【緊急特集】「北朝鮮爆撃」カウントダウン
新潮45 2017年10月号
(毎月18日発売)
発売日 | 2017/09/16 |
---|---|
JANコード | 4910049371077 |
定価 | 897円(税込) |
【緊急特集】「北朝鮮爆撃」カウントダウン
◆「先制攻撃」迫る!
米朝開戦後のシナリオ/川上高司
◆核実験強行の舞台裏
見過された「中朝軍事同盟」カード/遠藤誉
◆日本海を荒らす北朝鮮と中国の策略/山田吉彦
◆私と安倍総理/野田聖子
◆安倍政権「官邸」の研究/村上政俊
◆熊谷6人殺害事件 遺族が明かす「空っぽの2年間」/新潮45取材班
◆ジブチに「基地」を作った中国海軍/高木桂藏
〈座談会〉
最強のお笑い芸人はBIG3+鶴瓶
水道橋博士×エムカク×戸部田誠(てれびのスキマ)
【特集】バブル
◆私が会った「闇の紳士」たち/一橋文哉
◆ホステス3万人が稼ぐ銀座の夜/福島清茂
◆火付け役はいつも「Hanako」の読者/椎根和
◆DCブランド興亡記/上阪徹
◆学生は接待漬け 就職活動狂騒曲/斎藤幸江
◆「名画」爆買いとその行方/山内宏泰
●時代の証言(1)年間10億近く売り上げた「マハラジャ」/成田勝
●時代の証言(2)自分たちが遊びたい店を作ってきた/松井雅美
●時代の証言(3)バブルの申し子の蹉跌/西川りゅうじん
【映画『エルネスト』公開記念対談】
ゲバラと共に戦った日系人がいた/阪本順治×オダギリジョー
〈特別企画〉
建設的暴論から具体的提言まで
悩めるニッポンへの処方箋
◆安倍政権 自民党長老は共産党と手を結べ/適菜収
◆米軍基地 基地負担増す岩国市に沖縄並みの振興策を/篠原章
◆少子化 第3子には1000万円を給付せよ/河合雅司
◆家族崩壊 児童相談所より“親”相談所を作れ/石井光太
〈没後50年〉未完のまま眠っていた草稿を全文初公開!
◆註文の婿/山本周五郎
◆解説|時代の深淵を捉え続けた文豪の置き土産/末國善己
◆四国の夏は加計でなく子規と阿波踊り/小田嶋隆
◆SNSはもう「血を伴わぬ内戦」/中川淳一郎
第16回 新潮ドキュメント賞発表
[受賞作]『子どもたちの階級闘争 ブロークン・ブリテンの無料託児所から』
●受賞記念エッセイ|ブレイディみかこ
《好評連載》
◆明日も汽車の中で眠る/下川裕治
〈9〉なんとテキサス経由! シカゴ発LA行4400キロ
◆一発屋芸人列伝/髭男爵 山田ルイ53世
〈8〉とにかく明るい安村
◆Δ(デルタ)/杉山隆男 【第7回】近未来の危機を描く迫真のシミュレーション小説
◆トリロー 三木鶏郎と昭和「冗談」史/泉麻人
〈5〉1950年の特急阿房列車
◆形影譚/河谷史夫
〈5〉門田勲と本田靖春
◆100歳の肖像/歌代幸子
〈4〉画家 入江一子
◆めくるめくパワースポット/高橋秀実
〈10〉そもそも「石」って何ですか?
◆ドキュメント|のらねこ風俗嬢/インベカヲリ★
〈10〉私が風俗を辞めるとき
◆だからあれほど言ったのに/適菜収
〈17〉政治にワクワクもウキウキもSPEEDもいらない
◆昭和史の人間学/保阪正康
〈18〉飛蛙の音
◆江藤淳は甦える/平山周吉
〈27〉三島由紀夫との急接近
◆日本のビョーキ/里見清一
〈最終回〉なかったことにしてくれ
◆水戸学の世界地図/片山杜秀
〈27〉水戸の密偵、蝦夷地に渡る
◆反・幸福論/佐伯啓思
〈78〉死後の世界と生命について
【達人対談】ロボットだって心を持てる
幸福学の達人 前野隆司 vs. ビートたけし
◆[表紙イラスト]ディスコ/信濃八太郎
◆[扉]表紙のころ 東京証券取引所
◆TOKYO2017
高田馬場(写真 広瀬達郎)
◆時代の標本 松田コレクションの世界
〈10〉ジャズメン来日録
◆明日も汽車の中で眠る
〈9〉なんとテキサス経由! シカゴ発LA行4400キロ
◆[巻頭随筆]風が時間を/徳岡孝夫
◆謎解きナンバリング/佐藤健太郎
〈10〉エースストライカーの背中
◆平成になじめない/島村洋子
〈9〉「記者会見」史上に輝く名言
◆スポーツ指導者たちの「人を育てる」流儀/黒井克行
〈16〉宇津木妙子の「練習は喧嘩だ」
◆プライベート・プレスの物語/山田真吾
〈10〉北原白秋“宝石本”の謎
■Review■
・BOOK
・CINEMA
・EXHIBITION
・TV Peeper|村上和彦
掌のうた
・短歌|選・解説 三枝昂之
・俳句|選・解説 小澤實
最新号PICK UP
【緊急特集】「北朝鮮爆撃」カウントダウン
日本越えミサイル発射に続いての水爆実験。北朝鮮は着実に成果を積み上げ、アメリカ本土に届くICBMの完成まであと一歩に迫った。もはや猶予はない。金正恩暗殺か、ミサイル攻撃か。トランフはまもなく決断する。
〈座談会〉最強のお笑い芸人はBIG3+鶴瓶 水道橋博士×エムカク×戸部田誠(てれびのスキマ)
受けのタモリ、掟破りのたけし、べしゃりのさんま。その隣でスケベに笑う鶴瓶。怪物4人の魅力と狂気を大解剖!
【特集】バブル
学者たちにとって「失われた20年」を招いたバブルはつねに悪者である。狂乱の、と形容し、異常な興奮の中にあった、と断じる。一面、それは確かだろう。だが、そう理解しただけでは終わらない魅惑がバブルにはある。モノを買うこと、アソぶこと、カネに狂うこと。人間はどうしたってそこから離れられない。バブル、いまだ死せず、である。
この号の誌面
編集長から
対話と圧力
「対話と圧力」と言うが、北朝鮮に有効な手立てなく、その言葉がむなしく響く。
対話と言っても、北朝鮮は核保有を唯一の道を考えているから、当然、核を容認するかどうかに収斂するだろう。妥協すれば、核に関する国際的な枠組が変わるし、独裁国家が核保有で命脈を保つ「北朝鮮モデル」ができあがる。米国では核容認論も出ているが、とても被爆国日本は付き合えない。そもそも対話だから平和に向かうとは限らない。話せばわかり合えると言うのは、戦後民主主義の誤解の一つである。
一方、圧力なら残るは石油の禁輸措置で、中国がきちんとやりさえすれば、効果があるだろう。だが、かつて日本を戦争に追い込んだように、これも戦争へ続く道である。
こうした状況から米国の「先制攻撃」が弥が上にも現実味を帯びる。その時、何が起きるのか。備えはあるのか。今月は『「北朝鮮爆撃」カウントダウン』を緊急特集とした。
新潮45編集長 若杉良作(「波」2017年10月号より)
バックナンバー
雑誌バックナンバーの販売は「発売号」と「その前の号」のみとなります。ご了承ください。
雑誌から生まれた本
新潮45とは?

「新潮45」の創刊は1982(昭和57)年3月で、創刊当初は「新潮45+」(シンチョウヨンジュウゴプラス)という誌名でした。その名の示すとおり、もともとは45歳以上の中高年層を読者対象に想定した雑誌であり、新潮社にとっては初の総合雑誌への挑戦でもありました。
3年後の1985年より「+」が取れて、誌名は現在の「新潮45」に変わります。内容も「日記と伝記」を軸にした新たな教養雑誌へとリニューアル。以来、その時々の編集部の方針によってノンフィクションや事件への志向が強まったり、独自の言論に力点を置いたり、誌面は変わり続けてきました。
しかし、一つだけ変わらない「芯」のようなものがこの雑誌にはあります。
それは「人の生き死に」について考えるということです。
扱うテーマや素材は、政治経済から殺人事件、芸能スキャンダルやスポーツ・ドキュメントに至るまで多岐にわたります。叙述の仕方も、論考あり、エッセイあり、重厚なノンフィクションありとさまざまです。けれども雑誌の真ん中には、尽きることのない「人間への関心」がある。
これからも「新潮45」は変わり続けるでしょう。時代に向き合いながら、新しいテーマに挑み、表現の幅も広がっていく。しかし、その「芯」の部分は変わりません。ネットの時代になっても、いやネットの時代だからこそ、「新潮45」は「人間」を書き続けていきます。
ちょっと危険で、深くて、スリリング。
死角を突き、誰も言わないことを言い、人の生き死にを考える。
一度読むとクセになるような「毒にも薬にもなる雑誌」。
「新潮45」はそんな雑誌であり続けたいと思っています。