ホーム > Web日本鉄道旅行地図帳 BLOG 悠悠自鉄 > 東北 > 大特集 あまちゃんと三陸鉄道(3) トンネルばかりの北リアス線沿線案内
大特集 あまちゃんと三陸鉄道(3) トンネルばかりの北リアス線沿線案内

 今日は三陸鉄道北リアス線の沿線案内を試みます。昨日、「創世記」として三陸鉄道の歴史に少し触れました。その中でこの鉄道が敷設されるときに、津波の被害を考慮して、でるだけ山側に線路を敷いたことを紹介しましたが、実はそのことによって車窓がどうしても「山がち」になっています。全区間の約半分がトンネルです。逆にそのことによって、視界が開け青い海が見えたときの感動もあります。

 まず東北の地図をご覧ください。車窓の前に日本一と世界初をご紹介します。いくつか条件付きですが、田老摂待間の真崎トンネル(6532m)は、非電化区間では日本最長のトンネルです。小本駅の宮古寄りにある小本川橋梁は、コンクリート斜張橋で、これは開業当時鉄道橋としては世界初でした。小本駅からも見えます。
am3-1.jpg▲田老駅ホームから海方向を見る 投稿:ハミングバードさん
am3-2.jpg▲防潮堤の上から田老駅を見る
am3-3.jpg  宮古から列車に乗ると、田老(12.7km)まで海に近づきません。田老駅のホームから巨大な防潮堤が見えます。田老を出て町の中心地付近を通過した後、前述の真崎トンネルに入ります。トンネルと出ると摂待。この駅を出るとすぐに摂待トンネル(2446m)です。トンネルを出て世界初のコンクリート斜張橋を渡ると小本(25.1km)に着きます。小本の先にはまたトンネルです。小本トンネル(5174m)、このトンネルも相当長いトンネルです。
◀小本駅ホームから斜張橋を見る
am3-4.JPG▲斜張橋を横から見る

 小本の次は、このブログで何度もご紹介している島越です。当Webで9月の駅アクセスランキング1位を独走しています。線路、駅の再建は着々と進んでいます。島越の先、島越第1トンネルと島越第2トンネルの間、島越第2トンネルと平井賀トンネルの間のコンクリート橋は、津波の直撃で破壊されました。
am3-5.jpg▲大沢橋梁を行くお座敷列車 投稿:df200-7atさん
 平井賀トンネルを出ると田野畑(35.6km)です。ここは海からやや離れ、標高も18mありますが、線路の上には瓦礫が散乱、駅舎内も浸水しました。駅前から海岸近くにある水門が見えます。水門の操作室でしょうか、三鉄色に塗装されています。震災直後に写真を見たとき、車両が流され水門に乗ってしまったかと思いました。
 田野畑の先はまた普代トンネル(4700m)です。トンネルを出ると普代(44.9km)。ここはやや内陸にあります。次が白井海岸で、地震発生時この区間に宮古行きの列車が走っていました。白井海岸駅は標高が63mで、さすがに津波の心配はありません。
 次が堀内。この駅名を知らない人でも駅の姿は全国的に有名になりました。「あまちゃん」では「袖ヶ浜駅」と名乗っています。現在三陸鉄道の列車は、この駅で少し長めに停車するそうです。堀内を出るとすぐに右下に漁港が見え、コンクリートの大沢橋梁を渡ります。三鉄の撮影ポイントにもなっています。つぎに安家川橋梁を渡ります。鮭の遡上の季節には列車から鮭の姿を見ることができるそうです。
am3-6.jpg▲安家川を渡る 投稿:df200-7atさん
am3-7.jpg▲野田湾とリゾートうみねこ 投稿:df200-7atさん
 この先は野田湾に沿って走り、陸中野田から先はまた内陸にはいり、久慈(71.0km)に到着します。もう解説の必要はないかもしれませんが、「あまちゃん」ではここが「北三陸駅」です。こうして沿線案内を書いてみると、やはりトンネルが多いですね。しかも長い。本線ではなく、ローカル鉄道でこれだけ長いトンネルがいくつも鉄道は日本にはありません。だからこそ、三陸鉄道は生き残れたとも言えますね。am3-8.jpg▲(陸中野田〜野田玉川) 新しくなった線路

【関連記事】
Web日本鉄道旅行地図帳でも特集中!
sp-bn.jpg
編集部 田中比呂之(ひろし)

PAGE TOP