今上天皇に血統の近い
知られざる「男系男子」たち/八幡和郎
新潮45 2017年1月号
(毎月18日発売)
発売日 | 2016/12/17 |
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JANコード | 4910049370179 |
定価 | 897円(税込) |
【特集】皇室改革再考
◆今上天皇論/保阪正康
「帝王学」を御自身で構築された初めての君主
◆傍系継承なしに
天皇家は存続しなかった/村上政俊
◆今上天皇に血統の近い
知られざる「男系男子」たち/八幡和郎
皇籍離脱した11宮家よりはるかに現在の皇室に近い一族が京都や大阪などに存在する。皇位継承問題に一石を投じる衝撃レポート。
◆『言ってはいけない』特別編
「知能」と人種のやっかいな関係/橘玲
◆続・薬害でっちあげ
証明されない
子宮頸がんワクチンとの因果関係/村中璃子
【徹底追跡】
◆自滅した朴槿恵
「空白の七時間」/ベ・ヨンホン
◆ローソンがセブン-イレブンを超える日/小川孔輔
◆女ひとり「違法民泊」滞在記/吉松こころ
◆「落語ブーム」と呼んでくれるな/サンキュータツオ
【新資料発掘】
◆チャーチルは真珠湾攻撃を知っていたか/有馬哲夫
◆トランプでいいじゃないか/西田昌司
【戦争広告代理店 ジム・ハーフ インタビュー】
◆いま「国際情報戦」はどうなっているのか/高木徹
[木簡解読!]
◆平城京にいたペルシャ人/渡辺晃宏
◆2016年は、ポピュリズムの年だった/小田嶋隆
◆小池百合子研究
父の業を背負いて/石井妙子
【新春対談】
◆人間をダメにするもの、幸せにするもの/養老孟司×炭谷茂
〈新連載〉
◆めくるめくパワースポット/高橋秀実
世界遺産なんか目じゃない
◆食の賢人たち/野地秩嘉
チェーン店の革新者「肉山」
◆明日も汽車の中で眠る/下川裕治
乗車率250% インド大陸縦断列車
◆一発屋芸人列伝/髭男爵 山田ルイ53世
レイザーラモンHG
◆こんにちの「田舎選挙」/常井健一
愛媛県北宇和郡松野町長選
地元のドンと町役場職員の闘い
◆謎解きナンバリング/佐藤健太郎
市外局番のカラクリ
◆平成になじめない/島村洋子
「ドラえもん」の新しい声についていけない
◆プライベート・プレスの物語/山田真吾
生田耕作とサバト館
◆ドキュメント|のらねこ風俗嬢/インベ★カヲリ
きょう最初のお客はミツバチ農家
【歴史巨編!】
プリニウス 第35回/ヤマザキマリ とり・みき
【巨弾連載小説!】
オペレーションZ 第28回/真山仁
◆うそつき 野坂昭如との日々泣き笑い/野坂暘子
〈11〉でもあなたがいた
◆昭和史の人間学/保阪正康
〈9〉横柄
◆だからあれほど言ったのに/適菜収
〈9〉周回遅れのグローバリストなのに
◆女系図でたどる驚きの日本史/大塚ひかり
〈8〉徳川将軍の母の身分はなぜ低いのか?
◆江藤淳は甦える/平山周吉
〈18〉漱石の帝大講義に挑んだ卒業論文
◆日本のビョーキ/里見清一
〈45〉頑張らせるなよ
◆水戸学の世界地図/片山杜秀
〈18〉「七生報国」の由来
◆反・幸福論/佐伯啓思
〈70〉成長の形而上学
【達人対談】クレーム社会で害虫駆除は大繁盛!?
害虫駆除の達人/兵藤有生vs.ビートたけし
◆[表紙イラスト]昭和天皇/信濃八太郎
◆[扉]表紙のひと 昭和天皇
◆TOKYO2017 渋谷(写真 広瀬達郎)
◆時代の標本 松田コレクションの世界〈1〉
◆明日も汽車の中で眠る〈1〉
乗車率250% インド大陸縦断列車
◆[巻頭随筆]風が時間を/徳岡孝夫
◆人間関係愚痴話/曽野綾子
◆スポーツ指導者たちの「人を育てる」流儀/黒井克行
〈8〉井村雅代の叱咤力
■Review■
・BOOK
・CINEMA
・EXHIBITION
・TV Peeper|村上和彦
[新コーナー]掌のうた
・短歌|選・解説 三枝昂之
・俳句|選・解説 小澤實
最新号PICK UP
【特集】皇室改革再考
「生前退位」をきっかけに、いよいよ皇室改革は待ったなしの状況になる。皇太子の問題をはじめに女性宮家の創設や女性天皇が喫緊の課題となり、女系天皇を認めるかどうかという最大の問題に向き合うことになるだろう。日本人にとって皇室とは何なのか。皇室改革とは、日本を問い直すことにほかならない。それを考えるよすがとなる記事をお届けする。
小池百合子研究 父の業を背負いて/石井妙子
これほど有名な政治家でありながら、意外なほど家族については語られていない。「山師」「嘘とはったりの人」と呼ばれた破天荒な父のもとでいかに育ったのか。
【徹底追跡】
自滅した朴槿恵「空白の七時間」/ベ・ヨンホン
次なる真相の究明は、セウォル号沈没時に7時間も不在だった理由だ。美容施術を受けていたのか、あるいは疲労回復の点滴を受けていたのか。
この号の誌面
編集長から
「血統」を追って
いま新聞やテレビに出てこない言葉に人間の「血統」や「血筋」がある。血で何かが決定されることに強い拒否反応があるようで、それをちょっとした良識とでも思っているらしい。普通に生きていれば、血によって何かが決まることは当然と弁えるものだ。才能しかり容貌しかり、病気もしかりだ。そして、天皇陛下である。天皇制は畢竟、血統の問題だ。だが皇位継承者を論じる際、血はもうどうでもいいのだと、頭のいい血統の有識者が語り出す。メディアの血統嫌いが議論に影響しないわけがない。だから盲点ができる。今月号の八幡和郎氏のレポートはそこを衝いた。現在の皇室に一番近い血筋を辿ってくと、皇籍離脱した11宮家ではない、京都や大阪に住む思いも寄らぬ人たちに行き当たる。皇室改革に一石を投じる記事である。
さて、今月号から少しばかりリニューアル。「人間研究」の色合いを強くし、「人物」を幅広く取り上げます。引き続きご愛読をお願いいたします。
新潮45編集長 若杉良作(「波」2017年1月号より)
バックナンバー
雑誌バックナンバーの販売は「発売号」と「その前の号」のみとなります。ご了承ください。
雑誌から生まれた本
新潮45とは?

「新潮45」の創刊は1982(昭和57)年3月で、創刊当初は「新潮45+」(シンチョウヨンジュウゴプラス)という誌名でした。その名の示すとおり、もともとは45歳以上の中高年層を読者対象に想定した雑誌であり、新潮社にとっては初の総合雑誌への挑戦でもありました。
3年後の1985年より「+」が取れて、誌名は現在の「新潮45」に変わります。内容も「日記と伝記」を軸にした新たな教養雑誌へとリニューアル。以来、その時々の編集部の方針によってノンフィクションや事件への志向が強まったり、独自の言論に力点を置いたり、誌面は変わり続けてきました。
しかし、一つだけ変わらない「芯」のようなものがこの雑誌にはあります。
それは「人の生き死に」について考えるということです。
扱うテーマや素材は、政治経済から殺人事件、芸能スキャンダルやスポーツ・ドキュメントに至るまで多岐にわたります。叙述の仕方も、論考あり、エッセイあり、重厚なノンフィクションありとさまざまです。けれども雑誌の真ん中には、尽きることのない「人間への関心」がある。
これからも「新潮45」は変わり続けるでしょう。時代に向き合いながら、新しいテーマに挑み、表現の幅も広がっていく。しかし、その「芯」の部分は変わりません。ネットの時代になっても、いやネットの時代だからこそ、「新潮45」は「人間」を書き続けていきます。
ちょっと危険で、深くて、スリリング。
死角を突き、誰も言わないことを言い、人の生き死にを考える。
一度読むとクセになるような「毒にも薬にもなる雑誌」。
「新潮45」はそんな雑誌であり続けたいと思っています。