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【特集】「認知症」への恐怖

新潮45 2011年4月号

(毎月18日発売)

特別定価933円(税込)

雑誌の仕様

発売日:2011/03/19

発売日 2011/03/19
JANコード 4910049370414
定価 特別定価933円(税込)

【特集】「認知症」への恐怖

高峰秀子◆ボケへの恐怖
徳岡孝夫◆ポックリ寺が大繁盛する所以
石堂淑朗◆本日も脳内、晴朗にあらず
[日本のロケット開発の父]糸川英夫◆「九八プラス二」という人生の方式

◆大阪都、中京都構想だけではない  「地域主権」確立で本当に必要なこととは何か/片山善博

◆弱肉強食社会を加速させる橋下「大阪都」構想/薬師院仁志

【特別対談】内田樹vs.池田清彦 これからの「不正義」の話をしよう

◆反・幸福論 連載第五回*「人間蛆虫の幸福論」/佐伯啓思

◆「共死」を想え 連載第二回*死者の世界との交通の場所/山折哲雄

◆朝日新聞が日本語を壊していく!/川村二郎

◆平成の御世に出現した「西村賢太」なる奇観作家/正津勉

【達人対談】ボクシング・コーチングの達人/野木丈司vs.ビートたけし

【特別企画】封印された文豪のポルノグラフィー全文初公開!

・八十七本/山本周五郎

・文豪はいかに官能に挑んだか 未完の『八十七本』解説/大河原英與

【特集】悪魔の萌芽から四半世紀――オウム問題再考

・封殺されたオウムの闇 「村井刺殺事件」の深層/一橋文哉

・「殺戮テロ集団」の今/福田ますみ

・麻原彰晃は公開処刑せよ!/勝谷誠彦

■■特別付録DVD■■
◆禁断! 「教祖逮捕の瞬間」
 警察撮影の極秘写真、大公開!(サティアン隠し部屋の麻原彰晃)

◆麻原インタビュー 人を欺く話術とはいかなるものか 草創期の教祖の肉声

◆大相撲、八百長で何が悪い/玉木正之

【巻頭コラム】風が時間を 紅萌ゆる(1)/徳岡孝夫

【短期集中連載】鳥喰う人々 *第一回
 信長、家康、政宗も舌鼓をうった白鳥の味/福島清茂


◆仕事はなんのためか(前篇)/里見清一

◆限界家族 二〇一一年・春/岩井志麻子

[連載]
◆作家の日常、私の仕事 「兵站(ロジ)とわが罪(メア・クルパ)」/曽野綾子
◆だまし庵日記/野坂昭如
◆人生の星の時間 立見尚文/福田和也
◆外務省に告ぐ ロシアが私を攻めてきた!/佐藤優
◆道聴途説/外山滋比古
◆名門と国家 *留学する殿様/徳川家広
◆プロ野球血風録/坂井保之
◆過去と未来の対話/東郷和彦
◆[シリーズ]私と母 牧阿佐美(新国立劇場バレエ研修所所長)/歌代幸子
◆閻魔堂の吹き流し 求む、聖職者/山本一力

■書物の森

■シネマ・ブレイク

[グラビア]
◆日本再発見
◆【連載】世界の学び舎 第三回*スーダン/川畑嘉文
◆【連載】この盃を受けてくれ 第十二回/小平尚典

竹内薫氏「科学の興亡」、杉山隆男氏「昭和の特別な一日」は、今月休載いたします。

編集長から

発掘! 山本周五郎
未完のポルノ初公開
 賢人たちは「認知症」とどう向き合ったのか――。今月の一オシ特集は、「『認知症』への恐怖」。ジャーナリストの徳岡孝夫氏や脚本家の石堂淑朗氏らが、この問題に対する思いや心構えを示してくれます。
 また昨年12月、急逝した名女優、高峰秀子さんや、“日本のロケット開発の父”といわれた故・糸川英夫博士が90年代に寄稿された「ボケヘの恐怖」も採録。年月を経ても色褪せない普遍性や示唆に富み、生きる指針になること請け合いです。
 さらなる目玉は特別企画「封印された文豪のポルノグラフィー全文初公開!」。埋もれていた山本周五郎の未完の官能小説『八十七本』を掲載。周五郎が「作家は一生に一度はポルノグラフィーを書きたいと思うもの」といって取り組んだ意欲作をこの機会に是非ご高覧下さい。付録DVDではオウム真理教麻原彰晃が逮捕された瞬間の警察写真を公開。今月も小誌を宜しくお願い致します。

新潮45編集長 宮本太一

バックナンバー

雑誌バックナンバーの販売は「発売号」と「その前の号」のみとなります。ご了承ください。

雑誌から生まれた本

新潮45とは?

「新潮45」の創刊は1982(昭和57)年3月で、創刊当初は「新潮45+」(シンチョウヨンジュウゴプラス)という誌名でした。その名の示すとおり、もともとは45歳以上の中高年層を読者対象に想定した雑誌であり、新潮社にとっては初の総合雑誌への挑戦でもありました。
 3年後の1985年より「+」が取れて、誌名は現在の「新潮45」に変わります。内容も「日記と伝記」を軸にした新たな教養雑誌へとリニューアル。以来、その時々の編集部の方針によってノンフィクションや事件への志向が強まったり、独自の言論に力点を置いたり、誌面は変わり続けてきました。
 しかし、一つだけ変わらない「芯」のようなものがこの雑誌にはあります。
 それは「人の生き死に」について考えるということです。
 扱うテーマや素材は、政治経済から殺人事件、芸能スキャンダルやスポーツ・ドキュメントに至るまで多岐にわたります。叙述の仕方も、論考あり、エッセイあり、重厚なノンフィクションありとさまざまです。けれども雑誌の真ん中には、尽きることのない「人間への関心」がある。
これからも「新潮45」は変わり続けるでしょう。時代に向き合いながら、新しいテーマに挑み、表現の幅も広がっていく。しかし、その「芯」の部分は変わりません。ネットの時代になっても、いやネットの時代だからこそ、「新潮45」は「人間」を書き続けていきます。

 ちょっと危険で、深くて、スリリング。
 死角を突き、誰も言わないことを言い、人の生き死にを考える。
 一度読むとクセになるような「毒にも薬にもなる雑誌」。
 
「新潮45」はそんな雑誌であり続けたいと思っています。

雑誌主催・共催・発表誌の文学賞