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休日の駅旅 日光線と水戸線

 すっかり駅旅に嵌まっています。この日曜日には日光線と水戸線の駅を楽しんできました。日光線に乗るのはいつ以来なのか。小学校6年生の修学旅行が日光でした。その時は横浜から臨時列車(165系だったと記憶しています)に乗り、おそらく東北縦貫線を通って日光に向かったのではないかと思います。

 ひょっとしたらその時以来かもしれません。鹿沼から先、例幣使街道に沿って走る区間では、鬱蒼とした杉木立の間を走るところもあり、視界は著しく悪いのですが、絶景と言ってもいいのではないかと思いました。この線の終点には名駅舎として誉れ高い日光駅駅舎がありますが、鹿沼駅の駅舎も古い駅舎を活かしながら使用していました。
 中でも鶴田駅にはちょっとした高揚感を覚えました。例によって財産標を見ると「明治23年」となっています。この日光線は日本鉄道が敷設した路線で、その開業時にできた駅です。ところが 「日本鉄道旅行地図帳」3号関東1の駅名一覧には明治35年の開業となっています。鶴田の隣には「砥上」という駅があり、明治23年に開業して、鶴田が開業する日に廃止になっています。何があったのでしょうか。この問題は調査の上、ご報告します。
 水戸線は日光線より1年早い明治22年、小山〜水戸間が開業しています。水戸鉄道によって開業しますが、明治25年に日本鉄道に買収されます。駅舎は新しい駅舎に取り替えが進んでいます。
 先週訪れた東北本線片岡や野崎、前述した日光線鶴田などは日本鉄道時代に造られた駅舎を、改修しながら今も現役として使用している駅舎です。いわば駅舎の「動態保存」ですね。水戸線では新治、岩瀬、羽黒などが「動態保存」されています。明治時代にできた駅舎は、こういう形をしていたのだ、ということがよくわかります。
 今回は「似た者駅舎」ということではなく、明治20年代から30年代にかけて日本鉄道が建てた駅舎を並べてみます。こうすると明治時代の駅の姿が浮かび上がってくるようです。
kataoka.jpgkataoka-2.jpg▲東北本線片岡 明治30年6月5日

truruta.jpgtsuruta2.jpg▲日光線鶴田 明治35年9月13日

niihari.jpgniihari2.jpg▲水戸線新治 明治28年9月25日

iwase.jpgiwase2.jpg▲水戸線岩瀬 明治22年1月16日
※年月日は駅の開業日

編集部 田中比呂之(ひろし)

2013年07月23日   関東   タグ : 日光線, 東北本線, 水戸線

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