ワールドカップブラジル大会、スペイン対オランダ戦の興奮冷めらやぬ朝7時、横浜駅から沼津行きの電車に乗り込みました。土曜日の早朝にもかかわらず、車内は混んでいました。どうも10両編成の電車はどの時間帯でも混んでいる印象があります。
今日はこの電車で三島まで行って、伊豆箱根鉄道駿豆線の駅めぐりです。途中、二宮から駅めぐりの大先輩である杉崎行恭さんが合流しました。スペインの大敗や高校野球神奈川県大会の話などをしているうちに、丹那トンネルをくぐって三島に到着。
新しくなったJR三島駅舎を撮影し、駿豆線の1日フリー切符「旅助け」を買って、まず修善寺へ向かいました。この時期にはあまり姿を現さない富士山が見えています。夏のような青空が広がっていますが、真夏の気温ではありません。
修善寺は昨年のゴールデンウイーク以来です。この年齢になると(今週誕生日を迎えます)、1年前などはつい1週間前のようなものです。そんな感覚なので、修善寺駅の変身ぶりには驚きました。先週......ではなくて昨年とはまったく違った駅になっていました。温室みたいなガラス張りの駅舎を楽しみにしていましたが、木造の倉のようになっていました。
駅構内でそばを食べて、上り電車に乗り込みました。牧之郷につづいて降りたのが大仁。皇族の名前のような駅名です。ホームは広く、タイル張りの洗面所まであります。駅舎側に半円形の階段。ホームの屋根も高くて開放的。駅舎の屋根や駅名文字は鮮やかな水色。これ、伊豆急色ですね。見どころ満載です。
不思議な語感の田京、そして伊豆長岡です。2面3線に使われていない広いホームがあり、構内はかなり広い。改札を出たところで杉崎さんが「修善寺みたいですね」と呟いています。そう、去年訪れた修善寺駅はこんな感じでした。写真を並べてみます。
この駿豆線は魅力的な駅舎の宝庫です。次の韮山駅舎も明かり採りがずらっと並んだクラシックな建物です。円柱の柱に「韮山反射炉...」の広告が巻き付けてあって、これがなければもっと重厚で良い感じなのにと杉崎さんがまたも呟いていました。余談ですが、こういうポスターに「反」の字があると、反射的に「反対」と読んでしまいますね。ついでに昨年撮影した反射炉の写真もご紹介しておきます。一見の価値はあります。
次の原木も感じの良いコンクリート駅舎でした。この駅のホームから見える伊豆半島付け根の山並みはなだらかです。こういう景色を見ていると暑いけど気持ちがいい。
この先、だんだん三島の「世俗」に近づきます。つづきは明日に。
編集部 田中比呂之(ひろし)