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上砂川支線の気になる駅名

 昨日、北海道の廃線駅舎の写真をアップしました。アップしたのは、 胆振線 富内線 万字線幌内線 上砂川支線 歌志内線夕張線支線です。いずれもRGG様からお借りした写真です。 胆振線の倶知安寄りの駅は、夜の写真が何枚かあります。廃線跡巡りは、自分で歩くのも、他人の紀行文を読むのも大好きです。全国あちこちで廃線跡を実際に歩いていますが、北海道では歩いたことがありません。秋口に千歳線の旧線を歩いたら気持ちいいのではないかと前々から考えてはいるのですが。

 今回アップした路線のうち、乗車したことがあるのは、 上砂川支線だけです。チャンスはいくらでもあったのに、残念でなりません。そういう気持ちが、廃線跡を追う紀行文に向かわせるのでしょう。さらに現役時代の駅は、どんな姿だったのだろうと思うこともしばしば。それでこのWebでは、廃線もできるだけ現役時代の駅舎の姿を伝えたいと考えています。
  上砂川支線函館本線の支線です。中間駅3つは、すべて「鶉」でした。下鶉東鶉。この珍しい駅名は、明治31年に福井県から入植した山内甚之助が農場を開拓し、故郷の地名をつけたことによるらしい(『北海道 駅名の起源』より)。福井市には鶉という地名は現在ありませんが、小学校があるようですね。uzura.jpgshimouzura.jpg
▲左が鶉、右が下鶉 共に撮影:RGG
 写真を見ると東鶉はホームと待合室だけしか写っていないので、駅舎があったかどうか分かりませんが、下鶉は駅舎が写っています。下鶉は、出札窓口が外を向いていて、北海道の駅とは思えない造りです。これでは駅員も寒いでしょう。
 は渋いコンクリート駅舎ですね。引き戸を開けて中に入ると、ストーブの火で待合室が蒸せるぐらい暑くなっている、などと夢想したくなる駅舎です。雪の中で撮影して駅に戻った時の安心感を思い出しました。写真はいろいろな想いを引き出してくれます。
 今日は 歌志内線の気になる駅名について書くつもりでしたが、隣の 上砂川支線に寄ったら、思わぬ字数を費やしてしまいました。 歌志内線には明日「乗車」することにします。

 編集部 田中比呂之(ひろし)

2013年06月19日   北海道   タグ : 函館本線, 駅舎

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