
山田太一『異人たちとの夏』が、第1回の受賞をしてから30年、「山本周五郎賞」は多くの人気作家を輩出し「すぐれて物語性を有する新しい文芸作品」を生み出してきました。受賞作家の最新作や新たに文庫化された受賞作品など7点を紹介します。
第29回受賞・湊かなえの『豆の上で眠る』新潮文庫版7月1日発売
いつかは姉妹について書いてみたいなと考えていました。親子のつながりと、姉妹(兄弟)のつながりには、温度差があるんじゃないかと思っていたからです。
[湊かなえ/本物って、何だろう? 「波」2014年4月号より →全文へ]
第28回受賞・柚木麻子の圧倒的話題作『BUTTER』
仕事でも人間関係でもそう。「こうじゃなきゃダメだ」という人よりは、臨機応変な人のほうが強い。
[柚木麻子/複雑な味の、美味しい小説 「波」2017年5月号より →全文へ]
第25回受賞・原田マハの話題作『暗幕のゲルニカ』
たったひとつの質問をお会いした関係者全員に尋ねました。いったい「ゲルニカ」は誰のものなんですか、と。
[原田マハ/ピカソの真実 「波」2016年5月号より →全文へ]
第21回受賞・伊坂幸太郎の新潮文庫『首折り男のための協奏曲』
伊坂幸太郎の神髄、ここにあり。
第20回受賞・恩田陸の新潮文庫『夜のピクニック』
それは全校生徒が夜を徹して80キロ歩き通すという、北高の伝統行事だった。
第18回受賞・垣根涼介の話題作『室町無頼』
応仁の乱が勃発する前、何も持ってなかった者が、どのように世に立ち、いかにして個人として生きたかに強く惹かれました。
[垣根涼介/無頼でなければ、この世は変えられない 「波」2016年9月号より →全文へ]