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祝20周年【特集 R-18文学賞】
第20回女による女のためのR-18文学賞決定発表

小説新潮 2021年5月号

(毎月22日発売)

1,000円(税込)

雑誌の仕様

発売日:2021/04/22

発売日 2021/04/22
JANコード 4910047010510
定価 1,000円(税込)
■目次
祝20周年【特集 R-18文学賞】
第20回女による女のためのR-18文学賞受賞作発表・受賞の言葉
――史上初の3冠となった受賞作、出身作家による渾身の力作――20周年を言祝ぐ大特集です

○選評 辻村深月三浦しをん/友近

○大賞・読者賞・友近賞
◆宮島未奈/ありがとう西武大津店
――コロナ禍の中で閉店する地元のデパート。変わり者の成瀬は思い出作りに

○20周年記念エッセイ
吉田伸子/R-18文学賞は永遠に不滅です!
――創設から見守る筆者が、すべての女性へ捧げる熱い想い

○前回受賞者競作
◆秋 ひのこ/はしのないせかい
――村で厄介者扱いのとう。味方は大ばあちゃんだけだったが

◆梅田寿美子/恋泥棒は灰の囁きを聞く
――旅人が訪れたのは、恋をするとカラダが燃える人々の住む地

【歴代受賞者が描く「官能」】
彩瀬まる/なめらかなくぼみ
――「ノワール」と名付けたソファと楽しむ、いくつもの恋

一木けい/駄々洩れ
――彼女が浮気をしたようだ。嫉妬とやるせなさに狂う直毅は

こざわたまこ/そこにある、左手の薬指
――結婚指輪をはめるべきその指が、私にはない。それでも

清水裕貴/夜更かしハワイ
――地元に帰ってきた憧れの先輩。狭いバーの中で僕たちは

白尾 悠/共鳴
――あなたは一心に乳棒を動かす。乳鉢の底にあるのは……
【『処女の道程』刊行記念対談】
柚木麻子×酒井順子/セックスの、その先へ――わたしたちが囚われていたもの――
――若かりし頃のハリボテ恋愛観・性意識の再考から見えてきた、次代のコミュニケーション

【特別ルポ】
都築響一/ラブドールはどんな夢を見るのか
――人形になりたい人間って? 深遠な性的倒錯の世界を覗くと

【移籍新連載小説】
馳 星周『眠らぬ王 極夜・第二部』の世界

馳 星周/眠らぬ王 極夜・第二部
――歌舞伎町の中国人社会を支配した男――楊偉民。彼はなぜ闇へ墜ちたのか? 『不夜城』エピソード・ゼロ
【待望の新連載エッセイ】
◆田中卓志(アンガールズ)/ちょっと不運なほうが生活は楽しい
――活躍著しい芸人の、華やかではないけれどどこか愛おしく可笑しい日々のこぼれ話
【好評シリーズ】
乃南アサ/家裁調査官・庵原かのん 第七話 おとうと

畠中 恵/これからも しゃばけ シリーズ最終話

◆しゃばけごはん 最終回(作:畠中 恵 料理:川津幸子)
【大好評! 連載第2回】
群ようこ/四十年、こんな感じで書いてます
益田ミリ/ツユクサナツコの一生
◆山本さほ/てつおとよしえ
◆宮下洋一/デス・ペナルティー 生と死のあいだで
◆スズキナオ/家族が一番わからない
【連載エッセイ・ノンフィクション・マンガ】
◆いしいひさいち/剽窃新潮
岩井勇気/僕の人生には事件が起きない
◆掟ポルシェ/全部お前が悪い
佐藤 優/村上春樹『騎士団長殺し』を読む
高橋秀実/おやじはニーチェ
中野信子/孤独な脳、馬鹿になれない私

【新作映画紹介】
◆紙の上の映画館
【バラエティコラム】
〈もういちど会いたい〉山内マリコ
〈うれしい買い物〉前田裕太(ティモンディ)
〈わたしの東京〉井樫 彩
◆本の森――新刊文芸書から、選りすぐりを紹介
〈歴史・時代〉田口幹人
〈SF・ファンタジー〉北村浩子
〈恋愛・青春〉高頭佐和子
【好評連載小説】
江國香織/ひとりでカラカサさしてゆく
恩田 陸/追憶の五重奏
木内 昇/雪草紙 雲の脚
窪 美澄/夏日狂想
今野 敏/探花 隠蔽捜査9
桜木紫乃/緋の河 第二部
重松 清/十一番目の色 シリーズ「まなつ」
千早 茜/しろがねの葉
原田ひ香/財布は踊る
宮城谷昌光/公孫龍
宮部みゆき/Ghost Story
山本一力/ひむろ飛脚
第三十四回「山本周五郎賞」候補作発表
「日本ファンタジーノベル大賞2021」募集要項
次号予告

この号の誌面

編集長から

R-18文学賞と「官能」の切れない関係

 選考委員も応募者も女性限定の新人賞「女による女のためのR-18文学賞」。例年それぞれの作品に与えられる大賞・読者賞・友近賞が、史上初めて一つの作品に贈られました。トリプル受賞を射止めたのは宮島未奈さんの「ありがとう西武大津店」。実在した百貨店の閉店をモチーフに、中学生のひと夏を飄々と、ノスタルジックに描いています。
 受賞作の全編掲載、昨年の受賞者による競作に加え、二〇周年を記念した特別企画も。吉田伸子さんによる応援歌ともいえる記念エッセイでは、発足から一〇回目まで掲げていた応募要項「性をテーマにした小説」をめぐる当時の状況がつぶさに語られます。彩瀬まるさんら歴代受賞者五名による「官能」競作からは、この賞の出身者が持つ消えることのない熱をひしひしと感じます。さらに柚木麻子さんと酒井順子さんが未来のセックスに思いを馳せる対談、「人間ラブドール」願望を追う都築響一さんのルポと、詰め込みすぎの大特集、ぜひご堪能ください。

小説新潮編集長 西麻沙子

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雑誌から生まれた本

小説新潮とは?

 小説新潮は戦後まもない一九四七年に創刊されました。以来、文学史に名をとどめる作家で、小説新潮に登場したことのない名前を探すほうが困難なほど、数多の文豪、巨匠、新進気鋭による名作、名シリーズが誌面を飾ってきました。

 時代は変わり、新しい作家、若い書き手も次々に現れます。変わらないのは「小説を読む楽しみ」を大切にすること。現代小説、時代小説、ミステリー、恋愛、官能……。ジャンルにこだわらず、クオリティの高い、心を揺り動かされる小説を掲載していきます。

 小説と並ぶ両輪が、エッセイと豊富な読物です。小説新潮では、毎号、ボリュームのある情報特集や作家特集を用意しています。読み応えは新書一冊分。誰かに教えたくなる情報が、きっとあります。

 目指すのは、大人の小説、大人の愉しみが、ぎっしり詰まった雑誌です。経験を重ね、人生の陰翳を知る読者だからこそ楽しめる小説、今だからこそ必要とされる情報を、ぎっしり詰め込んでいきたい。

 言葉を換えれば、「もうひとつの人生を体験する小説誌」。時には主人公たちの息遣いに寄り添い、またある時には人生の新たな側面を見つけるささやかなヒントになれば――そう願っています。
 ほんの少しかもしれませんが、小説新潮で毎月の生活がきっと変わるはずです。

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