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鉄道ニュースまとめ(6月8日~6月14日)

20140616_01.jpg 毎年恒例になっている寝台特急「カシオペア」車両を使用したクルーズ列車、「カシオペアクルーズ~日本海・道南紀行~」が運転されました。日本海の景色を楽しむために、編成を逆転させるなど準備が大変な列車です。6月7日に上野を出た列車は、洞爺で折返し東北本線を経由して上野に6月10日に戻ってきました。

【「北斗星」「カシオペア」の存続を要請 沿線自治体がJR北海道に】
 先日「トワイライトエクスプレス」の廃止をJR西日本が発表しました。車両の老朽化や第三セクター通過問題などが重なっての廃止と見られていますが、「北斗星」「カシオペア」も北海道新幹線開業のタイミングで廃止される可能性があります。「北斗星」「カシオペア」が通過する北海道、青森県、岩手県の担当者が札幌にあるJR北海道本社を訪れて、北海道新幹線開業後も運転を存続するように要請しました。
 要請では観光客やビジネス客の重要な交通手段であること、また廃止された場合青い森鉄道IGRいわて銀河鉄道の経営への影響が出ることを懸念しています。
 しかし先日JR北海道の島田修社長が「新しい機関車を製造するつもりはない」と発言しています。現在青函トンネルを通過するには専用のED79が牽引しています。新幹線が開業すると架線電圧などがかわるためED79をそのまま使用することができなくなります。JR貨物はこれに対応するためEH800を新造していますが、あくまでも貨物用なので客車牽引を想定していません。
 JR北海道は明言をさけているものの、新幹線との共用区間である青函トンネル内の保守点検などを考えると、夜間通過する寝台列車の運転継続は難しいのかもしれません。(msn産経ニュース 6月9日/朝日新聞DIGITAL 5月29日)

【キハ183系試運転 8月に「北斗」「サロベツ」運転再開】
 平成25年7月6日に発生した特急「北斗」14号で発生したエンジンからの出火事故や、その後に発生した発煙事故などの影響により使用を停止していたキハ183系の試運転が10日から始まりました。函館~札幌を往復し車両に不具合が無いかなどを確認しながら、120km/hまでスピードを上げて試験を行いました。
 出火したのと同じエンジンを搭載した全36両(キハ183形×5両、キハ182形×26両、キロ182形×5両)の使用を停止したため、同車を使用する特急「北斗」「サロベツ」が運休していました。36両のうちお座敷車両などを除く25両の整備を進め、試運転で問題が確認できなければ8月1日より運転を再開する予定です。減速、減便は今後も続けるとしていて事故前の状況に戻るにはもう少し時間がかかりそうです。(朝日新聞DIGITAL 6月11日/毎日新聞 6月6日)

【北海道新幹線駅名を発表】
 地元との調整で駅名選定が難航していた北海道新幹線の新駅名問題、11日JR北海道からついに発表されました。
 青森県側海峡線との合流地点に新中小国信号場(現新中小国信号場はそのまま)、現在の津軽今別駅は奥津軽いまべつ、知内駅跡は湯の里知内信号場、そして一番難航していた函館本線渡島大野は新函館北斗とそれぞれ決定しました。
 北斗市側は「北斗函館」、函館市側は「新函館」を主張し、意見がまとまらなかったため両市はJRに一任。そこでJR北海道島田修社長は北海道の高橋はるみ知事と会談し、知事に意見を求めるなど異例の展開をみせていました。(msn産経ニュース 6月8日、6月11日/北海道新聞 DoshinWeb 6月12日)

【車内でW-iFi通信 京王電鉄全車両で利用可能に】
20140616_02.png 京王電鉄京王線井の頭線の車内で公衆無線LAN(Wi-Fi)サービスが16日より一部の車両で利用可能になると発表されました。導入される車両は京王線698両、井の頭線145両の全843両で、順次設備工事を実施。サービスが利用できる車両には、利用可能を示すステッカーが貼付されます。井の頭線は2014年度内に整備が完了する予定になっています。利用できるのはKDDI の「au Wi-Fi SPOT」とワイヤ・アンド・ワイヤレスの「Wi2 300」の2社で、ほかのサービス提供社にも交渉を進めていく予定です。(IT pro by日経コンピュータ 6月11日)

【これで決着? アルストム事業買収に三菱重工も参加】
 何度か取り上げていますアルストムを巡る攻防ですが、ここにきて三菱重工業がシーメンスと共にアルストムのタービン事業を買収する方向で調整に入ったとロイター通信が伝えました。アルストムに対し、シーメンスがガスタービン事業を取得し、三菱重工は蒸気タービンの合弁会社設立を提案しています。また、気になる鉄道事業はシーメンスとアルストムが事業統合することを検討していると関係筋が明かしています。
 ヨーロッパ、アメリカ、ついには日本の企業まで参戦した今回の買収事案。どのような結果が待っているのでしょうか。(ロイター通信 6月14日)

2014年06月16日   鉄道ニュースまとめ

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