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【特集】愚者の大行進

新潮45 2015年10月号

(毎月18日発売)

特別定価937円(税込)

雑誌の仕様

発売日:2015/09/18

発売日 2015/09/18
JANコード 4910049371053
価格 特別定価937円(税込)

【特集】愚者の大行進

二度目の東京五輪は喜劇として/小田嶋隆

サノケン騒動で「ネット民」は本当に勝利したか/中川淳一郎

どこまで漂流するのか「新国立競技場」/森山高至

つくづく縁起の悪い男「森喜朗」/大口卓造

民主党にだけは言われたくない/古谷経衡

犬と安保と団塊と/神山仁吾

日本を喰い尽くす中国人、次はリストラ軍人がやってくる/大江舜

【対談】
「改革詐欺」に蝕まれる社会/藤井聡×適菜収


安倍談話の本当の意味 反・幸福論〈55〉/佐伯啓思

総裁選すらできない自由民主党の不自由/記者匿名座談会

【対談】
人口急減という「静かなる有事」/石破茂×河合雅司


「戦後八十年」はないだろう/坪内祐三

【連載 大反響!】

◆江藤淳は甦える/平山周吉
〈3〉祖父の「海軍」と祖母の「海軍」

◆中国亡命漫画家/辣椒
〈4〉現代の皇帝・習近平


ノンフィクション全開宣言!

強制退去の日、母はなぜ娘を殺したのか/川名壮志

41歳、脳梗塞になりました/鈴木大介

接客の達人[短期集中連載]/野地秩嘉
〈1〉「神接客」の男


若者を潰すろくでもない老人たち(後編)/新郷由起
問題行動の原因は萎縮した脳にある


日航123便墜落事故 家族たちの30年(後編)/歌代幸子

【大型新連載】
兵士に聞け ふたたび/杉山隆男


【引退記念インタビュー】
日本と相撲が新しい人生をくれた/大島勝(元関脇・旭天鵬) [取材・構成]武田葉月


祇園「浜作」 ミシュラン調査員撃退記/森川裕之

80歳ピンク映画監督「至福の撮影現場」/鈴木義昭

母親大国にっぽん、男たちの受難
私と息子たちについての考察 その二/小島慶子


テレビはこんなふうに消えてゆく/古市憲寿

メディアの命運/武田徹
〈5〉ソーシャルメディア的空間の中で


【巨弾連載小説!】
オペレーションZ 第13回/真山仁

【話題沸騰! 歴史巨編】
プリニウス 第22回/ヤマザキマリ とり・みき

第14回 新潮ドキュメント賞発表

◆受賞作『ブンヤ暮らし三十六年 回想の朝日新聞』

◇受賞記念エッセイ|永栄潔


「男はつらいよ」を旅する/川本三郎
〈3〉寅が福を運んだ網走


昭和からの伝言/加藤廣
〈4〉空腹と受験競争

組織で生き抜く極意/佐藤優
〈14〉上司は選べないが部下は選べる(5)

私大阪/上原善広
〈10〉ある悲劇

鳥類学者の優雅で過酷な日々/川上和人
〈10〉アカガシラカラスバトの頭はなぜ赤いのか

日本人よ、ひとり往く生と死を怖れることなかれ/山折哲雄
〈14〉「中世」から「ひとり」への道

日本のビョーキ/里見清一
〈31〉人の行動を決めるもの(3)身内は庇うべきか

日中百年の群像――魯迅と蔣介石が日本に見た夢/タン・ロミ
〈最終回〉上海――重層する世界と魯迅の死

水戸学の世界地図/片山杜秀
〈3〉大津浜事件

【達人対談】
人工知能はここまで来ている
人工知能の達人/松尾豊vs.ビートたけし

◆[扉]稲禾/高木亮
◆居酒屋チエコ亭25 ラム肉のクミン焼き/オガワチエコ

◆〈巻頭随筆〉風が時間を/徳岡孝夫
◆人間関係愚痴話/曽野綾子
◆だまし庵日記/野坂昭如
◆随筆〈キャプテン喫茶〉/光浦靖子

◆月刊サクラセブンズ *試合時間は7分、レシーバーの役割/生島淳
◆国道者 *最後のダート国道/佐藤健太郎
◆イマイマイズム見聞録 *避難所運営ゲーム「HUG」体験会/今井舞

◆[切り絵パロディ]贋作名画大全24/高木亮

■Review■
・BOOK
・CINEMA
・EXHIBITION
[TV Peeper]村上和彦
[読書日記]小川真司
[インタビュー]福島香織

編集長から

こんなことも
満足にできない国


 前回の東京五輪から50年を迎えた昨年10月10日、NHKのBSで「オリンピックをデザインした男たち」という特番が放映されました。大会のシンボルマークや競技・施設のピクトグラム(絵文字)を作ったのは東京大会が初めてだったこと、そのため気鋭のデザイナーたちが集められたことなど、舞台裏が明かされ、面白い内容でした。何よりも、五輪に向けて一丸となっている熱気がうかがえました。
 翻って二度目の東京五輪は新国立競技場もエンブレムも白紙撤回。日本はこんなことも満足にできない国に成り下がったのでしょうか。「昔はよかった」とは思いませんが、組織もシステムも技術レベルも向上し、洗練されているはずなのに、この体たらく。軽佻浮薄でみんな他人事……。我々は何か根本的なものを失ってしまったのではないか、そんな思いからの特集です(特集「愚者の大行進」)。
 杉山隆男氏による新連載「兵士に聞け ふたたび」は、今まさに必読。まずは沖縄、国境の空から。

新潮45編集長 三重博一
「波」2015年10月号より)

バックナンバー

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雑誌から生まれた本

新潮45とは?

「新潮45」の創刊は1982(昭和57)年3月で、創刊当初は「新潮45+」(シンチョウヨンジュウゴプラス)という誌名でした。その名の示すとおり、もともとは45歳以上の中高年層を読者対象に想定した雑誌であり、新潮社にとっては初の総合雑誌への挑戦でもありました。
 3年後の1985年より「+」が取れて、誌名は現在の「新潮45」に変わります。内容も「日記と伝記」を軸にした新たな教養雑誌へとリニューアル。以来、その時々の編集部の方針によってノンフィクションや事件への志向が強まったり、独自の言論に力点を置いたり、誌面は変わり続けてきました。
 しかし、一つだけ変わらない「芯」のようなものがこの雑誌にはあります。
 それは「人の生き死に」について考えるということです。
 扱うテーマや素材は、政治経済から殺人事件、芸能スキャンダルやスポーツ・ドキュメントに至るまで多岐にわたります。叙述の仕方も、論考あり、エッセイあり、重厚なノンフィクションありとさまざまです。けれども雑誌の真ん中には、尽きることのない「人間への関心」がある。
これからも「新潮45」は変わり続けるでしょう。時代に向き合いながら、新しいテーマに挑み、表現の幅も広がっていく。しかし、その「芯」の部分は変わりません。ネットの時代になっても、いやネットの時代だからこそ、「新潮45」は「人間」を書き続けていきます。

 ちょっと危険で、深くて、スリリング。
 死角を突き、誰も言わないことを言い、人の生き死にを考える。
 一度読むとクセになるような「毒にも薬にもなる雑誌」。
 
「新潮45」はそんな雑誌であり続けたいと思っています。

雑誌主催・共催・発表誌の文学賞