4月5日(土)、三陸鉄道南リアス線は全線復旧します。東日本大震災で全線に渡って大きな被害を受けた南リアス線は、昨年4月、盛~吉浜間が復旧。残る吉浜~釜石間が5日に復旧し、これで全線復旧することになります。
この欄でも三陸鉄道については何度も触れてきましたが、いよいよ全線開業となるわけです。そして忘れられがちですが、三陸鉄道は昭和59年の開業から30年を迎えます。
そこで今日と明日のこのブログでは、開業当初の様子を伝える写真や切符、スタンプなど会員の方々がアップした画像を中心にご紹介したいと思います。
南リアス線は国鉄盛線(盛~吉浜間)を引き継ぎ、予定線として建設中だった吉浜~釜石間の工事を引き継ぎ、完成させた路線です。国鉄盛線の記念切符が三陸鉄道開業直前に発売されています。
▲橋本玲子コレクションより
昭和59年4月1日、開業日の盛駅の写真は「日光牛車鉄道」さんがアップされています。写真左隅に「甲子園での健闘を祈る」という立て看板が見えます。この年の選抜高校野球に地元大船渡高校が出場、ベスト4という明るいニューズがありました。
▲投稿:日光牛車鉄道さん(左)開業の日の盛駅(右)初日入場券
また駅のスタンプも三陸鉄道独自のものが用意されたり、横長の記念切符や変形の記念切符も発売されました。横長の記念切符には、三陸鉄道全駅の愛称が印刷されています。変形の方には盛駅に「チキン・ジャーキーの盛」という愛称が書かれていますね。
▲橋本玲子コレクションより
一方、釜石の開業当日の写真はありませんが、スタンプと記念切符がアップされています。スタンプは専用の台紙に押印されています。また記念切符は盛〜甫嶺間の切符と同デザインですが、袋の画像もアップしていただいています。
▲(左)橋本玲子コレクションより(右)投稿:dategaseki42さん
編集部では5日早朝の釜石発一番列車の様子をはじめ、再出発する三陸鉄道南リアス線の姿をWeb上で皆様にお知らせする予定です。
また明日は北リアス線の開業当初のビジュアルをご紹介します。
編集部 田中比呂之(ひろし)