【特集】中国と韓国 この「厄介な隣人」たち
新潮45 2012年10月号
(毎月18日発売)
発売日 | 2012/09/18 |
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JANコード | 4910049371022 |
定価 | 880円(税込) |
自民党の再生なくして日本の未来はない/石破茂
自民党総裁選 舞台裏の攻防/薬師寺克行×藤本順一
・二正面作戦を避けるために悪質さを見極めよ/佐藤優
・日中史料解読 中国の主張を徹底論破する/尾崎重義
・「親日」李明博大統領が「反日」に転じるまで/佐藤大介
・竹島奪還には肥前鳥島を使え/山田吉彦
・米メディアは日中韓をどう報じているか/石澤靖治
負け続けの我が演劇人生/蜷川幸雄
〈2〉文革の青年が見た70年代の日本
・福島第一原発・吉田所長が伝えたかったこと/薮原秀樹
・西日本で初めて震災がれきを受け入れて/北橋健治
オリンピック選手たちの言葉から
京都・妙心寺「退蔵院方丈襖絵プロジェクト」
パンダの指は七本あった!
動物解剖学の達人/遠藤秀紀vs.ビートたけし
◆尖閣調査 2012.9.2 翻弄される「国境の島」の現況
◆地球生き物語13 ペンギン/福田幸広
◆〈巻頭随筆〉風が時間を/徳岡孝夫
◆人間関係愚痴話/曽野綾子
◆閻魔堂の吹き流し/山本一力
◆右顧左眄/外山滋比古
◆だまし庵日記/野坂昭如
◆おとこのるつぼ *男のおしゃべり/群ようこ
◆イマイマイズム見聞録 *住宅見学会/今井舞
◆第十一回 新潮ドキュメント賞 発表
受賞作『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』
受賞記念エッセイ◆増田俊也
◆[切り絵パロディ]新世界文学名作選〈12〉/高木亮
■Review■
・BOOK
・CINEMA・EXHIBITION
[読書日記]小川真司
[インタビュー]飯田一史
編集長から
しかしそもそも日本は、こんな「首のすげ替えごっこ」に興じている場合なのか。何か根本的に間違っているんじゃないか。そんな思いから編んだ二つの特集「頭を冷やせ!」「中国と韓国 この『厄介な隣人』たち」にも力作論考が揃いました。
シリアで銃弾に斃れたパートナーへの痛惜の思いを綴った手記「山本美香を守れなかった」(佐藤和孝)も緊急掲載。世界は常に野蛮で冷酷です。やはり内向きになっている場合ではないという思いを強くします。


バックナンバー
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雑誌から生まれた本
新潮45とは?

「新潮45」の創刊は1982(昭和57)年3月で、創刊当初は「新潮45+」(シンチョウヨンジュウゴプラス)という誌名でした。その名の示すとおり、もともとは45歳以上の中高年層を読者対象に想定した雑誌であり、新潮社にとっては初の総合雑誌への挑戦でもありました。
3年後の1985年より「+」が取れて、誌名は現在の「新潮45」に変わります。内容も「日記と伝記」を軸にした新たな教養雑誌へとリニューアル。以来、その時々の編集部の方針によってノンフィクションや事件への志向が強まったり、独自の言論に力点を置いたり、誌面は変わり続けてきました。
しかし、一つだけ変わらない「芯」のようなものがこの雑誌にはあります。
それは「人の生き死に」について考えるということです。
扱うテーマや素材は、政治経済から殺人事件、芸能スキャンダルやスポーツ・ドキュメントに至るまで多岐にわたります。叙述の仕方も、論考あり、エッセイあり、重厚なノンフィクションありとさまざまです。けれども雑誌の真ん中には、尽きることのない「人間への関心」がある。
これからも「新潮45」は変わり続けるでしょう。時代に向き合いながら、新しいテーマに挑み、表現の幅も広がっていく。しかし、その「芯」の部分は変わりません。ネットの時代になっても、いやネットの時代だからこそ、「新潮45」は「人間」を書き続けていきます。
ちょっと危険で、深くて、スリリング。
死角を突き、誰も言わないことを言い、人の生き死にを考える。
一度読むとクセになるような「毒にも薬にもなる雑誌」。
「新潮45」はそんな雑誌であり続けたいと思っています。