11月は紅葉の季節ですね。関東地方ではそろそろでしょうか。編集部では社員の鉄道教育の一環として、この時期に遠足を企画します。過去2回は、碓氷峠廃線跡ハイキングと益子SLの旅および宇都宮餃子めぐりでした。今年はちょっと足を伸ばして袋田の滝に行こうと考えましたが、行って帰って来るだけになりそうなので断念しました。そこで紅葉狩りはお休みして、瀕死の状態になっているという銚子電鉄支援遠足に行くことにしました。地方私鉄の現状を肌で感じてもらおうという企画です。
最近読み始めた小野田滋さんの著書『東京鉄道遺産』(講談社ブルーバックス)の冒頭に次のような文章があって、なるほどと思いました。ちょっと長くなりますが、引用させていただきます。
----しばしば「そんな古い構造物を使っていて大丈夫なのか?」と質問されるが、すでに幾多の災厄をくぐり抜けてきた構造物なので筋金入りである。構造物の寿命は、「何年経ったから」ではなく、「現在も使用に耐えられるかどうか」で判断されるので、的確な検査や修繕が行われていれば、半永久的に使用し続けることができる。
素人は古い高架橋や駅舎などが古いとつい「大丈夫か」と思いがちですが、なるほど「現在でも使用に耐えられるかどうか」が判断基準というのは、しごく常識的な話ですね。
タイトルに惹かれて「『座る』鉄道のサービス」(佐藤正樹著)を拝読しました。正直、本書に書かれている内容の本を編集したいとボンヤリ考えていたので、「あっ、出てしまった」と思いました。着席サービスの鉄道史は、書かれなければいけない重要なテーマのひとつです。
とうきょうスカイツリー駅には、今年3度訪れました。ただしスカイツリーには登っていません。高いところは苦手です。何を好きこのんで634mの高みに登らなければならないのかと思います。ここに駅がなければ、訪れる理由がありません。
今日、東海道本線(1)沿線をオープンします。東海道本線といえば、日本の鉄道が産声を上げた線でもあり、東海道新幹線とともに日本の大動脈です。これまで編集部が蒐集した歴史的な写真なども順次アップしていきます。
昨日に続き『日本地理大系 北海道・樺太編』に掲載されている鉄道系の写真を紹介します。その前に昨日ご紹介しました「新田ベニア工場」は「新田ベニヤ工場」の間違いでした。読者の方からご指摘をいただきました。ご愛読、ご指摘ありがとうございます。
『日本地理大系』というシリーズが昭和の初めに改造社から出版されています。私の手元にその「北海道・樺太編」があります。昭和5年2月20日発行、518ページでほとんどのページに写真または地図・図表が入っています。特に写真の多さは目を見張ります。