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駅舎の撮影 楽しみと焦燥

  『百駅停車』(小社刊)は相変わらずじわじわ売れています。この本の取材で筆者の杉﨑行恭さんと駅をめぐるうちに、その面白さに嵌まってしまいました。列車の撮影と違って、その場所に行けば駅はあるので、撮影には苦労はありません。しかし、何駅かを撮影しなければならないとき、夕方近くになってバタバタしはじめます。日が暮れるまでに撮り終えないと、と焦ります。

 先月は 津軽線の全駅撮影に挑戦しました。新青森でレンタカーを借り、まず三厩へ向かいました。こういう取材は奥の方から手をつけるのは鉄則です。この日はスタートがちょっと遅くなって、昼過ぎから撮影を始めました。
 それでもそんなに駅数があるわけでもないし、長い路線でもありません。三厩今別あたりは実にのんびりとじっくりと撮影していました。ちょうど列車も来るし、それを撮影して行こうなどと考えるわけです。大川平など駅裏の田んぼから見るとすばらしい景色で、またもやついつい列車を待とうか、となります。 imabetsu.jpgtugaruimabetsu.jpgaburakawa.jpg▲(左)津軽線 今別 (右)海峡線 津軽今別 (中央)津軽線 油川 すべて2013.5.25撮影

 津軽今別海峡線の進捗具合などを見学し、ついでに貨物を待って、みたいなことで、全然進みません。新中小国信号場では、どこかに「新中小国信号場」という看板があるのではないかと探して、結局見つけられなかったり。そうこうしているうちに、夕暮れが近づいてきて、バタバタと撮影することになり、油川駅でもう無理ということになってしまいました。
 さて本日から荒川写真事務所(RGG)からお借りした北海道の駅舎の写真を順次アップします。廃線になった路線の駅舎の写真です。主に国鉄末期に撮影された写真で、今となってはたいへん貴重な写真です。RGGでは80年代前半に、当時存在した国鉄駅全駅の撮影をされたそうです。horoni.jpgtanekawa.jpgomonai.jpg▲(上)岩内線 幌似 (左)瀬棚線 種川 (右)松前線 重内 撮影:RGG(3点とも)
 この中には夜撮影した写真も含まれます。中には車のヘッドライトをあてて撮影したものもあります。限られた時間の中での撮影なので仕方がありません。記録を残すことの苦労が、この夜の駅舎の写真に見ることができます。
 まず南の方から順次アップしますので、是非松前線の駅舎からお楽しみ下さし。できれば松前から木古内に向かって、「ご乗車」ください。

編集部 田中比呂之(ひろし)  

2013年06月12日   北海道 / 東北   タグ : 岩内線, 松前線, 津軽線, 海峡線, 瀬棚線, 駅舎

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