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【特集】「朝日新聞」という病

新潮45 2018年4月号

(毎月18日発売)

897円(税込)

雑誌の仕様

発売日:2018/03/17

発売日 2018/03/17
JANコード 4910049370483
定価 897円(税込)

【特集】「朝日新聞」という病
朝日の「反社会性パーソナリティ」を解剖する/高山正之
◆「社会党」化した大新聞の末路/篠原章
◆改憲がイヤで支離滅裂な「護憲紙面」/潮匡人
いまも続く「慰安婦」誤報の弊害/杉田水脈
◆形骸化した「反権力」メディア/宇佐美典也
朝日新聞綱領から「不偏不党」を外したら/永栄潔
◆「販売」から見た朝日新聞の危機/畑尾一知

[日立「妻子6人」殺害事件]
私はなぜ家族を殺めたのか/小松博文

【最下層ルポ】受けてビックリ「生活保護」/村野正好

株価大暴落はなぜ起きたか/田代秀敏

中朝国境「核実験」隣接地を歩く/森哲志

〈特別企画〉眞子さま「結婚延期事件」を考える
皇室のご結婚には「学習院」の活用を/池坊保子
◆「恋愛」でいいのか 皇族の結婚/村上政俊
◆「リベラル皇室」の光と影/八幡和郎

うつ病「減薬」体験記/上原善広

ローカル線「おいしいところだけ」ツアーに行ってみた/蜂谷あす美

群馬の女性は「かかあ天下」か?/小田嶋隆

【好評連載】
◆廃炉という仕事/稲泉連
〈2〉事故後の東電「新入社員」たち
ニッポン全史/古市憲寿
〈4〉暴力の独占
◆総理と女たち/福田和也
〈3〉山本権兵衛と遊郭出身の妻・登喜子
◆トリロー 三木鶏郎と昭和「冗談」史/泉麻人
〈11〉素晴らしき音楽仲間
100歳の肖像/歌代幸子
〈最終回〉俳人 後藤比奈夫
◆スポーツ指導者たちの「人を育てる」流儀/黒井克行
〈22〉星野仙一の人心掌握術
【歴史巨編!】プリニウス 第48回/ヤマザキマリ+とり・みき
めくるめくパワースポット/高橋秀実
〈16〉「美人の国」に来てみれば

形影譚/河谷史夫
〈11〉田村隆一と北村太郎
だからあれほど言ったのに/適菜収
〈21〉豊かな精神を得るのに五世紀はかかる
昭和史の人間学/保阪正康
〈24〉吾生の曙はこれから来る
水戸学の世界地図/片山杜秀
〈33〉徳川斉昭の和魂洋才
反・幸福論/佐伯啓思
〈84〉「生」のなかにある「死」
【達人対談】海に沈んだ「第7の大陸」とは?
超巨大火山の達人 佐野貴司 vs. ビートたけし
◆[表紙イラスト]信濃八太郎
◆[扉]今月の一枚
 JR三江線(写真 朝日新聞/時事通信フォト)
◆TOKYO2018
 日本橋(写真 広瀬達郎)
◆写真家は写真でかく語る/トモ・コスガ
〈4〉渡部敏哉 復興7年間の定点観測
◆[巻頭随筆]風が時間を/徳岡孝夫
◆人間関係愚痴話/曽野綾子
◆謎解きナンバリング/佐藤健太郎
〈16〉「一丁目一番地」はどこにある?

■Review■
・BOOK
・CINEMA
・EXHIBITION
・TV Peeper|村上和彦
掌のうた
・短歌|選・解説 三枝昂之
・俳句|選・解説 小澤實

最新号PICK UP

【特集】「朝日新聞」という病

「安倍首相の疑惑」で始まった「森友・加計」記事は、いつの間にか別の話になった。自社の主張に合わせ、事実を捻じ曲げ、一部を伏せ、論理的に辻褄の合わないことも平気で書く。慰安婦も憲法も、沖縄についても同様である。もはやプロパガンダと言うほかない巨大メディアの本質を明らかにする。

〈特別企画〉
眞子さま「結婚延期事件」を考える

結婚延期となった秋篠宮眞子内親王と小室圭氏。前代未聞の展開には驚くばかりだが、なぜ事前に小室家の抱える問題がわからなかったのか。そして宮内庁はこれまで何をしていたのか。事件は皇室の結婚環境の貧弱さを浮かび上がらせた。

うつ病「減薬」体験記
上原善広

「服薬を続けているなら、寛解とは言えない」。多種多様な「処方薬」にどっぷり浸かっていた筆者が、「廃人になってしまう」とまで感じた七転八倒の記。

【最下層ルポ】受けてビックリ「生活保護」
村野正好

よもや自分が生活保護を受けるとは! テレビで活躍して年収もそれなりにあったのに、気づけば預金ゼロで収入もなし。こうなれば生活保護に頼るしかない。

この号の誌面

編集長から

「朝日新聞」という病

 安倍総理への疑惑として始まった朝日新聞の「森友・加計」報道は、一向に総理の関与が明らかにならず、いつの間にか別の話になってしまった。いまや局地戦の様相で、昨今の決算書を巡るスクープは、その副産物だろう。安倍憎しで、文脈を無視して資料の一部だけを取り出したり、重要な発言を書かなかったりと、この一年で朝日新聞のいろんな手の内が明らかになった。ではなぜそんなことがまかり通るのか。特集「『朝日新聞』という病」では、同紙を読みこんできた七人の識者が、その背景を詳しく説明している。
 もう一つ、今月の目玉は「眞子さま『結婚延期事件』を考える」。この騒動を見て誰もが思うのは、皇族の結婚は「自由恋愛の結果」でいいのか、ということではないか。結婚に際し、品位を保つために一億五〇〇〇万円ほどが支給されることを考えても、その後の生活は保障されていなければなるまい。皇族のお相手探しの妙案を探った。

新潮45編集長 若杉良作(「波」2018年4月号より)

バックナンバー

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雑誌から生まれた本

新潮45とは?

「新潮45」の創刊は1982(昭和57)年3月で、創刊当初は「新潮45+」(シンチョウヨンジュウゴプラス)という誌名でした。その名の示すとおり、もともとは45歳以上の中高年層を読者対象に想定した雑誌であり、新潮社にとっては初の総合雑誌への挑戦でもありました。
 3年後の1985年より「+」が取れて、誌名は現在の「新潮45」に変わります。内容も「日記と伝記」を軸にした新たな教養雑誌へとリニューアル。以来、その時々の編集部の方針によってノンフィクションや事件への志向が強まったり、独自の言論に力点を置いたり、誌面は変わり続けてきました。
 しかし、一つだけ変わらない「芯」のようなものがこの雑誌にはあります。
 それは「人の生き死に」について考えるということです。
 扱うテーマや素材は、政治経済から殺人事件、芸能スキャンダルやスポーツ・ドキュメントに至るまで多岐にわたります。叙述の仕方も、論考あり、エッセイあり、重厚なノンフィクションありとさまざまです。けれども雑誌の真ん中には、尽きることのない「人間への関心」がある。
これからも「新潮45」は変わり続けるでしょう。時代に向き合いながら、新しいテーマに挑み、表現の幅も広がっていく。しかし、その「芯」の部分は変わりません。ネットの時代になっても、いやネットの時代だからこそ、「新潮45」は「人間」を書き続けていきます。

 ちょっと危険で、深くて、スリリング。
 死角を突き、誰も言わないことを言い、人の生き死にを考える。
 一度読むとクセになるような「毒にも薬にもなる雑誌」。
 
「新潮45」はそんな雑誌であり続けたいと思っています。

雑誌主催・共催・発表誌の文学賞