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「日本鉄道旅行地図帳 九州沖縄大改訂2014」は10日発売!

hyoushi.jpg10月15日、いよいよJR九州の「ななつ星in九州」が運行を開始します。この「ななつ星」の運行開始に合わせて、「日本鉄道旅行地図帳 九州沖縄大改訂2014」を10日(木)に発売します。

 JR九州の唐池社長が「ななつ星の走る九州でどうぞいらっしゃってください」と何かの席で発言しておられましたが、誰もが気軽に乗車することがかなわない列車が、来週走り出します。乗車がかなわなくても豪華クルーズトレインが走る勇姿を一目見てみたいと思っています。
 値段はJR九州のホームページなどでご覧ください。はやくも来年夏の発売分からDXスイートの値上げも検討しているようですね。値段だけ見れば、「豪華」という形容詞が相応しいとも思いますが、客車の内装を見ると「和の贅沢」とでも言ったらいいのでしょうか、木に対するこだわりは尋常ではありません。壁、床、天井が木製ということであれば、これまでのJR九州でも試みられてきたことですが、家具、浴室までもが木で造られ、細かい意匠が施されています。シャワールームの壁が檜材で造られているのには、本当に驚きました。
 もちろんハードだけではありません。食事やサービスも「豪華」というよりは「贅沢」。そういう意味で「ななつ星」は、このプロジェクトをプロデュースおよびデザインを指揮する水戸岡鋭治氏のこだわりと執念の結晶ともいえる「作品」ですね。この「作品」と買い手である乗客が、どれだけ共鳴できるか、ある意味乗客の方も試されるということでしょう。
 今週発売する「大改訂2014」では、「ななつ星」の大特集を組みました。日本の鉄道史上、もっとも贅沢な列車をほっておくことはできません。
 まず水戸岡鋭治氏に「ななつ星」の発想の原点を語っていただきました。新幹線の食堂車でハンバーグを食べた経験なども披露されています。水戸岡氏の人柄を現しているエピソードですね。
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 次に客車7両の見取り図を掲載しました。3号車から7号車までの客室ひとつひとつの壁、床、天井の木の材質が異なり、ベッドの色や模様、椅子、家具なども部屋ごとに異なります。洗面鉢は人間国宝の作品です。細部へのこだわりを見るだけでも目眩がしました。
 このページを読んでいただくだけでも、何か尋常ならざることが進行していることが、ご理解いただけると思います。編集者としては、伝えなければいけないことだと強く思った次第です。是非とも御一読ください。

(C)EIJI MITOOKA + DON DESIGN ASSOCIATES

編集部 田中比呂之(ひろし) 

2013年10月07日   九州・沖縄   タグ : ななつ星

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