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辻邦生全集 3 天草の雅歌/嵯峨野明月記

辻邦生/著

7,700円(税込)

発売日:2004/08/25

  • 書籍

辻邦生の遺した豊饒な物語世界――。その全容を明らかにする初の本格的全集。

長崎を舞台にえがく、引き裂かれた鎖国のドラマ『天草の雅歌』。三人の天才の独白を通して、芸術の永遠性を追求する『嵯峨野明月記』。転換期の歴史のなかから現代を照射する壮大な長篇小説2作。

目次
天草の雅歌
第一部
1 序の巻
2 火の巻
3 糸の巻
4 花の巻
5 木の巻
6 波の巻
7 夏の巻
8 鳥の巻
9 岬の巻
10 秋の巻
11 潮の巻
12 天の巻
第二部
1 夜の巻
2 渦の巻
3 海の巻
4 冬の巻
5 星の巻
6 蛍の巻
7 風の巻
8 影の巻
9 島の巻
10 誓の巻
11 雲の巻
12 結の巻

嵯峨野明月記
第一部
一、闇の中より三人の声つぶやきはじめる事
二、草花鳥虫を愛ずる事、家業に及ぶ条々
三、月明に女と出会う事、及び世の移りゆきに及ぶ条々
四、斎藤内蔵助利三が因縁の事、及び加賀発向にまつわる条々
五、扇屋繁昌の事、及び嵯峨野の別邸に関する条々
六、加賀清興の事、及び御朱印船渡海にまつわる条々
第二部
一、京の繁昌の事、及び斎藤利三の首塚に詣でる条々
二、詩文綱要編纂の事、及び朝鮮役に関する条々
三、光悦が妻に関する事、宗達意匠に及ぶ条々
四、角倉与一活字本に執心の事、及び嵯峨本の評判に関する条々
五、角倉与一河川を開鑿する事、及び風神雷神由来に関する条々
六、角倉与一嵯峨野隠棲の事、及び太虚庵風雅に関するる条々
 解題

書誌情報

読み仮名 ツジクニオゼンシュウ03アマクサノガカサガノメイゲツキ
シリーズ名 全集・著作集
全集双書名 辻邦生全集
発行形態 書籍
判型 菊判
頁数 480ページ
ISBN 978-4-10-646903-9
C-CODE 0393
ジャンル 全集・選書
定価 7,700円

著者プロフィール

辻邦生

ツジ・クニオ

(1925-1999)東京生れ。1957(昭和32)年から1961年までフランスに留学。1963年、長篇『廻廊にて』を上梓し、近代文学賞を受賞。この後、芸術選奨新人賞を得た1968年の『安土往還記』や1972年に毎日芸術賞を受けた『背教者ユリアヌス』等、独自の歴史小説を次々と発表。1995(平成7)年には『西行花伝』により谷崎潤一郎賞受賞。他の作品に『嵯峨野明月記』『春の戴冠』等。

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