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【新春読み切り大特集】赤川次郎/芦沢 央/恩田 陸/梶 よう子/小松エメル/篠田節子/原田マハ/藤原緋沙子/諸田玲子/

小説新潮 2018年1月号

(毎月22日発売)

特別定価1,049円(税込)

雑誌の仕様

発売日:2017/12/22

発売日 2017/12/22
JANコード 4910047010183
定価 特別定価1,049円(税込)
■まとめ テーマでくくる 本選びのヒント
クリスマスとお正月に楽しむ本

■目次
【新春読み切り大特集】
――ベテランから新鋭まで、豪華な顔触れで年頭を飾る吉例企画。今年の「読み初め」はここから!

赤川次郎/この居心地のいいところ
――工期に追われる工事現場で起きた事故。そこにいたのは――

芦沢 央/助けてって言ったのに
――嫁だけを繰り返し襲う悪夢。嫁だからなのか、家のせいなのか

梶 よう子/三すくみ みとや・お瑛仕入帖
――初めて品を客まで届けることになったお瑛。舟の菰を開くと――

小松エメル/まわる時 銀座ともしび探偵社
――大時計の針が深夜勝手に動くという噂を鼻で笑う小山田だったが

篠田節子/最高峰 肖像彫刻家
――正道にやっと本格的な仕事が。「知の最高峰」の全身像の注文だ

諸田玲子/嘉永六年の大雪 お鳥見女房ふたたび
――今や立派な御鳥見役の久太郎が、雪の八王子宿で行方不明に?

藤原緋沙子/藪椿
――年季明けを間近に控えた新次郎に、惚れ込んだ女から相談が

原田マハ/デルフトの眺望
――父の終の棲家。窓から見えるのは、懐かしい昭和の風景だった

恩田 陸/はつゆめ
――わたしたちが遠いYOKOHAMAの街で見た「はつゆめ」とは

「しゃばけ」シリーズ第17弾始動記念特集】
新シリーズ第1話
畠中 恵/昔会った人
――若だんなたちが広徳寺で出会った蒼玉という石の付喪神。それを見た貧乏神の金次は二百年以上前のある出来事を思い出し――

保存版 お役立ち企画
◆「しゃばけ」とっておきミニガイド
――ビギナーさんも読めば魅力が丸わかり。読書のお供にどうぞ

【二大新連載小説】
熊谷達也/我は景祐かげすけ
――仙台藩士、若生文十郎景祐。東北から生まれた幕末のヒーロー!

加藤 廣/余録・天草の乱 第一部・前編
――徳川家光臨席の下行われた御前試合。そこに現れた美男の剣士は――

【迎春お楽しみ企画】
◆安田理央/コンビニ&スーパーで楽しむ「千円ポッキリ飲み」のススメ
――家でも「せんべろ」! お手軽で極楽な酒盛りの作り方教えます

【バラエティコラム】
〈マイルーティーン〉 佐々木あらら
〈思い出の手料理〉 平民金子
〈あのとき聞いた音楽〉 中野 翠

【連載コラム】
◆本の森――新刊文芸書から、選りすぐりを紹介
〈歴史・時代〉田口幹人/〈SF・ファンタジー〉石井千湖/〈恋愛・青春〉高頭佐和子

【好評連載小説】
あさのあつこ/ハリネズミは月を見上げる
石田衣良/清く貧しく美しく
乾 緑郎/杉山検校
逢坂 剛/鏡影劇場
奥田英朗/霧の向こう
乙川優三郎/二十五年後の読書
窪 美澄/トリニティ
高田崇史/姫神の葬祭―天照大神暗殺―
楡 周平/鉄の楽園
貫井徳郎/邯鄲の島遥かなり
野口 卓/大名絵師写楽
初野 晴/世界の果ては二つ
早見和真/ザ・ロイヤルファミリー 第一部最終回
薬丸 岳/刑事弁護人
山本一力/船旗を替えよ!
山本文緒/自転しながら公転する

【連載エッセイ】
Oka-Chang/へそのお
佐藤 優/落日の帝国 プラハの憂鬱
高野秀行/謎の未確認納豆を追え!
武田砂鉄/ポジティブ・ファシズム
中野信子/孤独な脳、馬鹿になれない私
西 きょうじ/そもそも
ペリー荻野/テレビの荒野を歩いた人たち
道草晴子/下北日記
群 ようこ/じじばばのるつぼ
第五回「新潮ミステリー大賞」募集要項
日本ファンタジーノベル大賞2018」募集要項
次号予告/表紙画家のつぶやき

この号の誌面

編集長から

新年の「読み初め」はこちらからどうぞ

 前号からめでたく再始動した「日本ファンタジーノベル大賞」の第13回優秀賞だった畠中恵氏の『しゃばけ』。このデビュー作が同名シリーズとして16年にわたって書き続けられ、単行本、文庫を合わせて800万部という途方もない部数に達しました。そして本号から、シリーズ第17弾が始まります。
 病弱若旦那と妖たちが活躍するファンタジー時代小説の最新作は、題して「昔会った人」。これまでとはひと味違った展開にご期待下さい。「長い続き物を途中から読むのはちょっと」と尻込みする方のためには、作品世界の全貌が一目瞭然の保存版「とっておきミニガイド」をご用意しています。
 メイン企画は吉例の「新春読み切り大特集」。今年も若手から大家まで、人気作家の揃い踏みです。赤川次郎芦沢央恩田陸梶よう子小松エメル篠田節子原田マハ藤原緋沙子諸田玲子という9氏の力作が、皆様の新年の「読み初め」となれば幸いです。

小説新潮編集長 江木裕計

次号予告

バックナンバー

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雑誌から生まれた本

小説新潮とは?

 小説新潮は戦後まもない一九四七年に創刊されました。以来、文学史に名をとどめる作家で、小説新潮に登場したことのない名前を探すほうが困難なほど、数多の文豪、巨匠、新進気鋭による名作、名シリーズが誌面を飾ってきました。

 時代は変わり、新しい作家、若い書き手も次々に現れます。変わらないのは「小説を読む楽しみ」を大切にすること。現代小説、時代小説、ミステリー、恋愛、官能……。ジャンルにこだわらず、クオリティの高い、心を揺り動かされる小説を掲載していきます。

 小説と並ぶ両輪が、エッセイと豊富な読物です。小説新潮では、毎号、ボリュームのある情報特集や作家特集を用意しています。読み応えは新書一冊分。誰かに教えたくなる情報が、きっとあります。

 目指すのは、大人の小説、大人の愉しみが、ぎっしり詰まった雑誌です。経験を重ね、人生の陰翳を知る読者だからこそ楽しめる小説、今だからこそ必要とされる情報を、ぎっしり詰め込んでいきたい。

 言葉を換えれば、「もうひとつの人生を体験する小説誌」。時には主人公たちの息遣いに寄り添い、またある時には人生の新たな側面を見つけるささやかなヒントになれば――そう願っています。
 ほんの少しかもしれませんが、小説新潮で毎月の生活がきっと変わるはずです。

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