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【特集】偽善の逆襲

新潮45 2016年2月号

(毎月18日発売)

897円(税込)

雑誌の仕様

発売日:2016/01/18

発売日 2016/01/18
JANコード 4910049370261
価格 897円(税込)

【特集】偽善の逆襲

主語を忘れた正義の声/山折哲雄

解毒剤なき「偽善強要社会」/竹内洋

「子供の姓」を論じない
夫婦別姓論議の欺瞞/秦郁彦


フランスがそんなにエラいか/樫原米紀

「民主主義」と『黄昏流星群』と高橋源一郎/川東吉野

LGBT、どうぞお好きに/轟狂太郎

「大人」はどこへ消えた?/中原昌也

東京五輪はきっと
「無難」なだけの祭典になる
/古市憲寿


「偽善」と「偽アホ」のデスマッチ/小田嶋隆

デモクラシーとは「品の悪い権力闘争」
反・幸福論〈59〉/佐伯啓思


【独占手記】
わが叔母「原節子」/木下亮

【追悼 野坂昭如】
だまされ庵日記/野坂暘子
もうひとつの「火垂るの墓」/鈴木琢二


【好評連載】
江藤淳は甦える/平山周吉
〈7〉東京の場末の「日本浪曼派」

【独占告白】
フィリピン女性「1万2千人」を買った
元中学校長の人生
/水谷竹秀


子供たちが見た「埼玉愛犬家連続殺人」/深笛義也

GHQに仕掛けられた「人口減」の呪縛/河合雅司

壮大な無駄「北海道新幹線」/菊地正憲

【対談】
「超高齢社会」は怖くない/水田惠×藻谷浩介

【新春 艶笑対談】
日本のエロスは底なしだ!/大塚ひかり×まんしゅうきつこ

【短期集中連載】
ラグビーをもっと深く楽しむために/平尾剛
 〈2〉進化する戦術、新しい極意


月刊サクラセブンズ〈6〉
 代表選手が神楽坂にやってきた/生島淳


【インタビュー私の戦中戦後、私の原点】
お客さんが笑ってくれるうちは/三遊亭圓歌


カストロにゲリラ戦法!
「キューバで映画製作」奮闘記/ミチヨ・Y・カッスート


メディアの命運/武田徹
 〈7〉テレビの見る「夢」


【短期集中連載】
アメリカ「対日心理戦」再検証
WGIPとは何であったのか/有馬哲夫
 〈2〉フェラーズと天皇免責工作


【歴史巨編!】
プリニウス 第25回/ヤマザキマリ とり・みき

【巨弾連載小説!】
オペレーションZ 第17回/真山仁

【大反響連載!】
中国亡命漫画家/辣椒
 〈8〉抗日映画の憂鬱

兵士に聞け ふたたび/杉山隆男
 〈5〉もう「日蔭者」ではない


昭和からの伝言/加藤廣
 〈8〉本部への転属命令


「男はつらいよ」を旅する/川本三郎
 〈7〉寅と木曽路の宿場町

組織で生き抜く極意/佐藤優
 〈18〉外部に理解者をつくれ(4)


私大阪/上原善広
 〈14〉愛人と間男

鳥類学者の優雅で過酷な日々/川上和人
 〈14〉ネズミ根絶大作戦

日本のビョーキ/里見清一
 〈34〉人の行動を決めるもの
 (6)待てない人達

水戸学の世界地図/片山杜秀
 〈7〉納豆と副将軍

【達人対談】
捨てられているエネルギーに目を向けよ
光エネルギーの達人/橋本和仁vs.ビートたけし


◆[扉]青鹿/高木亮
◆居酒屋チエコ亭29
 みかんしゃぶしゃぶ/オガワチエコ

◆〈巻頭随筆〉風が時間を/徳岡孝夫
◆人間関係愚痴話/曽野綾子
◆随筆〈マルタンは連れて行く〉/辻康介

◆[記者匿名座談会]
 北朝鮮「水爆実験」で得をした安倍政権

◆国道者/佐藤健太郎
 *迷宮国道

◆イマイマイズム見聞録/今井舞
 *五郎丸選手のスクラムトークの夕べ

◆[切り絵パロディ]贋作名画大全28/高木亮

■Review■
・BOOK
・CINEMA
・EXHIBITION
[TV Peeper]村上和彦
[読書日記]小川真司
[インタビュー]新城道彦

編集長から

偽善の逆襲

 あれは時代のなせるわざか自らの若さゆえか、学生時代に一番言われたくなかったのが「偽善者」という一言でした。チキン、卑怯者、嘘つき、無粋……どんな悪口よりも偽善者という言葉がこたえた。少なくとも同世代では「偽善センサー」のようなものが共有され、偽善を嫌う空気は強かったように思います。
 ところがあれから三十余年を経て、気がつけば世の中「偽善」だらけ。何よりも不思議なのは、誰も偽善を難詰する声を上げず、社会がその蔓延を許してしまっていることです。確かに一度は追い詰めたはずなのに、今また、以前にも増して窮屈で身動きの取れない「偽善の帝国」が出現しようとしている――そんな見立てで「偽善の逆襲」という特集を組みました。
 むろんタイトルは久しぶりの「スター・ウォーズ」に引っかけた遊びですが、まさかこの歳になるまで楽しませてもらえるとは。作品世界の変わらなさと、現実世界の激変ぶりに愕然とします。我々は果たして進歩しているのか?

新潮45編集長 三重博一
「波」2016年2月号より)

バックナンバー

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雑誌から生まれた本

新潮45とは?

「新潮45」の創刊は1982(昭和57)年3月で、創刊当初は「新潮45+」(シンチョウヨンジュウゴプラス)という誌名でした。その名の示すとおり、もともとは45歳以上の中高年層を読者対象に想定した雑誌であり、新潮社にとっては初の総合雑誌への挑戦でもありました。
 3年後の1985年より「+」が取れて、誌名は現在の「新潮45」に変わります。内容も「日記と伝記」を軸にした新たな教養雑誌へとリニューアル。以来、その時々の編集部の方針によってノンフィクションや事件への志向が強まったり、独自の言論に力点を置いたり、誌面は変わり続けてきました。
 しかし、一つだけ変わらない「芯」のようなものがこの雑誌にはあります。
 それは「人の生き死に」について考えるということです。
 扱うテーマや素材は、政治経済から殺人事件、芸能スキャンダルやスポーツ・ドキュメントに至るまで多岐にわたります。叙述の仕方も、論考あり、エッセイあり、重厚なノンフィクションありとさまざまです。けれども雑誌の真ん中には、尽きることのない「人間への関心」がある。
これからも「新潮45」は変わり続けるでしょう。時代に向き合いながら、新しいテーマに挑み、表現の幅も広がっていく。しかし、その「芯」の部分は変わりません。ネットの時代になっても、いやネットの時代だからこそ、「新潮45」は「人間」を書き続けていきます。

 ちょっと危険で、深くて、スリリング。
 死角を突き、誰も言わないことを言い、人の生き死にを考える。
 一度読むとクセになるような「毒にも薬にもなる雑誌」。
 
「新潮45」はそんな雑誌であり続けたいと思っています。

雑誌主催・共催・発表誌の文学賞