【特集】韓国の「反日」は永久に終わらない
新潮45 2014年2月号
(毎月18日発売)
発売日 | 2014/01/18 |
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JANコード | 4910049370247 |
定価 | 880円(税込) |
◆「正しい生活少女」朴槿恵の人格/李相哲
◆何もかも日本が悪い! 世界に冠たる「難癖力」/室谷克実
◆ベトナム人虐殺を封印する韓国人の病理/野田正彰
◆ネットが増幅させる「嫌韓」/中川淳一郎
◆歴史を捏造しないと成り立たない国/宮脇淳子
機密文書が裏付ける「ルーズヴェルトの陰謀」/有馬哲夫
ひどすぎて全部は描けなかった/吾妻ひでお×小田嶋隆
プリニウス 第2回/ヤマザキマリ とり・みき
2013なんでもベストテン
・死ぬなら一人で死ね「小学校無理心中」●事件/黒川祥子
・『風立ちぬ』の草の色に圧倒された●ほんとに何でも/坪内祐三
・冒険小説壊滅の時代に狂喜すべき作品●本/北上次郎
・セミヌードで啓蒙的「美人すぎる市議」の珍書●本/小谷野敦
・ついには紅白も占拠『あまちゃん』という画期●アイドルシーン/中森明夫
・永遠に語り継がれる「田中の8球」●プロ野球名試合/中村計
・生え抜きがいない! 阪神に愛はあるか●阪神/ダンカン
・枠の外から鋭く曲がる俊輔の「完璧な弾道」●日本サッカーのゴール/岩本輝雄
・白鵬vs.稀勢の里 全勝同士の死闘●大相撲/舞の海秀平
・ソマリアの「海賊」に夢中で見入った●映画/安西水丸
・韓国女流ピアニスト HJリムの最高傑作●クラシックCD/宇野功芳
・岩波好きにも岩波嫌いにも●本/平山周吉
・インタビューだけでここまで人間が描けるとは●本/佐久間文子
・人生、人間、青春、記憶 涙なしには読めない●オヤジ泣き本/笈入建志
・マネー資本主義とグローバル化にNO!●新書/新書ガールズ
・「ぽちゃティブ」「フェロ顔」恐るべき造語ワールド●女性誌の表紙コピー/能町みね子
・「督促OL」はこれで癒され、励まされました!●漫画/榎本まみ
・アニメを舐めてたのを恥じること間違いなし●アニメ/飯田一史
・『進撃の巨人』もBL的に読まれている●腐女子/金田淳子
心を動かす「世紀の手紙」/關陽子
海が戦場だった陸軍部隊「船舶工兵」/笹幸恵
「外国人バックパッカー」見聞録/里中高志
竹島と隠岐と日本海の可能性
メジャーリーグの達人/村上雅則vs.ビートたけし
◆ニッポン猫景色5 函館/相澤秀仁・相澤京子
◆居酒屋チエコ亭5 辛みそ湯豆腐/オガワチエコ
◆〈巻頭随筆〉風が時間を/徳岡孝夫
◆人間関係愚痴話/曽野綾子
◆閻魔堂の吹き流し/山本一力
◆だまし庵日記/野坂昭如
◆イマイマイズム見聞録 *松田聖子ディナーショー/今井舞
◆国道者 *「立入禁止」国道/佐藤健太郎
◆[切り絵パロディ]贋作名画大全4/高木亮
■Review■
・BOOK
・CINEMA
・EXHIBITION
・ざ・ベストテン
[読書日記]小川真司
[インタビュー]深尾葉子
編集長から
アル中からの生還

今月の特集は「韓国の『反日』は永久に終わらない」。朴槿恵大統領の就任以来「反日」に拍車がかかり、日本の「嫌韓」報道も過熱しています。しかしそもそも「韓国問題」はそんなに熱くなるような話なのでしょうか。なまじ期待をするから腹も立つのであって、なかなか理解し合えない宿命の隣人同士だと思えば、もう少し冷静に対峙できるはず。「正しい絶望」と「潔い諦念」こそが現実的共存への第一歩ではないでしょうか。
このほか有馬哲夫「機密文書が裏付ける『ルーズヴェルトの陰謀』」、ミチヨ・Y・カッスート「アラン・ドロンとの一夜」、「特集 コラムで大回顧 2013なんでもベストテン」など、硬軟の面白記事多数。元アル中の夢の組み合わせ、吾妻ひでお×小田嶋隆「アル中生還対談」も必読。


バックナンバー
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雑誌から生まれた本
新潮45とは?

「新潮45」の創刊は1982(昭和57)年3月で、創刊当初は「新潮45+」(シンチョウヨンジュウゴプラス)という誌名でした。その名の示すとおり、もともとは45歳以上の中高年層を読者対象に想定した雑誌であり、新潮社にとっては初の総合雑誌への挑戦でもありました。
3年後の1985年より「+」が取れて、誌名は現在の「新潮45」に変わります。内容も「日記と伝記」を軸にした新たな教養雑誌へとリニューアル。以来、その時々の編集部の方針によってノンフィクションや事件への志向が強まったり、独自の言論に力点を置いたり、誌面は変わり続けてきました。
しかし、一つだけ変わらない「芯」のようなものがこの雑誌にはあります。
それは「人の生き死に」について考えるということです。
扱うテーマや素材は、政治経済から殺人事件、芸能スキャンダルやスポーツ・ドキュメントに至るまで多岐にわたります。叙述の仕方も、論考あり、エッセイあり、重厚なノンフィクションありとさまざまです。けれども雑誌の真ん中には、尽きることのない「人間への関心」がある。
これからも「新潮45」は変わり続けるでしょう。時代に向き合いながら、新しいテーマに挑み、表現の幅も広がっていく。しかし、その「芯」の部分は変わりません。ネットの時代になっても、いやネットの時代だからこそ、「新潮45」は「人間」を書き続けていきます。
ちょっと危険で、深くて、スリリング。
死角を突き、誰も言わないことを言い、人の生き死にを考える。
一度読むとクセになるような「毒にも薬にもなる雑誌」。
「新潮45」はそんな雑誌であり続けたいと思っています。