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鉄道ニュースまとめ(3月16日~22日)

 ダイヤ改正で定期運用が消滅した寝台特急「あけぼの」。先日の鉄道ニュースまとめでもご紹介しました、弘南鉄道ラッセル車両との立体交差リベンジは無事成功しました。

 JR東日本、東海、西日本、九州は17日、東海道新幹線開業から50周年を迎える今年に、「一般社団法人 国際高速鉄道協会」を設立すると発表しました。これは、日本型の高速鉄道システムを国際標準にする取り組みを推進するためのもの。設立は4月1日、英語名称は「International High-Speed Rail Association」で、略称はIHRA(アイラ)となります。代表者は現東京大学公共政策大学院客員教授で、元国土交通省顧問だった宿利正史氏が就任予定です。(JR各社プレスリリース 3月17日)

 全国で復活運転しているSL。その第一号である「SLやまぐち号」。牽引機であるC57-1の全般検査が大詰めを迎え、17日朝からボイラーを主台枠に取り付ける作業が梅小路運転区で行われました。ミリ単位の精度が要求される取り付け作業は通常工場内の大型クレーンを使用しますが、梅小路にはその設備が無いため、大型クレーン車2台を使い作業が行われました。
 同機は今後配管の取り付けなどの作業を行い、順調に進めば今夏から山口線「SLやまぐち号」の牽引に復帰します。「SLやまぐち号」は今月21日から今シーズンの運転を始め、C57-1が復帰するまではC56-160が牽引を行うことになっています。
 なお、山口線は昨夏の集中豪雨被害で、現在も地福~津和野間で運休しているため、「SLやまぐち号」も新山口~地福間の運転になっています。運休区間の復旧は秋を予定しています。(YOMIURI ONLINE 3月17日/3月21日)

 来月6日に全線復旧する三陸鉄道北リアス線。運休となっている小本田野畑間の復旧作業が完了し、17日から36形を使用した試運転が始まりました。津波で大きな被害を受けた島越駅は、ホーム位置が変更となっているためブレーキのタイミングなどを特に確認しました。試運転は来月4日まで行われる予定です。一方南リアス線は12日から試運転が始まっています。(日テレNEWS24 3月17日)
20140324_01.jpg ▲投稿:df200-7atさん(3月17日撮影)
【関連項目】
三陸鉄道復興の始発駅 島越駅写真特集
冨手淳著 線路はつながった―三陸鉄道 復興の始発駅―

 北陸新幹線開業に伴い、並行在来線は第三セクターに転換されます。そのうち、信越本線妙高高原~直江津間と北陸本線直江津~市振間を運営する「えちごトキめき鉄道」が17日、車両デザインなどを発表しました。北陸本線部分の「日本海ひすいライン」にはJR西日本のキハ122系をベースに、一般型車両とイベント兼用車両の2種類が新造される予定です。
 一方信越本線部分の「妙高はねうまライン」は、JR東日本からE127系の譲渡を受け改修する予定です。「日本海ひすいライン」の車両(一般車両)は、2列+1列シート、E127系を改修する「妙高はねうまライン」の車両はロングシートとなるとのことです。イベント兼用車両のデザインなどは現在検討中で、別途発表されることになっています。(「えちごトキめき鉄道」プレスリリース 3月17日)
20140324_02.jpg ▲えちごトキめき鉄道プレスリリースより

 JR九州の豪華クルーズトレイン「ななつ星 in 九州」。今年8月から11月に出発する14本196部屋に対して、定員を上回る7241件の申し込み(平均倍率37倍)があったと発表しました。最高倍率はやはりDXスイートA(ツアー料金:140万円/2人<3泊4日コース1室2名利用>)で、3泊4日コースが195倍、1泊2日コースが103倍となっています。(JR九州プレスリリース 3月18日)
【関連項目】
日本鉄道旅行地図帳 九州沖縄 大改訂2014

 昨年は大雨の影響で鉄道に様々な被害が出ました。昨年秋の台風18号の影響で信楽高原鐵道の杣川橋梁が流され、現在も全線で運休しています。そんな中、線路の状態や踏切の動作確認などを行う試運転が18日行われました。保線用モーターカーが信楽駅を午前10時に出発。時速15km/hほどのゆっくりとしたスピードで、紫香楽宮跡駅まで走りました。
 20日には営業用の気動車で試運転を行い、今後週2、3回のペースで走行が予定されています。今後、倒木の撤去や流された橋梁の復旧工事がスタートし、今年12月の運転再開を目指します。(朝日新聞DIGITAL 3月19日)

 小湊鐵道も信楽高原鐵道と同じく台風の影響で運休していました。こちらは10月に上陸した台風26号の影響で、盛り土が崩壊するなど被害が出て養老渓谷上総中野間で運休していました。この度復旧工事が完了し、20日始発から約5ヶ月ぶりに全線で運転を再開しました。(レスポンス 3月20日)

 平成21(2009)年3月20日から相互直通運転を行っている、阪神電鉄と近鉄。乗入開始5周年を記念し、近鉄22600系を使用した貸切列車の運転を阪神三宮~伊勢志摩間で22日からスタートさせました。今後も団体臨時列車として、3月29日、4月5日(共に土曜日)にも運転される予定です。

編集部 後藤中也

2014年03月24日   鉄道ニュースまとめ

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