【特集】朝鮮半島炎上
新潮45 2017年5月号
(毎月18日発売)
発売日 | 2017/04/18 |
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JANコード | 4910049370575 |
定価 | 897円(税込) |
【特集】朝鮮半島炎上
◆米軍が北朝鮮を「先制攻撃」するXデー/川上高司
3月、朝鮮半島有事に備えて、過去最大規模の米韓軍事演習が行われた。
米軍の準備はできており、先制攻撃の要件も整った。Xデーは近い。
◆すでに崩壊は始まっている「金王朝」/李相哲
◆「朴正熙の韓国」も瓦解させた朴槿恵/黒田勝弘
◆次期大統領は「左翼のヒトラー」/室谷克実
◆会長の買春動画に副会長の逮捕――
「サムスン」大激震/ベ・ヨンホン
【独占手記】
中国のアパホテル攻撃に私はいかに対処したか/元谷外志雄
「南京大虐殺」否定本騒動だけではなかった中国からの攪乱工作。
【事件ノンフィクション】
◆ついに結審、犯人は「別人格」か?
「声優のアイコ」事件/インベ★カヲリ
◆渋谷「風俗ビル」乳児殺し/石井光太
◆カープ打線大躍進を担う
「小さな赤ヘル」東出輝裕/赤坂英一
◆安倍首相には女難の相がある/大江舜
◆フランスはルペンが勝利する/村上政俊
◆知られざる龍馬の「パトロン」小曽根乾堂/井上篤夫
【CIA文書公開で判明!】
1996年、日本の「慰安婦問題」反論文はなぜ封印されたか/有馬哲夫
◆「憲法の産婆役」金森徳次郎の遺言/中村純二・あや [聞き手]平山周吉
◆[天皇ベトナム訪問]残留日本兵の光と影/林英一
◆チャイナマネーに跪いたディカプリオ/河添恵子
◆トランプ大統領のポエム/小田嶋隆
◆突撃! バチカン枢機卿
来日した法王側近に「拉致問題」を直訴する/さかもと未明
〈好評連載〉
◆こんにちの「田舎選挙」/常井健一
〈3〉佐賀県三養基郡上峰町長選 「ふるさと納税」に沸く町の因縁対決
◆明日も汽車の中で眠る/下川裕治
〈5〉音のない世界をひた走る 極寒のシベリア鉄道
◆ドキュメント|のらねこ風俗嬢/インベ★カヲリ
〈5〉2回目の群馬「人妻デリヘル」
◆一発屋芸人列伝/髭男爵 山田ルイ53世
〈3〉テツ and トモ
【新連載第二回】近未来の危機を描く迫真のシミュレーション小説
Δ(デルタ)/杉山隆男
【歴史巨編!】
プリニウス 第38回/ヤマザキマリ とり・みき
◆めくるめくパワースポット/高橋秀実
〈5〉「龍穴」をめぐる
◆うそつき 野坂昭如との日々泣き笑い/野坂暘子
[最終回]初夏の陽の中で
◆昭和史の人間学/保阪正康
〈13〉露落ちて花残れり
◆だからあれほど言ったのに/適菜収
〈13〉まともな保守はどこへ
◆江藤淳は甦える/平山周吉
〈22〉「若い日本の会」と怒りっぽい若者たち
◆日本のビョーキ/里見清一
〈49〉大切なものは、測れない
◆水戸学の世界地図/片山杜秀
〈22〉具象だけが道理を表す
◆反・幸福論/佐伯啓思
〈74〉徳とは中庸である
【達人対談】職人に丁稚制度は欠かせない
徒弟制度の達人/秋山利輝vs.ビートたけし
◆[表紙イラスト]毛沢東/信濃八太郎
◆[扉]表紙のひと 毛沢東
◆TOKYO2017
築地(写真 広瀬達郎)
◆時代の標本 松田コレクションの世界〈5〉
生誕百年 戦前の“アイドル”たち
◆明日も汽車の中で眠る〈5〉
音のない世界をひた走る 極寒のシベリア鉄道
◆[巻頭随筆]風が時間を/徳岡孝夫
◆人間関係愚痴話/曽野綾子
◆謎解きナンバリング/佐藤健太郎
〈5〉迷走するナンバープレート
◆平成になじめない/島村洋子
〈5〉私の昭和歌謡
◆プライベート・プレスの物語/山田真吾
〈5〉木村栄治と七月堂
◆スポーツ指導者たちの「人を育てる」流儀/黒井克行
〈12〉オレグ・マツェイチュクの対話力
■Review■
・BOOK
・CINEMA
・EXHIBITION
・TV Peeper|村上和彦
・INTERVIEW|大関真之
掌のうた
・短歌|選・解説 三枝昂之
・俳句|選・解説 小澤實
最新号PICK UP
【特集】朝鮮半島炎上
朝鮮半島が差し迫った危機にある。核開発を進め、ミサイル発射実験を繰り返す北朝鮮に、米国は「軍事力行使を含むあらゆる選択肢を用意する」と宣言した。一方、韓国では大統領が弾劾・罷免され、親北の左翼政権誕生が確実視されている。おまけに経済を牽引してきたサムスンのトップ2人が醜聞に倒れた。火薬庫と化した半島に、明日はあるか。
【独占手記】
中国のアパホテル攻撃に私はいかに対処したか/元谷外志雄
客室にある「南京大虐殺」否定本で、大騒動となったアパホテル。だた、それは中国が仕掛けた攻撃のほんの一つにすぎなかった。
【CIA文書公開で判明!】
1996年、日本の「慰安婦問題」反論文はなぜ封印されたか/有馬哲夫
従軍慰安婦を「性奴隷」として、被害者への報償などを日本に勧告した国連の「クマラスワミ報告書」。公表されないまま葬り去られた政府の「反論文」が存在していた。
この号の誌面
編集長から
半島有事対策はあるか
ひところ、北朝鮮がなくなれば朝鮮半島で米中が直接対峙することになるから、その消滅は両国とも望んでいない、という話が主流だった。だが、トランプの出現で、というか、国際社会のありようが大きく変わってしまったようで、米国の先制攻撃も金正恩暗殺もありうると様々なメディアが報じている。もっともそれができるのも、消滅を望まないながらも以前から準備をしてきたからだろう。
特集「朝鮮半島炎上」の一本、拓大海外事情研究所の川上高司所長の「米軍が北朝鮮を『先制攻撃』するXデー」を読むと、米国にはOPLAN5027とか5015など朝鮮有事の作戦計画があって、3月からの米韓軍事演習は、北の南侵への対処から方向転換し、先制攻撃、金正恩の斬首作戦を含む5015に沿ったものになったらしい。
ことが起きれば、日本もミサイル被弾に邦人救出、そして漂着難民など、様々な問題に直面する。籠池問題なんかよりはるかに難しい対応が求められることになる。
新潮45編集長 若杉良作(「波」2017年5月号より)
バックナンバー
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雑誌から生まれた本
新潮45とは?

「新潮45」の創刊は1982(昭和57)年3月で、創刊当初は「新潮45+」(シンチョウヨンジュウゴプラス)という誌名でした。その名の示すとおり、もともとは45歳以上の中高年層を読者対象に想定した雑誌であり、新潮社にとっては初の総合雑誌への挑戦でもありました。
3年後の1985年より「+」が取れて、誌名は現在の「新潮45」に変わります。内容も「日記と伝記」を軸にした新たな教養雑誌へとリニューアル。以来、その時々の編集部の方針によってノンフィクションや事件への志向が強まったり、独自の言論に力点を置いたり、誌面は変わり続けてきました。
しかし、一つだけ変わらない「芯」のようなものがこの雑誌にはあります。
それは「人の生き死に」について考えるということです。
扱うテーマや素材は、政治経済から殺人事件、芸能スキャンダルやスポーツ・ドキュメントに至るまで多岐にわたります。叙述の仕方も、論考あり、エッセイあり、重厚なノンフィクションありとさまざまです。けれども雑誌の真ん中には、尽きることのない「人間への関心」がある。
これからも「新潮45」は変わり続けるでしょう。時代に向き合いながら、新しいテーマに挑み、表現の幅も広がっていく。しかし、その「芯」の部分は変わりません。ネットの時代になっても、いやネットの時代だからこそ、「新潮45」は「人間」を書き続けていきます。
ちょっと危険で、深くて、スリリング。
死角を突き、誰も言わないことを言い、人の生き死にを考える。
一度読むとクセになるような「毒にも薬にもなる雑誌」。
「新潮45」はそんな雑誌であり続けたいと思っています。