石巻線女川駅

 東日本大震災後、不通になっていた 石巻線は、石巻〜浦宿間が復旧しています。震災の年の9月に訪れたときは、路盤が沈下して水びだしになっていて、とても早期の復旧は無理だろうと思いました。終点の女川は嵩上げなどの工事があり、開通までにはまだ時間がかかるようです。

 女川駅には過去2度訪れたことがあります。最初は平成2年4月29日に「乗りつぶし」のために訪れたことが記録に残っています。実はその時のことはどうしても思い出せません。なのでどんな駅舎だったかも覚えていません。そもそも駅舎に興味もありませんでした。
 2回目は平成21年6月7日のことです。この時は万石浦の景色を見に来ました。水際を走る 石巻線の車窓を堪能し、浦宿で降りて撮影もしました。女川では折り返しの短い時間に駅前広場に出て、こぢんまりした駅舎を撮影。小ぶりで、しかもリニューアルされているにもかかわらず、歴史を感じさせる建物でした。2160-01-014-01_01.jpg▲平成21年の女川駅舎

 昭和47年に鉄道ジャーナル社が刊行した『日本の駅』で調べてみると、この駅舎は 石巻線開通以来、この場所に立っていることがわかりました。つまり昭和14年以来、化粧直しはあったものの、ずっと女川の町を見つめてきた駅舎なのです。『日本の駅』については、またあらためて触れたいと思います。
 ここでは平成21年に私が撮影した写真とRGG様からお借りした昭和61年の写真をアップします。このサイトでは、こうした経年の変化をビュジュアルで楽しめるように工夫をしていきたと思います。rggonagawa.jpg▲昭和61年の女川駅舎 撮影:RGG

 皆様のご投稿を心待ちにしております。

編集部 田中比呂之(ひろし)

2013年06月07日   東北

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