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「山折論文」に反論する 皇太子殿下の祈りは本物である/竹田恒泰

新潮45 2013年4月号

(毎月18日発売)

880円(税込)

雑誌の仕様

発売日:2013/03/18

発売日 2013/03/18
JANコード 4910049370438
定価 880円(税込)

「山折論文」に反論する
皇太子殿下の祈りは本物である/竹田恒泰

◆「皇太子殿下、ご退位なさいませ」が炙り出したもの 反・幸福論〈28〉/佐伯啓思

【対談】アベノミクスが浮き彫りにする「近代経済学の限界」/榊原英資×水野和夫

◆安倍総理のフェイスブックがすごいらしい/総理FBI

【特集】中国を封じ込めよ

◆ロシアから届いた「日露連携」のシグナル/名越健郎
◆「善意と対話」の対中政策からの転換を/アーロン・フリードバーグ
◆反体制派論客が語る「習近平の中国」/タン・ロミ
◆制御不能の「PM2.5産出国」/田中奈美
◆「レーダー照射事件」の裏の裏/兵頭二十八
◆バラバラ超大国のまだらな対日感情/邱海涛

【特集】新入社員諸君!

◆「自分に合った仕事」なんてない/養老孟司
◆すぐ役に立つことは、すぐ役に立たなくなる/池上彰
「仕事ができる」とはどういうことか/内田樹
◆社内で起業したつもりになってみる/瀧本哲史
◆大人の言うことは一切聞くな/猪子寿之
虚栄心を捨てよ/白取春彦
◆アンガーマネジメントで失敗を乗り越える/北川智子
◆年寄りに可愛がられた方が得である/鈴木喬
◆思い通りにならないからこそ、笑いながら仕事をする/新井良亮
良い習慣は才能を超える/佐々木常夫
◆自分自身の「ミッション」を持て/岩田松雄
◆バブル女からの三つの極意/ツノダ姉妹
◆ぜひ、たっぷりと失望を/山本直人
◆果報は寝て待て/天野篤

◆「社会人」という不思議 古市憲寿

◆僕の「入社1年目」 人生はベンチャーだ〈4〉/岩瀬大輔

【インタビュー】
東京に再び五輪は来るか/IOC名誉委員 猪谷千春

◆デマを流すには一行で済む/小田嶋隆

◆歌舞伎座百年の物語/矢野誠一

◆PC遠隔操作事件 警察はネット犯罪に追いつけるか/井上トシユキ

◆カタールで「外国人労働者」になってみた/南風潤一

死神に入られた家 尼崎連続変死事件の深層2/小野一光

◆「TVタックル」初出演記/金惠京

◆「木嶋佳苗」は文学的じゃないからドラマにならない/荒井晴彦

◆ガンダムか司馬遼太郎か/太田啓之

◆インスタント袋麺14種類、食べ比べちゃいました!/本谷亜紀

◆シリーズ ぼくらのベストセラー〈3〉 「少年画報」と「まぼろし探偵」/本橋信宏

◆『日本書紀』はどのように創られたか〈4〉 初代の倭国大王・仁徳天皇/岡田英弘

【新連載】
◆不眠を抱いて〈1〉 はじまりは唐突に/椎名誠
◆日本のビョーキ〈1〉 褒めることの難しさについて/里見清一

◆女が女に出会うとき〈9〉 虚ろな形の中にある何か/小島慶子

◆国境再考 いまそこで何が起きているか〈4〉/山田吉彦
 小笠原から日本の海を守る


◆歌謡曲が聴こえる〈11〉/片岡義男
 僕の戦後ヒット歌謡(2)


◆昭和の子供だ君たちも〈17〉/坪内祐三

◆浮浪児1945 彼らはどこへ消えたか〈12〉 卒業/石井光太

◆名門と国家[第二部]〈13〉  ワシントン海軍軍縮会議/徳川家広

◆思惟の畔にて〈5〉 『文化防衛論』三島由紀夫/福田和也

◆日本国の形式〈8〉 究極の原子力ユートピア小説/片山杜秀

【達人対談】「人間とは何か」から時計遺伝子の研究へ
体内時計の達人/上田泰己vs.ビートたけし

◆[扉]花道/高木亮
◆地球生き物語19 ニホンイノシシ/福田幸広

◆〈巻頭随筆〉風が時間を/徳岡孝夫
◆人間関係愚痴話/曽野綾子
◆閻魔堂の吹き流し/山本一力
◆右顧左眄【最終回】/外山滋比古
◆だまし庵日記/野坂昭如

◆[記者匿名座談会]「安倍・麻生体制」を支える官僚人脈
◆おとこのるつぼ *男だったら行っている!?/群ようこ
◆イマイマイズム見聞録 *横須賀軍港クルーズ&防衛大学校見学/今井舞

◆[切り絵パロディ]新世界文学名作選〈18〉/高木亮

■Review■
・BOOK
・CINEMA・DVD&CD
[読書日記]渡部潤一
[インタビュー]関野吉晴

編集長から

新潮45版「新入社員諸君!」
 三月号に掲載した山折哲雄氏の論文「皇太子殿下、ご退位なさいませ」は、発売直後から論議を呼び、編集部にも賛否両論、様々な声が寄せられました。その中から今月は、旧皇族竹田家の竹田恒泰氏による反論を掲載します(「『山折論文』に反論する 皇太子殿下の祈りは本物である」)。「皇室の危機」への全く違う視角からの見解です。
 心機一転の季節、「新入社員諸君!」という特集を組んでみました。言うまでもなく、山口瞳『新入社員諸君!』にあやかったものですが、若者に向けられたメッセージは、「元若者」の胸にも響きます。いや、むしろ歳を重ねた働き盛りの世代こそ、より深く味わえるのではないでしょうか。
 もう一つの特集は「中国を封じ込めよ」。こちらはかつてソ連の脅威にいち早く警鐘を鳴らした米外交官G・ケナンのソ連封じ込め論にならったもの。特に田中奈美氏の現地ルポ「制御不能の『PM2.5産出国』」には戦慄。

新潮45編集長 三重博一

(「波」2013年4月号より)

バックナンバー

雑誌バックナンバーの販売は「発売号」と「その前の号」のみとなります。ご了承ください。

雑誌から生まれた本

新潮45とは?

「新潮45」の創刊は1982(昭和57)年3月で、創刊当初は「新潮45+」(シンチョウヨンジュウゴプラス)という誌名でした。その名の示すとおり、もともとは45歳以上の中高年層を読者対象に想定した雑誌であり、新潮社にとっては初の総合雑誌への挑戦でもありました。
 3年後の1985年より「+」が取れて、誌名は現在の「新潮45」に変わります。内容も「日記と伝記」を軸にした新たな教養雑誌へとリニューアル。以来、その時々の編集部の方針によってノンフィクションや事件への志向が強まったり、独自の言論に力点を置いたり、誌面は変わり続けてきました。
 しかし、一つだけ変わらない「芯」のようなものがこの雑誌にはあります。
 それは「人の生き死に」について考えるということです。
 扱うテーマや素材は、政治経済から殺人事件、芸能スキャンダルやスポーツ・ドキュメントに至るまで多岐にわたります。叙述の仕方も、論考あり、エッセイあり、重厚なノンフィクションありとさまざまです。けれども雑誌の真ん中には、尽きることのない「人間への関心」がある。
これからも「新潮45」は変わり続けるでしょう。時代に向き合いながら、新しいテーマに挑み、表現の幅も広がっていく。しかし、その「芯」の部分は変わりません。ネットの時代になっても、いやネットの時代だからこそ、「新潮45」は「人間」を書き続けていきます。

 ちょっと危険で、深くて、スリリング。
 死角を突き、誰も言わないことを言い、人の生き死にを考える。
 一度読むとクセになるような「毒にも薬にもなる雑誌」。
 
「新潮45」はそんな雑誌であり続けたいと思っています。

雑誌主催・共催・発表誌の文学賞