俺は、必ず、物にしてみせる――。「脚注」で、さらに深まる物語の味わい。

山本周五郎長篇小説全集 第二十二巻 虚空遍歴(下)
読み仮名 | ヤマモトシュウゴロウチョウヘンショウセツゼンシュウ22 コクウヘンレキ2 |
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シリーズ名 | 全集・著作集 |
全集双書名 | 山本周五郎長篇小説全集 |
発行形態 | 書籍 |
判型 | 四六判変型 |
頁数 | 424ページ |
ISBN | 978-4-10-644062-5 |
C-CODE | 0393 |
ジャンル | 文学賞受賞作家 |
定価 | 1,760円 |
侍の身分を捨て、芸に生きる決心をした中藤冲也。端唄の評判にも浮かれず、新作浄瑠璃を書き上げるが、その成功は金の力だとの陰口。ならば、真に人々の心を打つ芸を究めたいと、江戸での恵まれた暮しを捨て、上方をめざすが、それは挫折と病いに苛まれる苦難の道だった……。己の才に人生を賭けた男の孤独な魂を描く傑作。
著者プロフィール
山本周五郎 ヤマモト・シュウゴロウ
(1903-1967)山梨県生れ。横浜市の西前小学校卒業後、東京木挽町の山本周五郎商店に徒弟として住み込む。1926(大正15)年4月『須磨寺附近』が「文藝春秋」に掲載され、文壇出世作となった。『日本婦道記』が1943(昭和18)年上期の直木賞に推されたが、受賞を固辞。1958年、大作『樅ノ木は残った』を完成。以後、『赤ひげ診療譚』(1958年)『青べか物語』(1960年)など次々と代表作が書かれた。
目次
虚空遍歴
山本周五郎を読む
山本周五郎を読む
山本周五郎と私 宮本 輝
解説 木村一信
解説 木村一信
付録
主要登場人物一覧
地図
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