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【特集】政治家たちの耐えられない軽さ

新潮45 2014年4月号

(毎月18日発売)

880円(税込)

雑誌の仕様

発売日:2014/03/18

発売日 2014/03/18
JANコード 4910049370445
定価 880円(税込)

【特集】政治家たちの耐えられない軽さ

◆日本政治を覆う「反知性主義」/竹内洋
◆鏡に映るわが顔に盃を/神山仁吾
◆よりによってこんな男が「首都の顔」/大江舜
◆橋下徹という「或阿呆の一生」/適菜収
◆どん底に落ちても足を引っ張り合う民主党/山県賢也

《漂流するNHK》
・本当の「公共放送」とは何か/武田徹
・危機は会長にあり NHK後輩への手紙/大治浩之輔


世界が呆れる「激情国家」韓国/室谷克実

[新シリーズ]
日本を修繕する〈1〉 首都高の損傷「10万カ所」との闘い/稲泉連


STAP細胞に群がる悪いやつら/小畑峰太郎+本誌取材班
小保方晴子と理研「捏造の構図」

「新国立競技場」に断固反対する/森山高至

【対談】
保守リーダー「成功の条件」/中山俊宏×細谷雄一
レーガンとサッチャーの教訓

5年で30キロ球速を上げた独立リーグの星「又吉克樹」/中村計

【対談】
真犯人はそこにいる/石井光太×清水潔

【話題沸騰! 歴史巨編】
プリニウス 第4回/ヤマザキマリ とり・みき

《小林秀雄「学生との対話」》
君はどうして、そういう
抽象的なことを聞くのか


■■ 宝塚100周年 ■■

◆〈とどけパッション! ヅカヲタ女子放談〉
 ツッコミどころが愛に変わる!はるな檸檬×雨宮まみ×岡田育

◆タカラヅカ一家に生まれて/野坂麻央
◆落ち込んだ私にいつも元気をくれる/高橋真麻

【対談】親の呪縛から解き放たれて/岩下尚史×小島慶子

生誕100年 丸山眞男の音楽談議/中野雄

昭和24年「北野vs.芦屋」奇跡のセンバツ優勝戦/徳岡孝夫

ヤンキー少年はバカじゃない/小田嶋隆

急増する「内部告発」の収支決算/山口義正

《歴史発掘》
ヨーロッパを席巻した幻の女優「マダム花子」/大野芳


年を取る〈4〉 身体が教えてくれる/橋本治

むかしはよかったね?〈5〉 コーラとウーロン茶/パオロ・マッツァリーノ

国境再考 いまそこで何が起きているか〈16〉/山田吉彦
“多島行政区”竹富町の苦悩


静かなスタンダード――成瀬巳喜男論[最終回] 子供たちを見つめる目/川本三郎

人生はベンチャーだ[最終回] 30代の過ごし方/岩瀬大輔

日本のビョーキ〈13〉 ピークを過ぎたら/里見清一

日本国の形式〈19〉 唯一の固有日本人/片山杜秀

反・幸福論〈39〉 絶筆に読む西田哲学の「論理」/佐伯啓思

【達人対談】単細胞だってナメるなよ
粘菌の達人/中垣俊之vs.ビートたけし

◆[扉]ノーサイド/高木亮
◆居酒屋チエコ亭7 菜の花のペペロンチーノ/オガワチエコ

◆〈巻頭随筆〉風が時間を/徳岡孝夫
◆人間関係愚痴話/曽野綾子
◆閻魔堂の吹き流し/山本一力
◆だまし庵日記/野坂昭如

◆[記者匿名座談会]政権の行方を占う「財務次官人事」
◆イマイマイズム見聞録 *日本一の夢の祭典 みんなの夢AWARD4/今井舞
◆国道者 *国道になれなかった道/佐藤健太郎

◆[切り絵パロディ]贋作名画大全6/高木亮

■Review■
・BOOK
・CINEMA
・EXHIBITION
・ざ・ベストテン
[読書日記]渡部潤一
[インタビュー]田家康

編集長から

ページが足りない!

 総合雑誌は冬の時代とよく言われますが、私は総合雑誌ほど人間的なものはないと思っています。人はあらゆる事象に関心を持ちながら暮らしています。ふざけた政治家に怒り、正義ヅラする新聞に腹を立て、事件や渦中の人物も気になる。本や映画、ドラマも漫画も野球も好き。時には人生や国の行く末を考えたりする。そうした人間の正直で雑多な関心に応えようというのが総合雑誌なのです。少なくとも小誌はそんな「人間的」な雑誌でありたいと思っています。
 というわけで、今月も盛りだくさん。最近の政治家の軽薄さを嘆き(特集「政治家たちの耐えられない軽さ」)、メディアの危機を憂え(「漂流するNHK」)、宝塚を熱く語り(ヅカヲタ女子放談)、小林秀雄の伝説の対話に耳を傾ける。4本の対談も連載漫画「プリニウス」も刺激的。そして注目は小畑峰太郎「STAP細胞に群がる悪いやつら―小保方晴子と理研『捏造の構図』」。手前味噌ですが全部面白い。ああページが足りない!

新潮45編集長 三重博一

(「波」2014年4月号より)

バックナンバー

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雑誌から生まれた本

新潮45とは?

「新潮45」の創刊は1982(昭和57)年3月で、創刊当初は「新潮45+」(シンチョウヨンジュウゴプラス)という誌名でした。その名の示すとおり、もともとは45歳以上の中高年層を読者対象に想定した雑誌であり、新潮社にとっては初の総合雑誌への挑戦でもありました。
 3年後の1985年より「+」が取れて、誌名は現在の「新潮45」に変わります。内容も「日記と伝記」を軸にした新たな教養雑誌へとリニューアル。以来、その時々の編集部の方針によってノンフィクションや事件への志向が強まったり、独自の言論に力点を置いたり、誌面は変わり続けてきました。
 しかし、一つだけ変わらない「芯」のようなものがこの雑誌にはあります。
 それは「人の生き死に」について考えるということです。
 扱うテーマや素材は、政治経済から殺人事件、芸能スキャンダルやスポーツ・ドキュメントに至るまで多岐にわたります。叙述の仕方も、論考あり、エッセイあり、重厚なノンフィクションありとさまざまです。けれども雑誌の真ん中には、尽きることのない「人間への関心」がある。
これからも「新潮45」は変わり続けるでしょう。時代に向き合いながら、新しいテーマに挑み、表現の幅も広がっていく。しかし、その「芯」の部分は変わりません。ネットの時代になっても、いやネットの時代だからこそ、「新潮45」は「人間」を書き続けていきます。

 ちょっと危険で、深くて、スリリング。
 死角を突き、誰も言わないことを言い、人の生き死にを考える。
 一度読むとクセになるような「毒にも薬にもなる雑誌」。
 
「新潮45」はそんな雑誌であり続けたいと思っています。

雑誌主催・共催・発表誌の文学賞