合いながら、新しいテーマに挑み、表現の幅も広がっていく。しかし、その「芯」の部分は変わりません。ネットの時代になっても、いやネットの時代だからこそ、「新潮45」は「人間」を書き続けていきます。

 ちょっと危険で、深くて、スリリング。
 死角を突き、誰も言わないことを言い、人の生き死にを考える。
 一度読むとクセになるような「毒にも薬にもなる雑誌」。
 
「新潮45」はそんな雑誌であり続けたいと思っています。

雑誌主催・共催・発表誌の文学賞