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分断が進む世界で小説に何ができるのか。新時代の希望を描く「EU離脱後(ポスト・ブレグジット)」小説。

アリ・スミス/著 、木原善彦/訳

2,200円(税込)

本の仕様

発売日:2020/03/25

読み仮名 アキ
シリーズ名 新潮クレスト・ブックス
装幀 Sora Mizusawa/イラストレーション、新潮社装幀室/デザイン
発行形態 書籍
判型 四六判変型
頁数 248ページ
ISBN 978-4-10-590164-6
C-CODE 0397
ジャンル 文芸作品
定価 2,200円

EU離脱に揺れるイギリスのとある施設で眠る謎の老人と、彼を見舞う若い美術史家の女。かつて隣人同士だった二人の人生は、六〇年代に早世した女性アーティストを介して再び交錯し――不協和音が響く現代に、生きることの意味を改めて問いかける。『両方になる』で読者を驚かせた著者による、奇想とユーモアに満ちた話題作。

著者プロフィール

アリ・スミス Smith,Ali

1962年、スコットランド・インヴァネス生まれ。ケンブリッジ大学大学院で学んだ後、エディンバラの大学で教鞭を執るが、ケンブリッジに戻って執筆に専念。デビュー短篇集Free Love and Other Stories(1995)でサルティア文学新人賞を、長篇The Accidental(2005)でホイットブレッド賞を、『両方になる』でゴールドスミス賞、コスタ賞、ベイリーズ賞を受賞。『秋』は2017年のブッカー賞最終候補作。現代イギリス文学を代表する作家の一人で、タイムズ文芸付録による2018年のアンケートThe best British and Irish novelists todayで1位に選ばれている。

木原善彦 キハラ・ヨシヒコ

1967年生まれ。大阪大学教授。訳書にトマス・ピンチョン『逆光』、リチャード・パワーズ『オルフェオ』『オーバーストーリー』など。ウィリアム・ギャディス『JR』の翻訳で日本翻訳大賞を受賞。著書に『実験する小説たち――物語るとは別の仕方で』『アイロニーはなぜ伝わるのか?』など。

短評

▼Matsuda Aoko 松田青子
人生の終盤にさしかかった生涯の友の謎に、忘れられた女性アーティストの作品を通して近づいていく主人公。容赦なく過ぎ去り変容する時のなかで、記憶すること、決して忘れないことも、立派な抵抗であり、反抗なのだと、本書を読んで気づかされた。アリ・スミスの現状に対する回答は、戸惑いながら、抗い続ける我々の生への賛歌である。今、世界中に広がっている不穏な“空気”を肌身に感じている人は、どんな時代であろうと良き場所を諦めない人々の、不屈の魂と呼べるものに貫かれたこの本を開いてみてほしい。

▼Financial Times フィナンシャル・タイムズ
スミスは国民投票がイギリスに与えた影響を見事に描き出す。声だけで語りを前に進めることのできる作家は彼女の他にヴァージニア・ウルフなど、ごく少数しかいない。小説『秋』はジワる。遊び心たっぷりで表面的には軽く見えるのに、読者の心に深く働きかけてくる。

▼The Independent インディペンデント
今日のイギリスで最も創意あふれる小説家、アリ・スミスはこの新作『秋』でも再び、自身がイギリスで最も優れた時代の記録者であることを証明している。彼女の指先は社会と政治の脈動をしっかりと感じ取る。

▼ライブラリー・ジャーナル
ブッカー賞最終候補となったスミスの新作の中核にあるのは、孤独な少女と、文化というものの広がりを彼女に見せてくれる親切な老人との間で交わされる素敵な友情だ。大きな思想とささやかな喜びに満ちたこの小説は、超おすすめの傑作。

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