10月14日の鉄道の日、秋葉原駅で撮影したあと、亀戸へ。途中両国に寄り道しましたが、亀戸から東武亀戸線に乗り、曳舟に向かいました。夕方とうきょうスカイツリー駅で撮影をしようと思っていたのです。そのことは先日このブログに書きました。
2両編成の東武8000系に揺られて夕暮れの亀戸線を楽しみ、曳舟駅のホームに降りると、前方で拍手が起こりました。見ると花束の贈呈も行われています。同好と思しき人たち5、6人でしょうか、私と同じ電車に乗ってきた人を祝福し、写真も撮っています。
何事かと見ていると、なんと知った顔がいるではないですか。交友社社長の山田さんです。背広姿しか見たことがなかったので、最初はわからなかったのですが、確かに山田さんです。「鉄道ファン」の社長が何をしているんだろう。
「山田さん、何しているんですか?」
「いま、こちらの方が全線完乗されたんです。それでここで仲間と出迎えたんですよ」。
ちょうどみんながその方と並んで記念撮影に入るところでした。
「じゃあ、田中さんも入って......」
言われるままに一緒に並んで記念撮影をしてしまいました。この日は鉄道の日、この日をめざして何事かを達成しようという人がいるんですね。
▲ホームの端で全線完乗を祝う人たち
私は平成7年1月16日に能登鉄道の蛸島で全線完乗しました。ひとりで無人駅に到着して、感慨に耽るまもなく折り返しの列車に乗った覚えがあります。この日付は何の記念日でもありませんが、翌日阪神淡路大震災が起こって、忘れられない日付になっています。
全線完乗は鉄道ファンの間では今やさほど珍しい存在ではありませんから、ニュースになることはないでしょう。ところが全駅乗降となると、乗り鉄系の人々でも「えっ?!」という反応になります。全線完乗者さえ、というか全線完乗者だからこそ、全駅下車のたいへんさが実感できるかもしれません。
で、今年の鉄道の日に全駅乗降を達成した人がニュースになりました。10月16日の神奈川新聞です。横須賀市在住の公務員佐藤孝之さんが大山ケーブルの途中駅大山寺で、JR4646駅、私鉄5088駅合計9734駅の乗降を達成したそうです。これは偉業です。
中学高校時代に所属していた鉄道研究会の仲間や当時の顧問教授などが大山寺駅で出迎えました。(記事中には学校名が記されていませんが、写真に写った横断幕の校名を見て激しく反応した弊社社員もいました)。
記事には乗り降りの詳細は出ていませんが、会津鉄道にある年間2日しか列車が停車しない臨時駅「一ノ堰六地蔵尊」にも降りたと書かれています。関連はわかりませんが、Webトップページの「アクセス人気駅ランキング」10月26日時点の4位に入っています。いかにも臨時駅然としていますので、是非ご覧ください。
▲投稿:mc157さん
北海道で熊に出会ったとかのエピソードが少し記事に出ていますが、寝泊まりや食生活を是非知りたいですね。佐藤さん、こちらのWebに乗降記録を掲載しませんか。
編集部 田中比呂之(ひろし)