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東海道本線(1)沿線をオープンします

 今日、東海道本線(1)沿線をオープンします。東海道本線といえば、日本の鉄道が産声を上げた線でもあり、東海道新幹線とともに日本の大動脈です。これまで編集部が蒐集した歴史的な写真なども順次アップしていきます。

tk-1_1024.jpg  今日は東京駅の写真を何枚かご紹介したいと思います。昨年創建時の姿に戻った東京駅丸の内駅舎は、大正3年12月20日の開業です。まず骨組みが完成した時の写真です。『東京駅要覧』という非売品の冊子に掲載されている写真です。こういう冊子があるんですね。毎年出版されていたのでしょうか。
tk-2_1024.jpg▲『東京駅要覧』より(昭和28年11月21日発行)
 次の写真は開業後で関東大震災前の東京駅と丸ビルです。東京駅が完成して丸の内の開発が進みました。丸ビルは大正12年2月、その後ろにある郵船ビルが5月に竣工しました。すでにビジネス街ですね。この年の9月1日に関東大震災が起きます。この写真は東京鉄道局がまとめた『関東地方大震火災写真帳』に、震災前の東京駅として紹介されています。絵葉書にもなっているようです。
tk-3_1024.jpg▲駅舎と丸の内写真
 外国人向けに日本の鉄道を紹介する冊子「NIPPON」(昭和3年発行)にも丸の内駅舎が紹介されています。左斜めから写した写真です。手前に井上勝の銅像が建っています。この東京駅前にこそふさわしい功労者井上勝像は現在どこにも見当たりません。どこに行ってしまったのでしょうか。
tk-4_1024.jpg▲「NIPPON」より(昭和3年発行)
 また『東京駅要覧』から表紙にも使われている写真を紹介します。これが戦後の姿で、私もこれが丸の内駅舎として慣れ親しんだ姿です。戦災で3階部分を失っていると知ったのは大人になってからでした。大正3年の開業から敗戦の昭和20年までは31年、昭和20年から平成24年までは67年です。2階建て丸の内駅舎の方が実は歴史が長いんです。
tk-5_1024.jpg▲『東京駅要覧』より(昭和28年11月21日発行)
 歴史的な写真と並べるのは気が引けますが、今年春、元の姿に戻った東京駅の姿を撮影しました。丸の内も八重洲も多くのビルが高層ビルになっているなか、3階建ての建物が建っている光景は、奇跡的です。ここが「アトレ」や「ルミネ」になっていたらと想像するだけで、ゾッとします。
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 東京駅についてはこれからも折に触れて取り上げたいと思います。さて今日東海道本線(1)沿線とともにオープンする地図は、「東京西部」と「神奈川」の鉄道地図です。「神奈川」の地図中にある横浜、川崎の拡大図がまだ開きません。鋭意準備を進めているところですので、ご了承ください。
 江ノ島電鉄と湘南モノレールの写真撮影は、法政大学鉄道研究会の皆さんにご協力をいただきました。写真も順次アップしていただく予定です。是非ご覧ください。編集部では撮影にご協力いただける大学鉄道研究会を随時募集しています。お問い合わせはこちらのメールアドレスへお願いします。
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編集部 田中比呂之(ひろし)

2013年10月24日   東京 / 関東   タグ : 東京駅

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