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辻邦生全集 17 美しい夏の行方 ほか

辻邦生/著

7,700円(税込)

発売日:2005/10/23

  • 書籍

辻邦生の遺した豊饒な物語世界――。その全容を明らかにする初の本格的全集。 

旅へ、そして想像の世界へ飛び立つときの心のときめき。さまざまな〈旅〉の喜びを全身で味わい語る作家の魅力的なエッセー集(2)。熱気と活力にあふれたイタリア紀行「美しい夏の行方」を中心に――。

目次
旅へ
I 地中海幻想
 アテネ・アカデミア街
 ヨーロッパの汽車旅
 地図と宿命
 鐘
 都会の白いページ
 オーヴェールにて
 中部イタリアの旅
 回想のシャルトル
 フィレンツェ散策
 フィレンツェ、ヴィアーレ・アウグスト・レギー
 南イングランドから
 ハドリアヌスの城壁を訪ねて
 カルタゴの白い石
 大いなる聖樹の下
 花の広場(カンポ・デ・フィオーリ)にて
 南の遥かな青い海
 旅立ちのこころ
 中国の旅から
 友をもつこと
 ロシア幻想の旅から
 ポーランドの旅から
 パリの時旅の時
 季節と時刻のなかの素顔
 私のエコール・ド・パリ地図
 書物としてのパリの魅惑
 フランス――風の旅、雲の旅
 地中海遺跡を巡る旅
 コソボへの旅の記憶

II 山陰の旅から
 長崎天草を訪ねて
 やきものの里
 荒涼の地の果て・宗谷岬
 高瀬川
 漱石の足跡
 みなと紀行
美しい夏の行方 イタリア、シチリアの旅
 美しい夏の行方
 海に向って、夏
詩へ
 海辺の墓地から
 基督降誕祭(クリスマス)前後
 ファウスト的風土
 文学のなかの現実
 闇と想像力と
 〈美しい狂気〉の季節
 ユリアヌスの浴場跡
 森の中の思索から
 雲の果ての旅
 芭蕉のなかの永遠
 東国の歌
 アールスガルドまで
 インド変容
 廃墟の教えるもの
 「神々の青い海」より
 フーズムまで
 もう一つの夢としてのプラハ
 ギリシアの風ギリシアの雪
 人間の対話の生れる場所
 ある転換期の肖像(ポルトレ)から
 詩人であること
 廃墟の石によりて
 野生と文明
 パリの光パリの雲
 アッシジ――地上に映る永遠の影
 ヴェネツィア――“水”の虚実
 巷に雨の降るごとく
 南にむけて永遠の空間を飛ぶこと
 上高地の秋ジュラの秋
 小石を投げるユゴー
 ジルス・マリーア湖の時
 地の霊土地の霊
解題

書誌情報

読み仮名 ツジクニオゼンシュウ17ウツクシイナツノユクエホカ
シリーズ名 全集・著作集
全集双書名 辻邦生全集
発行形態 書籍
判型 菊判
頁数 408ページ
ISBN 978-4-10-646917-6
C-CODE 0395
ジャンル 全集・選書
定価 7,700円

著者プロフィール

辻邦生

ツジ・クニオ

(1925-1999)東京生れ。1957(昭和32)年から1961年までフランスに留学。1963年、長篇『廻廊にて』を上梓し、近代文学賞を受賞。この後、芸術選奨新人賞を得た1968年の『安土往還記』や1972年に毎日芸術賞を受けた『背教者ユリアヌス』等、独自の歴史小説を次々と発表。1995(平成7)年には『西行花伝』により谷崎潤一郎賞受賞。他の作品に『嵯峨野明月記』『春の戴冠』等。

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