【特集】そんなバカな話があるか!
新潮45 2016年4月号
(毎月18日発売)
発売日 | 2016/03/18 |
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JANコード | 4910049370469 |
定価 | 897円(税込) |
正確に的外れな「財政検証」を検証する/吉田浩
仮設住宅で死んだ「田老町」元役場職員の人生/松本創
「私は変態じゃない」裁判/インベカヲリ★
うそつき 野坂昭如との日々泣き笑い/野坂暘子
〈2〉最後に見たあなたの顔は
反・幸福論〈61〉/佐伯啓思
人生で大切なことは、
つかこうへいから教わった
/柳家喬太郎×長谷川康夫
「言葉の持つ力」を感じて/二階堂ふみ
「ゆうばり映画祭」ほろ酔い体験記/中森明夫
民謡が凄いことになっています/大久保朱夏
ラグビーをもっと深く楽しむために/平尾剛
〈4〉なぜ学生は社会人に勝てないか
果敢な攻撃も可能 技術部隊「鉄道兵」/笹幸恵
アメリカ「対日心理戦」再検証
WGIPとは何であったのか/有馬哲夫
〈4〉ニュージェントと国体思想の排除
プリニウス 第27回/ヤマザキマリ とり・みき
オペレーションZ 第19回/真山仁
中国亡命漫画家/辣椒
〈10〉辣椒、台湾へ行く
〈7〉P-3Cの「眼」
〈10〉イスラエルの現実
〈9〉「貴族」の矜持と「道化」の屈辱
〈9〉岡山の城下町へ
[最終回]私の家族
〈16〉ボルネオの森が消えると何が起こるのか
〈36〉人の行動を決めるもの
(8)それにつけても金の欲しさよ
〈9〉楠公の墓碑と吉田松陰
生命の起源を宇宙に求めて
アストロバイオロジーの達人/山岸明彦vs.ビートたけし
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◆居酒屋チエコ亭31
しらすのプルアパートブレッド/オガワチエコ
◆〈巻頭随筆〉風が時間を/徳岡孝夫
◆人間関係愚痴話/曽野綾子
◆[記者匿名座談会]
野党新党騒動の裏ですんなり通った予算案
◆月刊サクラセブンズ/生島淳
〈8〉暫定世界一、オーストラリアはなぜ強いのか
◆国道者/佐藤健太郎
*沖縄を貫く国道58号線の秘密
◆イマイマイズム見聞録/今井舞
*清原和博が通っていた例のサウナ
◆[切り絵パロディ]贋作名画大全30/高木亮
■Review■
・BOOK
・CINEMA
・EXHIBITION
[TV Peeper]村上和彦
[読書日記]渡部潤一
[インタビュー]嵐山光三郎
編集長から
幼少期に「人類の進歩と調和」というキャッチフレーズに接した身としては、現実の21世紀がまさかこんな姿をしていようとは思いもしませんでした。眠りから醒めた中国は巨大覇権国家となり、周辺海域を勝手に軍事基地化。アメリカでは言いたい放題の毒舌男が大統領候補に浮上。中東ではシリア崩壊に加え、イラン対サウジ、トルコ対クルドと火種が際限なく拡大。人類はまことに始末に負えません。
まっとうなはずの我が日本も、やるに事欠いてマイナス金利を導入して金回りを悪くする、少子化だというのに保育園問題一つ解決しない。民主党は何をトチ狂ったか党名変更という最悪の選択。支離滅裂でふざけた話ばかりで、あまりに腹が立つので、「そんなバカな話があるか!」という特集を組みました。
このほか松本創「震災から5年 ある『孤独死』を追う」、インベカヲリ★「サドル窃盗男が起こした『私は変態じゃない』裁判」など、「ノンフィクション全開宣言!」にふさわしい力作揃いです。
バックナンバー
雑誌バックナンバーの販売は「発売号」と「その前の号」のみとなります。ご了承ください。
雑誌から生まれた本
新潮45とは?
![](/images_v2/magazine/logo/40.png)
「新潮45」の創刊は1982(昭和57)年3月で、創刊当初は「新潮45+」(シンチョウヨンジュウゴプラス)という誌名でした。その名の示すとおり、もともとは45歳以上の中高年層を読者対象に想定した雑誌であり、新潮社にとっては初の総合雑誌への挑戦でもありました。
3年後の1985年より「+」が取れて、誌名は現在の「新潮45」に変わります。内容も「日記と伝記」を軸にした新たな教養雑誌へとリニューアル。以来、その時々の編集部の方針によってノンフィクションや事件への志向が強まったり、独自の言論に力点を置いたり、誌面は変わり続けてきました。
しかし、一つだけ変わらない「芯」のようなものがこの雑誌にはあります。
それは「人の生き死に」について考えるということです。
扱うテーマや素材は、政治経済から殺人事件、芸能スキャンダルやスポーツ・ドキュメントに至るまで多岐にわたります。叙述の仕方も、論考あり、エッセイあり、重厚なノンフィクションありとさまざまです。けれども雑誌の真ん中には、尽きることのない「人間への関心」がある。
これからも「新潮45」は変わり続けるでしょう。時代に向き合いながら、新しいテーマに挑み、表現の幅も広がっていく。しかし、その「芯」の部分は変わりません。ネットの時代になっても、いやネットの時代だからこそ、「新潮45」は「人間」を書き続けていきます。
ちょっと危険で、深くて、スリリング。
死角を突き、誰も言わないことを言い、人の生き死にを考える。
一度読むとクセになるような「毒にも薬にもなる雑誌」。
「新潮45」はそんな雑誌であり続けたいと思っています。