【特集】橋下徹の落日
新潮45 2013年7月号
(毎月18日発売)
発売日 | 2013/06/18 |
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JANコード | 4910049370735 |
定価 | 880円(税込) |
◆喋るだけが能ではない/徳岡孝夫
◆政治家が軽々に歴史を語るな/保阪正康
◆ひしめきてやがて寂しき記者会見/河内孝
◆荒廃する大阪市/薬師院仁志
◆「大阪都構想」は崩壊寸前/本誌取材班
オバマは安倍政権をどう見ているか/ジェフリー・ベーダー
ゴビンダの「補償金と生活」/長谷川まり子
「葬儀のプロ」を志す若者たち/井上理津子
奇人変人と呼ばれて/木村秋則×中洞正
[取材・文]島村菜津
私が本物の「南部もぐり」潜水士です/磯崎元勝
サトウキビの島とTPP
感性で勝ってきた
シロアリの達人/松浦健二vs.ビートたけし
◆地球生き物語22 クロザル/福田幸広
◆〈巻頭随筆〉風が時間を/徳岡孝夫
◆人間関係愚痴話/曽野綾子
◆閻魔堂の吹き流し/山本一力
◆だまし庵日記/野坂昭如
◆おとこのるつぼ *精神的マウンティング/群ようこ
◆イマイマイズム見聞録 *海洋散骨体験クルーズ/今井舞
◆国道者 *登山道国道/佐藤健太郎
◆[切り絵パロディ]新世界文学名作選〈21〉/高木亮
■Review■
・BOOK
・CINEMA・EXHIBITION
[読書日記]片山杜秀
[インタビュー]宮田珠己
編集長から

橋下氏だけでなく、最近は「オヤジの飲み屋話」の類を得意げに話す政治家が多い。斎藤環「ヤンキー政治家の『ホンネ民主主義』」は思わず納得の論考。藻谷浩介「数字で読む『アベノミクスの空騒ぎ』」、榊原英資×水野和夫「先進国だけが豊かになれる『近代』は終わった」も必読です。


バックナンバー
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雑誌から生まれた本
新潮45とは?

「新潮45」の創刊は1982(昭和57)年3月で、創刊当初は「新潮45+」(シンチョウヨンジュウゴプラス)という誌名でした。その名の示すとおり、もともとは45歳以上の中高年層を読者対象に想定した雑誌であり、新潮社にとっては初の総合雑誌への挑戦でもありました。
3年後の1985年より「+」が取れて、誌名は現在の「新潮45」に変わります。内容も「日記と伝記」を軸にした新たな教養雑誌へとリニューアル。以来、その時々の編集部の方針によってノンフィクションや事件への志向が強まったり、独自の言論に力点を置いたり、誌面は変わり続けてきました。
しかし、一つだけ変わらない「芯」のようなものがこの雑誌にはあります。
それは「人の生き死に」について考えるということです。
扱うテーマや素材は、政治経済から殺人事件、芸能スキャンダルやスポーツ・ドキュメントに至るまで多岐にわたります。叙述の仕方も、論考あり、エッセイあり、重厚なノンフィクションありとさまざまです。けれども雑誌の真ん中には、尽きることのない「人間への関心」がある。
これからも「新潮45」は変わり続けるでしょう。時代に向き合いながら、新しいテーマに挑み、表現の幅も広がっていく。しかし、その「芯」の部分は変わりません。ネットの時代になっても、いやネットの時代だからこそ、「新潮45」は「人間」を書き続けていきます。
ちょっと危険で、深くて、スリリング。
死角を突き、誰も言わないことを言い、人の生き死にを考える。
一度読むとクセになるような「毒にも薬にもなる雑誌」。
「新潮45」はそんな雑誌であり続けたいと思っています。