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【特集 警察小説最前線】
今野 敏/松嶋智左/白河三兎

小説新潮 2020年9月号

(毎月22日発売)

1,000円(税込)

雑誌の仕様

発売日:2020/08/21

発売日 2020/08/21
JANコード 4910047010909
定価 1,000円(税込)
■目次
【特集 警察小説最前線】
〈小説〉
今野 敏/参事官 隠蔽捜査外伝
――竜崎刑事部長は、佐藤本部長からある「特命」を受ける

松嶋智左/南天
――当直中に起きた人身事故。新米事故係の知也も臨場するが

白河三兎/忘却のドア
――事件で息子を失った刑事。負傷した頭で記憶を辿ると――

〈突撃ルポ〉
◆警察官が本当に読んでいる警察小説って?
―現役たちに訊いてみた―
――お薦めの一冊を教えてください――。現職四人が明かす警官と読書の知られざる関係とは

【待望の新連載】
原田ひ香/財布は踊る
――憧れのヴィトンの財布。節約生活の末、やっと手に入れたみずほだが――。財布は持ち主を替え、数奇な運命を辿る
【傑作読み切り短編】
芦沢 央/ミイラ
――詰将棋を投稿してきた少年が秘めていた、凄絶な過去とは

三浦しをん/静かな水
――白いシャツをひるがえして走る兄の姿、死ぬまで忘れない
【バラエティコラム】
〈あのとき聞いた音楽〉阿部暁子
〈マイルーティーン〉土屋礼央
〈わたしの愛用品〉くどうれいん
【連載エッセイ・マンガ・ノンフィクション】
石井光太/いのちの家 「こどもホスピス」をめぐる物語
◆いしいひさいち/剽窃新潮
岩井勇気/僕の人生には事件が起きない
◆掟ポルシェ/全部お前が悪い
川上和人/オニソロジスト嘘つかない
佐藤 優/村上春樹『騎士団長殺し』を読む
◆清水克行/アナーキー・イン・ジャパン
筒井ともみ/もういちど、あなたと食べたい
中野信子/孤独な脳、馬鹿になれない私
矢部太郎/ぼくのお父さん
◆本の森――新刊文芸書から、選りすぐりを紹介
〈歴史・時代〉田口幹人
〈SF・ファンタジー〉北村浩子
〈恋愛・青春〉高頭佐和子
【好評連載小説】
青山文平/泳ぐ者
浅田次郎/母の待つ里にて
梓澤 要/華の譜 徳川和子と後水尾天皇
江國香織/ひとりでカラカサさしてゆく
恩田 陸/追憶の五重奏
加藤シゲアキ/オルタネート 最終回
黒川博行/熔果 最終回
桜木紫乃/緋の河 第二部
佐藤賢一/パッション
重松 清/十一番目の色 シリーズ「まなつ」
千早 茜/しろがねの葉
長浦 京/プリンシパル
西加奈子/夜が明ける
西村京太郎/近鉄特急殺人事件
貫井徳郎/邯鄲の島遥かなり
葉真中顕/異郷のイービス
本城雅人/黙約の傷
宮城谷昌光/公孫龍
宮部みゆき/Ghost Story
◆薬丸 岳/刑事弁護人
山田詠美/血も涙もある
第八回「新潮ミステリー大賞」募集要項
次号予告/表紙画家のつぶやき

この号の誌面

編集長から

警官も大好物⁉ 警察小説最前線

「警察官って、けっこう警察小説、読むらしいんですよ」「へー、何読んでんだろ。ちょっと調べてみる?」そんな会話が編集部で交わされたのは梅雨入り前のこと。かくして始まった取材は思いのほか難航し……その顛末はぜひ本誌をご覧いただきたいのですが、もちろん警察小説は「中の人」以外にも大人気。とりわけ今野敏さんによる〈隠蔽捜査〉シリーズは、文庫と単行本合わせて二六〇万部を数える大ヒット作です。その最新作、読み切り短編が今号に登場。はっきり言って、今回も竜崎、カッコいい……。さらに白河三兎さん、松嶋智左さんからはそれぞれ、警官にまつわる魅力的なミステリが届きました。警察は出てきませんが、三浦しをんさんと芦沢央さんの傑作短編も見逃せません。そして原田ひ香さんによる待望の新連載は「財布」にまつわる物語。主人公の憧れるヴィトンの財布が、いつか巡り巡って大森署に届けられたら――そんなシーンを、つい想像してしまいます。

小説新潮編集長 西麻沙子

次号予告

バックナンバー

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雑誌から生まれた本

小説新潮とは?

 小説新潮は戦後まもない一九四七年に創刊されました。以来、文学史に名をとどめる作家で、小説新潮に登場したことのない名前を探すほうが困難なほど、数多の文豪、巨匠、新進気鋭による名作、名シリーズが誌面を飾ってきました。

 時代は変わり、新しい作家、若い書き手も次々に現れます。変わらないのは「小説を読む楽しみ」を大切にすること。現代小説、時代小説、ミステリー、恋愛、官能……。ジャンルにこだわらず、クオリティの高い、心を揺り動かされる小説を掲載していきます。

 小説と並ぶ両輪が、エッセイと豊富な読物です。小説新潮では、毎号、ボリュームのある情報特集や作家特集を用意しています。読み応えは新書一冊分。誰かに教えたくなる情報が、きっとあります。

 目指すのは、大人の小説、大人の愉しみが、ぎっしり詰まった雑誌です。経験を重ね、人生の陰翳を知る読者だからこそ楽しめる小説、今だからこそ必要とされる情報を、ぎっしり詰め込んでいきたい。

 言葉を換えれば、「もうひとつの人生を体験する小説誌」。時には主人公たちの息遣いに寄り添い、またある時には人生の新たな側面を見つけるささやかなヒントになれば――そう願っています。
 ほんの少しかもしれませんが、小説新潮で毎月の生活がきっと変わるはずです。

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