
塩野氏が出演するテレビ番組の紹介です。今度の日曜日(21日)に放送されるNHK-BS2の「週刊ブックレビュー」に、『ローマ人の物語』完結が特集されます。司会の児玉清氏・中江有里さんを聞き手に、塩野氏がシリーズ完結について語る内容です。どうぞご覧下さい。
放送予定は以下の通りです。
NHK-BS2
【放 送】 1月21日 8:00-8:54
【再放送】 同日 24:00-24:54

▲これから空港へ向かう。ごきげんよう、さようなら。
「ローマでおせちを作るの」

▲大きなディスプレイに少々びっくりの様子。
塩野氏は昨年まで、次巻の執筆準備のため、毎年編集作業を終えられるとあわただしくイタリアに帰られていました。しかし今年は最終巻。第1巻以来、14年ぶりに日本で発売日を迎えることができました。そこで早速、発売当日の書店を訪問されることに。
▲本日は小社の書評誌「波」のため、『ローマ人の物語』完成記念の対談が行なわれた。場所は40年近く前、『チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷』を書く際に、塩野氏がカンヅメになった新潮社の施設。「懐かしいわね」と塩野氏。
▲この日の大きな仕事は、文中に入れる地図の最終チェックだった。『ローマ人の物語』で使用する地図については、すべて塩野氏の指示に従って、地図作りのプロ(綜合精図研究所)に新たに作成してもらっている。国境の境界線の太さから、色の濃さまで、細部への注意は怠りない。“わかりやすくて、一目瞭然の地図”が、『ローマ人の物語』の目指す地図である。
▲『ローマ人の物語』には、文章だけではなく、地図、写真、図表など数多くのビジュアルが取り込まれている。古代ローマの世界を可能な限りビビッドに蘇らせるために立体的な構成になっているのである。ビジュアルの一点一点について著者自ら厳密な吟味を加えていく。
▲これまで刊行された『ローマ人の物語』の第1巻から第14巻までを机の上に並べ、カバーの変遷について、想いをめぐらす。本のカバーが与えるインパクトの大切さについて、塩野氏は第1巻当初から徹底してこだわってきた。
毎年1冊、15年にわたって書き綴られてきた塩野七生著『ローマ人の物語』は、いよいよ今年で完結します。
最終第15巻のタイトルは『ローマ世界の終焉』。12月15日に刊行予定です。
現在、塩野七生氏もローマから来日し、日本において最終的な編集作業にとりかかっているところです。
これから、本の刊行にいたるまで、「制作の舞台裏」をビジュアル中心で特別に公開していきます。
原稿完成後の編集作業は、これまでの15年間も毎年行われてきたものですが、最終巻につき、今回限り公表します。いわば映画の「メイキング」のようなもので、塩野氏曰く「最初にして最後の試み」です。




