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E655系「御召」、羽越本線疾走!!

DSC_4916.jpg  先月8月、「お気持ち」を表明された今上陛下。82歳になられても、公務を続けておられます。先日は山形県鶴岡市の「豊かな海づくり大会」に臨席、JR羽越本線に御召列車が運転されました。E655系に特別車両(御料車)を挟んだ6両編成でした。


 酒田〜鼠ヶ関間、鼠ヶ関〜鶴岡間の御乗車で、比較的短い距離でしたが、ほぼ立ちっぱなしで、大きな窓から手を振って沿線の人々に挨拶をされているのが印象的でした。 IMG_6485m.jpg 動く列車の中に立って手を振り続けるのも、陛下の国民に対する「お気持ち」の表明であると思いますが、これはこれでかなりのご負担ではあります。
 今週発売の「週刊新潮」に御料車から手を振る陛下の写真が掲載されています。まさかと思いますが、大窓が全開のようにも見えます。
 今年JR在来線に御召列車が走ったのは、これが初めて。新幹線御乗車以外では、4月に近鉄京都〜橿原神宮前間を1往復、50000系の御召列車が走っています。
 もともと今上陛下は御召列車に乗車する機会が少ない。時代が違うので単純な比較は慎まなければなりませんが、父昭和天皇が81歳から82歳の年、昭和58年には、在来線だけで乗車距離2500キロでした。新1号編成やクロ157系を組み込んだ183系編成が御召列車として活躍していた時代です。


 この1年ほど昭和天皇の御召列車について、その「全容解明」に取り組んできました。長い時間を費やしましたが、これまでにない御召列車の本ができあがりました。発売は9月30日です。
 「悠悠自鉄」では、この『昭和天皇 御召列車全記録』の見どころや裏話、時々自慢話などを掲載していきます。随時更新していきますので、お付き合いのほど、よろしくお願いいたします。
田中比呂之(ひろし)

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『昭和天皇 御召列車全記録』
原武史/監修、日本鉄道旅行地図帳編集部/編

『昭和天皇実録』で判明した「乗り鉄」顔負け24万キロの鉄道乗車記録! 0歳から87歳まで一年の空白もなく 続いた「鉄道の旅」。〝花嫁〞を乗せたこともあれば、機関砲四門と一緒の時もあった。君が代と万歳の嵐に占領軍もたじろいだ。緊張のあまり曲がりどころを間違える先導の駅長。1センチの狂いもなくピタリと列車を停める名機関士。奉迎者の熱狂、鉄道員の悲喜こもごもも乗せて走った「天皇の旅路」の全貌。

2016年09月15日   御召列車

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